タリバンを非難する資格はあるのか

「フォロー中のブログの新着記事」というのを毎朝チェックしている。
そのなかで、なぜか急に出てこなくなる方がいる。
変だなと思うと、ちゃんと更新されているのだ。
「いいね」をくださった方の中に、そういう方がいて、さっそくそちらに伺って、二月分くらいの記事を遡って拝見した。
奥会津に住んでおられるハルさんだ。
まいにちの絵日記をずっと読んでいると、透きとおった会津の空気の中で、周りの人を愛し、小さいものを慈しみ、自らを律して、深い洞察の日々を暮らしている姿が立ちあがってきた。
どこにも行かない夏だけど、心の避暑が出来たような気がする。
ハルさん、ありがとう。
お母さんお大事に、あなたの膝もね。

（夏椿）

大谷を見ていると痛々しい、と書いたのはいつだったか。
やっぱり心配したことが起きてしまった。
テレビは大騒ぎ、これでトレードマネーがどうなるかなんても。
こんなことを書くと語弊があるかも知れないが、肉体を商品として消費し尽くす、この社会の残酷さを感じる。
いつかそうなると思いつつ、スゲエスゲエと楽しんでいた僕もその仲間なのだ。

「天皇の世紀」第１０巻を読了。

藩体制のあるなかで、三権分立のまねごとをして失敗するが、愚直な地方はその後もそれをやろうとする。
地方から出て来た若い徴士、貢士たちが、やる気満々でなんでもやり、それが通ってしまう。
公卿たちの復古的信条はまだ生きているから、衝突は起こる。
三権分立の意味、なぜそうすべきなのかなどは、現代の与党政治家もわかっちゃいない。
なんでも閣議了解で、お金は予備費で、ゴリ押しで、それを咎めるメデイアも少ない。

バタバタしている新政府で、猛烈に働いたのは神祇官だ。
祭政一致、神仏分離で廃仏毀釈に猛進する。
神官たちを後押ししたのは、新政府であり、国学者や漢学者たちだった。
それまで社司は坊さんたちの下に置かれていたという、その恨みが籠っている。
残っていれば国宝になりそうな、寺が壊され、仏像や経典、仏具などの文化財が燃やされ、梵鐘が鋳つぶされる。
僧侶たちは復飾させられた。
一部の例外を除いて、多くの僧侶たちが進んでそれに応じる。
なかにはやっと自由になれたと喜ぶ者もいたと大隈重信。
僧侶たちも信仰・戒律と離れ乱れた生活をしていたのだから、別に神仏分離を喜ぶ必要もなかったと大佛はいう。

ただ食えなくなるのには困る。

男山八幡の寺僧は山上の社前の堂房に住み、神官は麓の小屋に住むという差別状態にあったけれど、分離令が出ると、僧たちはさっさと復飾妻帯、坊を出たため住むところがないので、仏教関係の堂宇や仏具を古物商に売り払った。
石清水では、開山の行教和尚（故人）の還俗の儀式をやって見せ、行教和尚の木像に烏帽子を打ち付け、開山堂を神殿に作り変えた。そうすれば神祇官の気に入ると思ったのだ。

ソンタク政治家や官僚たちには、これを笑う資格はない。

熱田神宮や日光など、抵抗する寺や町民もあった。
日光東照宮は取り壊される直前に、偶然木戸孝允が現状を見て、政府に建言して助けることが出来た。
その時の木戸の書簡が輪王寺に残されている。

どうぞ周旋にて日本の景色中の一に保存いたさせ度くと相考え居り申し候。さりながら大久（大久保）もいたし方なき論と示命置き候由に付き、一難物に御座候。日本人の開化と申すものは始終此の如き平仄につき浩嘆の至りに御座候。

（ヒメシャラ）

興福寺の惨状、とくに坊主（ほとんど公卿連中）の醜い体たらくには呆れるとともに、多くの宝物が焼き捨てられ、散逸したことを惜しむ。
タリバンの蛮行は明治新政府を見習ったのかもしれないと思いたくなるほどだ。
その詳細は本書に。

他国の原発排水とフクシマのドロドロになったデブリを洗った汚水と、どこが違うのか、違わないのか。
トリチュームだけの検査だけで良しとしているのか、そうでないのか。
放水される汚水には他の核種はないのか。
政府は、そういったことをテレビを通じて全世界の人に実験して見せるべきではないのか。

またも岸田首相の詭弁？「処理水」海洋放出の不都合な事実を環境NGOが暴露―基準の２万倍の放射性物質(志葉玲)#Yahooニュースhttps://t.co/0iZq2tfQTa

— SHIN∞1🌏 (@shin19infinity) August 24, 2023