悪いヤツら
2023年 10月 20日
「トマホーク配備 国産ミサイル開発 説明尽くさず前倒し」(10月18日)
「装備計画 8500億円超過 防衛費43兆円膨張恐れ」(10月20日)
東京新聞の一面見出しだ。
経済後進国と堕した日本経済は、軍需産業と軍隊および政府機関が一体化する軍産複合体に救いの道を求めているのではないか。
税金などの国民負担を高めて軍備を拡充する。
裾野の広い軍需産業が利益を上げて、一部の富裕層に還元される。
貧富の格差は一層拡大の一途をたどるのだ。
軍産複合体化した国家は、もう後戻りができない。
ひたすら軍備の拡張、武器弾薬などの消費を必要とする。
戦争を希求するのだ。
経団連会長が消費税増税をいうのも、つまりは国民負担の増大を求めている。
「街のあかり」のアキ・カウリスマキ監督の作品のサウンドハウスから46曲を集めたCD二枚を聴きながら本を読んだ。
僕が見たのは「街のあかり」だけで、ほかの作品は知らないのだが、不思議にそれぞれの曲が関連しあってひとつの世界を創っている。
本に注意が向けられているのに、カウリスマキの映画の世界にいるような気分になるのが不思議だった。
「雪の降る街を」(篠原敏武)も「ラ・ヴィ・ド・ボエーム」の挿入歌として収録されている。
夕方、外に出ると西の空が、凄い夕焼雲。
スマホを取りだしたら、10m先に青年がスマホを構えていて、そのまた20m先で、若奥様がタブレットを構えていた。
木田元お薦めの「ドイツ古典哲学の本質」(ハイネ)の第一巻「宗教改革とマルチン・ルター」を読んだ。
「ドイツ宗教革命のマルセイエーズともよばるべき」(ハイネ)、ルターの作った讃美歌「神は我が櫓」の歌詞を四番までハイネは載せている。
ハイネをひと休みして読んだのは、こちら。
統一教会、許永中、葛西敬之、児玉誉士夫、小佐野賢治、宮内義彦、竹中平蔵、瀬島龍三、菅義偉、中曽根康弘、東芝、、。
日本の闇で暗躍した奸物たちを、語られる内容は暗くやり切れないけれど、軽快に刺していく、二人の対談。
佐高「私は嫌というほど会社を見てきたから、日本の会社は憲法の番外地だと思っている。経営者は、批判の自由なんて、そんなもの考えてない」とか、「ロッキードは本質的には田中の事件じゃなくて、中曽根の事件だということ、官僚出身でエスタブリッシュメントの中曽根が生き残り、田中が落とされていくという背景があった」など、うなづける。
ここに取り上げられた「奸物」のほかにも、もっと悪いヤツは品よくほほ笑んで、リスクを冒さずに大きな獲物を得て「よく眠って」いるような気もする。
居酒屋の対談のような感じ、週刊誌を読むようでもあって、読了。
「装備計画 8500億円超過 防衛費43兆円膨張恐れ」(10月20日)
東京新聞の一面見出しだ。
経済後進国と堕した日本経済は、軍需産業と軍隊および政府機関が一体化する軍産複合体に救いの道を求めているのではないか。
税金などの国民負担を高めて軍備を拡充する。
裾野の広い軍需産業が利益を上げて、一部の富裕層に還元される。
貧富の格差は一層拡大の一途をたどるのだ。
軍産複合体化した国家は、もう後戻りができない。
ひたすら軍備の拡張、武器弾薬などの消費を必要とする。
戦争を希求するのだ。
経団連会長が消費税増税をいうのも、つまりは国民負担の増大を求めている。
「街のあかり」のアキ・カウリスマキ監督の作品のサウンドハウスから46曲を集めたCD二枚を聴きながら本を読んだ。
僕が見たのは「街のあかり」だけで、ほかの作品は知らないのだが、不思議にそれぞれの曲が関連しあってひとつの世界を創っている。
本に注意が向けられているのに、カウリスマキの映画の世界にいるような気分になるのが不思議だった。
「雪の降る街を」(篠原敏武)も「ラ・ヴィ・ド・ボエーム」の挿入歌として収録されている。
夕方、外に出ると西の空が、凄い夕焼雲。
スマホを取りだしたら、10m先に青年がスマホを構えていて、そのまた20m先で、若奥様がタブレットを構えていた。
木田元お薦めの「ドイツ古典哲学の本質」(ハイネ)の第一巻「宗教改革とマルチン・ルター」を読んだ。
次のようなすばらしい格言はルターの口からもれでた、「酒と女と歌とを愛しえない男は一生涯ばかだ」。ルターは完全な人間であった、と私はいいたい。つまり、たましいとからだとが、はなれがたくむすびついているまとまった人間である。ルターを心霊主義者とよぶことも感覚主義者とよぶことも、ひとしくまちがいだろう。さて何といったらよかろう。ルターは神意によってうまれたすべての男に見られる根本的なもの、理解できないもの、奇跡的なものを、つまりすさまじく素朴なもの、ぶこつなかしこさ、けだかいおろかさ、おさえられぬあくま的なものをそなえていた。ハイネは、ルターの新教がドイツ人の精神生活を浄めた、ルターの宗教改革によってドイツの思想の自由がみとめられるようになった、ルターの翻訳した聖書が今日のドイツ語の文語になった、ルターは近代ドイツ文学の始祖である、という。
「ドイツ宗教革命のマルセイエーズともよばるべき」(ハイネ)、ルターの作った讃美歌「神は我が櫓」の歌詞を四番までハイネは載せている。
ハイネをひと休みして読んだのは、こちら。
統一教会、許永中、葛西敬之、児玉誉士夫、小佐野賢治、宮内義彦、竹中平蔵、瀬島龍三、菅義偉、中曽根康弘、東芝、、。
日本の闇で暗躍した奸物たちを、語られる内容は暗くやり切れないけれど、軽快に刺していく、二人の対談。
佐高「私は嫌というほど会社を見てきたから、日本の会社は憲法の番外地だと思っている。経営者は、批判の自由なんて、そんなもの考えてない」とか、「ロッキードは本質的には田中の事件じゃなくて、中曽根の事件だということ、官僚出身でエスタブリッシュメントの中曽根が生き残り、田中が落とされていくという背景があった」など、うなづける。
ここに取り上げられた「奸物」のほかにも、もっと悪いヤツは品よくほほ笑んで、リスクを冒さずに大きな獲物を得て「よく眠って」いるような気もする。
居酒屋の対談のような感じ、週刊誌を読むようでもあって、読了。
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tsunojirushi at 2023-10-20 13:40
そう、昨日のはほんとに美しい夕焼けでした。戸越銀座で見ました。
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saheizi-inokori at 2023-10-20 14:06
> tsunojirushiさん、いつたい何人の人があの夕焼けをみたのでしょう。そして何人がスマホを構えたのでしよう。同じ時間に同じことをいろんなところでやつていたのが楽しいな。
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りんご
at 2023-10-20 14:34
x
軍産複合体化した国家は、もう後戻りができない。。
日本を代表する「あの東芝」がWHに頭から飛び込んだ時の怒りを思い出します
つましく真面目に頑張り築いてきたものが超大型ショベルで粉砕される残酷非情な物語
美しい画面に支えられ「神は我が櫓」を聴きました 悔しいです
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saheizi-inokori at 2023-10-20 17:57
> りんごさん、東芝社内には扇会というのがあつて、反会社的な分子の監視などを行っていたそうです。
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kogechatora at 2023-10-20 21:09
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miyabiflower at 2023-10-20 22:31
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saheizi-inokori at 2023-10-21 10:54
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saheizi-inokori at 2023-10-21 10:55
> miyabiflowerさん、ほんとね、散歩していて夕焼けや虹を見たりすると、どれほどの人がこれを今見てるかなあ、と思います。
by saheizi-inokori
| 2023-10-20 11:22
| 今週の1冊、又は2・3冊
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