サンチ無事生還!
2023年 11月 17日
3時から4時の間に、サンチの手術が終わって先生から連絡がくる、というその連絡がなかなかこない。
たまりかねたカミさんが出先から病院に行こうとした、4時5分過ぎ、先生から無事終了の電話があった。
病院に着くと、顔を覚えてくれた看護師さんが、にっこり笑って「サンチちゃん、元気に鳴いてますよ」、くうくう、鳴き声が聞こえた。
先生が抱いている犬はまごうことなくサンチだ。
三時間の手術のポイントをレントゲン写真と録画(カラー動画)で説明してくださる。
かなり重症の歯周病で、鼻に穴が開いて膿がたくさんたまっているのを時間をかけてかきだした。
前歯一本をのこしてすべて抜いて、あとを縫う。
こんなになるまでほっといてごめんね。
膵炎と腎臓の値がよくないので、手術を見合わせていたのだ。
今晩ひとばんは、点滴しながら病院で泊めて、私が様子をみます、と先生。
病院に向かう途中の二子玉は、すっかりクリスマスの装いだった。
けさはいちばんで迎えにいってきた。
家についたが、昨日からのたいへんな体験で、方向感覚をなくしたらしく、あちこちにぶつかっている。
カミさんの手からご飯を完食、病院では食べようとしなかったそうだ。
子供の頃から、外で出された水やお菓子を食べないのだ。
ホッとしたのか、今、僕の後でぐ~ぐ~鼾をかいて寝ている。
眼も耳も不自由な身で、とつぜん知らない人に口のなかを切り刻まれて、気がつくとエリザベスカラーをつけて、知らないところで一夜を過ごす。
ほんとに大変だったね、よく頑張ったね。
やれやれ。
「釋注萬葉集 一」読了。
青旗のように樹々が生い茂る木幡の山の上を御魂が行きかうのは、はっきり見えるけれども、じかにお逢いすることはできない。
天智天皇の異母兄で天智によって死に追いやられた古人大兄皇子の娘である倭姫大后は、
柿本人麻呂の歌がいくつも出てくる。
とくに妻をなくしたときの泣血哀慟歌、二百七から二百十六は圧巻だ。
但馬皇女は高市皇子の宮にありながら穂積皇子と関係をもち、持統女帝も知るところとなって、ひとりひっそりと暮らしていたらしい。
胸を打つ歌だ。
たまりかねたカミさんが出先から病院に行こうとした、4時5分過ぎ、先生から無事終了の電話があった。
病院に着くと、顔を覚えてくれた看護師さんが、にっこり笑って「サンチちゃん、元気に鳴いてますよ」、くうくう、鳴き声が聞こえた。
先生が抱いている犬はまごうことなくサンチだ。
三時間の手術のポイントをレントゲン写真と録画(カラー動画)で説明してくださる。
かなり重症の歯周病で、鼻に穴が開いて膿がたくさんたまっているのを時間をかけてかきだした。
前歯一本をのこしてすべて抜いて、あとを縫う。
こんなになるまでほっといてごめんね。
膵炎と腎臓の値がよくないので、手術を見合わせていたのだ。
今晩ひとばんは、点滴しながら病院で泊めて、私が様子をみます、と先生。
病院に向かう途中の二子玉は、すっかりクリスマスの装いだった。
けさはいちばんで迎えにいってきた。
家についたが、昨日からのたいへんな体験で、方向感覚をなくしたらしく、あちこちにぶつかっている。
カミさんの手からご飯を完食、病院では食べようとしなかったそうだ。
子供の頃から、外で出された水やお菓子を食べないのだ。
ホッとしたのか、今、僕の後でぐ~ぐ~鼾をかいて寝ている。
眼も耳も不自由な身で、とつぜん知らない人に口のなかを切り刻まれて、気がつくとエリザベスカラーをつけて、知らないところで一夜を過ごす。
ほんとに大変だったね、よく頑張ったね。
やれやれ。
「釋注萬葉集 一」読了。
百四十八 青旗の木幡の上を 通ふとは 目には見れども 直(ただ)に 逢はぬかも天智天皇が亡くなった時に、倭姫大后の詠んだ歌。
青旗のように樹々が生い茂る木幡の山の上を御魂が行きかうのは、はっきり見えるけれども、じかにお逢いすることはできない。
天智天皇の異母兄で天智によって死に追いやられた古人大兄皇子の娘である倭姫大后は、
天智との間に子はない。複雑な過去を彼方に、今は、天智後宮を采配し、天智の御魂にすがる以外、生きるすべのない女性であった。いつ生まれ、いつ死んだのかもわからず、歌数首の力量によってのみ生きるあかしを伝える。蒼古で洗練されたこの女性は、古代女性の中でも最も魅力に富む人物である。萬葉集の世界に浸っていると、彼女がほんとうにありありと夫の魂を見たのだろうと思える。
柿本人麻呂の歌がいくつも出てくる。
とくに妻をなくしたときの泣血哀慟歌、二百七から二百十六は圧巻だ。
但馬皇女の薨ぜし後に 穂積皇子、冬の日に雪の降るに御墓を遥望し悲傷流涕して作らす歌一首「あは」、多く、深く。
二百三 降る雪は あはなに降りそ 吉隠(よなばり)の 猪養の岡の 寒くあらまくに
但馬皇女は高市皇子の宮にありながら穂積皇子と関係をもち、持統女帝も知るところとなって、ひとりひっそりと暮らしていたらしい。
胸を打つ歌だ。
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maya653 at 2023-11-17 14:26
サンチちゃん、本当に良かったですね お疲れ様でした
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jyon-non3 at 2023-11-17 17:05
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jyariko-2 at 2023-11-17 17:17
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saheizi-inokori at 2023-11-17 18:38
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saheizi-inokori at 2023-11-17 18:40
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saheizi-inokori at 2023-11-17 18:44
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りんご
at 2023-11-17 19:43
x
先生に抱かれるサンチにくっとしました 皆に守られて頑張りましようね ⁂
拝殿の鈴の句、背景がわかって愈々好きになりました すてきなお母様ですね
母も土鈴が好きでした。亡くなった後、家のどこかで微かな音が響くような日は
悲しむ娘を心配する母の鈴と思ってました ≈私事ですみません
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asahinahikari2 at 2023-11-17 20:50
私でも歯の治療は嫌ですが、サンチちゃんよく頑張りました
ぎゅっと抱きしめてあげてください
ぎゅっと抱きしめてあげてください
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miyabiflower at 2023-11-17 21:12
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ikuohasegawa at 2023-11-18 07:41
よく頑張ったね。
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saheizi-inokori at 2023-11-18 10:30
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saheizi-inokori at 2023-11-18 10:36
> asahinahikari2さん、私は一本抜くのだって大さわぎなのに、いちどきに30本くらい抜いてしまうのですから、よく耐えたと思います。
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saheizi-inokori at 2023-11-18 10:37
> miyabiflowerさん、見えない目で、私を探す姿がいじらしいです。
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saheizi-inokori at 2023-11-18 10:39
> ikuohasegawaさん、褒めてやっても、何も特別なご褒美はないのです。
しかし、今朝のようすをみると、鼻の膿がきれいになって、気持ちよさそうです。
しかし、今朝のようすをみると、鼻の膿がきれいになって、気持ちよさそうです。
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eblo at 2023-11-18 11:38
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saheizi-inokori at 2023-11-18 14:32
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doremi730 at 2023-11-19 04:18
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saheizi-inokori at 2023-11-19 10:00
by saheizi-inokori
| 2023-11-17 12:44
| おらあサンチだ
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