風速四十メートル

慎太郎の弟が兄の七光りで、映画に出たのじゃなかったか。
あれは「太陽の季節」そして「狂った果実」、「嵐を呼ぶ男」に、そうだ「風速四十メートル」、みんな今のことみたいじゃないか。
あの頃は、かっこいいってことだったがが、今じゃ辛い日常リアルになっちまったぜ。

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さて、今日は久しぶりに雨が降りそうな中を、これから皮膚科と歯科のダブルヘッダーだ。
蒸し暑く、時に雨、時に日照りらしい。
何を着て行こうか。

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贅沢にも剥いてもらった葡萄のうまいこと!
子供の頃も山梨から送ってもらった葡萄を毎日籾殻のなかから出して少しづつ食った。
ブドウ糖という言葉を知っていたから、一粒食うとぐっと元気になるような気がして、母にももっと食べてと勧めたものだ。

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(そっと捕まえるとチッと鳴いた、草むらにおいてやる)

祖母の歌から。
追憶は老いのこよなき慰めなり陳腐の歌と人見らむにも
僕もそうだよ。
いつも昔の事ばかり書いてるよ。
聴いてくれる人がいないってこともあるかもね。

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(暑いよー)

母の句。
鶲らし声つつましき山の朝
ジョウビタキだろうか。
地啼きか。
どこの山なのか、静かな湖畔なら郭公だよね。
晩秋の山だろう。


Commented by hanamomo60 at 2023-08-09 10:50
毎日暑いですね。
炎天下、病院の掛け持ちは大変なことでしょう。

美味しそうな葡萄、つるんとのど越しもよかったことでしょう。

私も最近昔の事ばかり思い出します。
これから先の事より、思い出の方が多くなったということですよね。

母は生家での思い出話ばかりしています。
Commented by saheizi-inokori at 2023-08-09 12:01
> hanamomo60さん、大変でもたまに街歩きになるのが楽しくもあります。
今年は葡萄の実るのも早かったです。昔は秋酣のイメージでした。
お母さんはももさんに思い出話を聞いて貰えるのが幸せですね。
Commented by tona at 2023-08-10 09:48 x
歌を詠む方は目の付け所が違うのですね。
もし自分が同じ場面、思いに遭遇してもこんなに上手に纏められないです。
歌人と凡人は天と地ほど差があります。

ジョウビタキは毎年冬に来ます。こんなきれいな声で鳴くなんて!家の前では鳴きませんから。
Commented by saheizi-inokori at 2023-08-10 12:17
> tonaさん、歌や句作はそういう目を鍛える営為かもしれないですね。
生まれ変わったらやってみようかな。
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by saheizi-inokori | 2023-08-09 10:03 | わが母と祖母の遺したまいしうた | Trackback | Comments(4)

ホン、よしなしごと、食べ物、散歩・・


by saheizi-inokori
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