先輩の寒中見舞い

大学時代の寮の先輩から、寒中お見舞いのハガキが届いた。
血管が裂けた、要支援1の認定があった、酒を飲まなくなった、それもあってかあんこ大好き人間になった、と、飄飄と書くのは相変わらず。
寮生の頃から、数学パズルが好きで、自分でも問題を作っていた人だ。
いまも変わらないのは、パズルの会誌に原稿を書きつづけているという。

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昨年、6041²=36 49 36 81 という平方数連結型の平方数を見つけたが、最近になって、
2024²=4096 576 (4096=64²,576=24²)であることにも気づいたという。
こんなことをして遊んでいます。
そうだ。
夏休みに、麦わら帽子と下駄っ履きで、遠く倉敷に行った時、彼が大原美術館に連れて行ってくれて、情熱的な解説をしてくれた。
いま美術の方も楽しんでいるのだろうか。
暮れに寮生の集まりに、どうしても出席したくてトレーニングをしたけれど、けっきょく外出がままならず、これなかった。
数年まえにあったときは、いまだ「おえりゃせのう」と岡山弁だったなあ。

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「HHhH プラハ、1942年」読みつづけている。

ミュンヘン会議で、英仏の裏切りによって心ならずも、ヒトラーに領土割譲を強いられた、チェコスロバキヤ独立の立役者にして2代大統領だったベネシュは、大統領を辞職して、イギリスに亡命して、そこで暫定政府を立ち上げようと、ヴィクトリア駅のプラットフォームに降りたつ。
後に「類人猿作戦」を指揮するモラヴェッツ大佐と一緒だ。
だが、残念なことに、イギリスと世界の運命の手綱を握っているのは、まだチャーチルではなく、むしろ無気力と無知が拮抗しているチェンバレンだった。元大統領を迎えるにあたって、彼は外務省の、とりわけ地位の低い下っ端役人を送った。しかも迎えに出た早々、この小役人は不愉快きわまりない態度をとった。列車から降りたばかりのベネシュに向かって、さっそく亡命の条件を通告する。英国政府は、在英チェコ人がいかなる政治行動もしないという条件でのみ亡命を受け入れると。友好国側からも敵国側からも解放運動の指導者であることはすでに認められているベネシュとしては、いつもの威厳を保つことでこの侮辱に耐えた。このチェンバレンの愚かさに、彼はほかの誰よりも、文字どおり超人的な克己心をもって耐えたにちがいない。これだけでも、彼の歴史的人物としての大物ぶりは、ドゴールにも勝ると僕は思っている。
膨大な史料を読みこんだ作者・ビネは、限られた紙数のなかに、何も知らない僕のために、できるだけ多くの「知っておくべきこと」を伝えてくれる。
ベネシュのこともその一つだ。

小説は、すでにハイドリヒ暗殺の「類人猿作戦」が発動されて、その主役たるガブチークとクビシュは、パラシュートでチェコに降り立ちプラハに潜入している。
危険を顧みず、じっさいにその後処刑もされた、一般市民たちの名前もビネは伝えようとする。

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大津、叶匠寿庵「近江 煮小豆餅」。
煮小豆が、そのままの姿で入っていて、子供の頃に母が七輪にかけた鍋で煮てくれた、あの小豆を思いだす。
じっさいは冷たいのだけれど、あたかも煮えたての暖かい味がした。

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(目黒川)

裏金作りの刑事責任は会計責任者にとどまる、という特捜の恥ずべき決定がなされそうだ。
キックバックだけでも、刑事訴求は免れないという国会答弁について、国民は知るべきだ。

Commented by めぐ at 2024-01-19 18:02
岡山弁懐かしいです。おえりゃーせんのう
岡山ではおえんとは=おえるの否定形  おえるは やり遂げるとか 終わらせる
せん→否定表現
のう=だよねぇ

派閥解体しても自民党だもん谷川なんて凶悪犯の人相だもん
長い間に生き様が顔に蓄積した?
こちらでも河井克行のことから多くの問題が噴き出して安芸高田市の市長が入れ替わるも元々の古い議員との確執から裁判沙汰になり恥ずかしいですがYouTubeを見ていると笑えます。ニュースでも特集されて可愛い女優さんが市長室でインタビューこれもおかしくて笑えました。一体解決するのでしょうか?

おえりやーせんのう
Commented by saheizi-inokori at 2024-01-19 21:18
> めぐさん、おえりやへまーが!
きようてーのー!
凶悪犯、のっぺらぼう、スケコマシ、ろくなご面相ではないですね。
Commented by めぐ at 2024-01-19 22:11
近江の煮小豆餅 うっとりして眺めてます。 下鴨神社の豆餅よりも洗練された余分な物のないこれは良いですね。良い和菓子屋が残る街は文化的です。
滋賀県 饗庭孝男の「故郷の廃家」を昨年読みましたが長年読みたかった本。何故もっと早く読まなかったのかと。それ程に何度も何度も情景を浮かべながら味わいました。安曇川 安曇野 古代史を教えてくれる人がいて安曇氏は海を渡って来た人なんだとか。大陸から来た人がその土地に根付いて北上して行った事など思いました。
こんな事を考えたり本を読めるのも平和だから。
Commented by saheizi-inokori at 2024-01-20 10:52
> めぐさん、そうなんです、近江、大津にゆっくりしたことがないのです。
憧れのままの町です。
『故郷の廃家』図書館にあるかなあ。
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by saheizi-inokori | 2024-01-19 11:52 | 今週の1冊、又は2・3冊 | Trackback | Comments(4)

ホン、よしなしごと、食べ物、散歩・・


by saheizi-inokori
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