駆除すべきアルマジロ

松野官房長官はアルマジロと呼ばれていると、誰かが言っていた。
ヤバくなると丸くなって何もしゃべらない、そういうことで官房長官にまでなりおおせたのか。
そのアルマジロも、いよいよ何かしゃべらなくてはならないところまで追いつめられてきた。
国会中継、枝野がなんども、「派閥としてではなく、あなた個人の問題として、どうなのか？」と訊くが、やはり首を丸めて、小さな目をしばたいて、「派閥で事実関係を精査しているから、刑事告発されて捜査中だから」とアルマジロに徹した、アルマジキ醜態だった。
「捜査中だから話せない、というのはまったく解せない話だ、捜査官から口止めされるなんてありえない。」と枝野がいうのも、まったくその通りだ。

（世田谷を走るバスにあった）

アベが死んだ、その日にアベが支部長をしていた山口県の自民党支部の支部長に『私人』である昭恵夫人が支部長になった（一億をこす資金を無税で承継）ことを、「自民党は江戸封建時代の領主さまの体質」と揶揄してもカエルの面にションベンの岸田。

午後の追及も楽しみだが、どうせまたアルマジロなのだろう。
それともダンゴムシに変身か、変り映えしないね。

（実相院）

吉村昭「冬の鷹」。
暗号解読などより、はるかに難しい、見知らぬ文字の連なりのなかに手掛かりを求めて、解体新書の解読を不十分なりにもやり遂げたのは前野良沢だった。
彼は、自分の仕事が不完全であることを知っていたから、それを出版することには気が進まなかったが、杉田玄白は、しゃにむに出版を急ぐ。
禁書として処罰されることを恐れ、早手回しに将軍や老中、公卿などに進呈する。
それでも、何かあったときには、自分が全ての責を負うとして、著者名を杉田玄白とする。
前野良沢の多大な貢献を（ほとんど前野の仕事だった）記録に残すべく、序文を書いてくれと依頼するが、前野は、オランダ語を修めるために長崎に出かける際に、神にオランダ語の習得は自分の名を挙げるためにやるのではないことを誓ったからといって、序文を書くことすら拒否するのだった。
やむを得ず、杉田がオランダ語の通訳として、前野の世話をした大通詞に序文を書いてもらうと、それは前野を誉めそやし、翻訳が完璧であることを保証した文となる。
前野は、それも不愉快、虚しい思いを抱くのだった。

（駒沢通りの銀杏の枝が軒並み刈られている。腐った自民党は幹ごと切り倒して欲しい）

松野と違った、一種のアルマジロ、絶滅危惧、いや既に絶滅してしまった人格だ。
松野のアルマジロは、永田町に増殖中、弊害が目立つから駆除が求められる。

（実相院本殿）