貧乏ゆすり

猛烈にむし暑いね。
起きてすぐにシャワーを浴びて、着かえたTシャツの生地が厚くて気持ち悪いので、薄いのに替える。

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貧乏ゆすりをやっていると、関節に「液体」が送り込まれて痛みを減らすとともにやがてすり減った軟骨が再生する。
耳寄りな話を人に紹介したからには、自分もやってみることにした。
遠い昔に貧乏ゆすりを叱られた思い出がある。
貧しくて寒いから身体をゆすって温かくする。
なにか心的なストレスがあって爪を噛むのと同じように貧乏ゆすりをする。
その語源のどちらにも心当たりはある。
こんどは誰にも叱られずに足の命の再生に取り組むのだ。

身体をまっすぐにして、いちにち二時間くらいを最低三か月、そりゃあ大変だ、と思ったが、やり始めるとブログを読んだり書いたりしているうちに二時間くらいはすぎてしまう。
癖になって、バスに座ってもやり始めて、さすがに人目があるとおもってひかえた。

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猿之助の一家心中未遂事件。
あれは歌舞伎の心中ものとか、簡単に切腹したり、首を斬ったりする、時代物の世界観・生命観にも影響されているのではないか。
死んであの世で、とか生まれ変わって、とかを信じているのかもしれない。
落語でも、花魁が金が出来なくて、ただ死んだのではしょうがないので、だれでもいいから心中で死にたいと考えて、顧客名簿みたいなのをめくって、一人もので死んでも誰も困らない男を物色する「品川心中」という話がある。
彼女たちには心中は一種の憧れだったということをいう人もいたような気がする。
猿之助が憧れて心中しようと思ったというのじゃないけれど、死ぬ・心中ということに抵抗が少ないのかもしれない。
だからどうってことじゃない、人の不幸をネタにしてはいけませんね。

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きのうは、散歩の時間をくりあげて昼過ぎに外に出て、ちょっと歩いてからバスに乗って学大前の街を歩いた。
目についたベビーコーンを買う、このところ我が家のブーム、あるうちにたくさん食べたい。

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古本屋をみつけて、丸谷才一のエッセイ集に惹かれたが、値三百円を惜しむ、図書館で無料で借りられる本がたくさんあるじゃないか。
なんとなく今は丸谷才一じゃない気もしているのだ。

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三百円を惜しんで、カフエでコーヒーを飲む。
古いアパートの一室を改装、というよりほとんどそのまま、でも小学校の椅子や机、ミシン台をつかったり、壁に独特の絵が飾ってあって、閉じこもり感、押し入れで電気スタンドをつけて本を読むような感じもある。

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90分制限、写真はNGの場合もある、人数制限、うるさいのは駄目、いくつかの注意書きをドアに貼りだし、座った客にも目を通させる。
入った時は僕だけだから、写真OKだったが、つぎつぎに一人の客が入ってきて、みんな静かにしている、ひとりでうるさかったらおかしいけれど。

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(昔銭湯「鷹の湯」だつた)

三国志を90分ほど読んで店を出た。

曹操が鮑信兄弟を得て董卓打倒の挙兵をするが、善戦空しく敗れる。
敗れても、大軍を集めて毎日酒をのんでおだをあげるばかりの袁紹たちの不甲斐なさに比べて、無名だった曹操の名前が知られるようになる。
孫堅が、一人立って董卓打倒に動き出す。
子供の頃親しんだ「三国志」らしくなってくる。

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これも駒沢飯嶋家の麩饅頭。

Commented by yoko68 at 2023-06-28 12:31 x
はじめまして。時折お邪魔しています。本と歴史的建物仏閣大好きなので楽しく拝見しています。
私は変形性股関節持ちです。ゆすりは時々思い出したようにやっているのですが、なかなか続かなく、、、
3ヶ月後の効果のほど知りたいです。
Commented by saheizi-inokori at 2023-06-28 13:12
> yoko68さん、いらっしゃいませ。軟骨といえども骨ですから、私は3ヶ月くらいで再生するとはおもいません。ましてこの年です。
三年、もしくは生きている限り続けようと思っています。
他のストレッチや筋トレも数年続けています。ながら、が長続きのコツです。
Commented by tona at 2023-06-28 14:08 x
関節に良いなら、貧乏ゆすりをやってみようかしら。
もう始められているわけで3ヶ月経ってからの成果を早く知りたいです。
麩饅頭、美味しそうですね。冷凍のを買ってあるので早速解凍しています。
毎日楽しく過ごされていらっしゃいますね。
Commented by saheizi-inokori at 2023-06-28 21:47
> tonaさん、もう始めたといっても今日で四日かな。
となさんの健脚には必要ないですね。マンネリの毎日に少しでも変化をつけようと思っています。
Commented by reikogogogo at 2023-06-28 22:23

saheiziさん笑ってしまった、何気なく目に入った貧乏ゆすりのTV。
夫とやってみました笑い!
それより、前日の、胡麻のおはぎ、今日は麩饅頭ですが、急に食べたくなったおはぎの方、白・黒胡麻を買ったばかなの、明日は餅米を買って、うるち米と混ぜて胡麻のおはぎを作ることにしました。
信州でおはぎのことハンゴロシと言ったの思い出したの、saheiziさん知ってますか?。
Commented by at 2023-06-29 06:31 x
古本といえば、日曜に神保町へ行きました。
毎夏恒例の冷やし中華開きです(笑)
「揚子江菜館」はやはり美味でした。
Commented by stefanlily at 2023-06-29 09:08
こんにちは、
品川心中は読んだかもしれません。広津和郎の父の広津流浪……だっけ?、うろ覚えですが。
「100年文庫」だったか、どこかの出版社の企画で三つずつ短編を編んで1冊の本にしているシリーズが地元図書館に置いてあって。
例えば「雨」とか。三島由紀夫「雨の中の噴水」がその中にあって。三島は既読なので、未読作品がある物から1冊ずつ借りました。ほぼコンプリートしたかな。
あ、「今戸心中」だったかも。
市川猿之助はねえ……市川猿翁が浜木綿子と離婚せずに、香川照之が幼少期から歌舞伎修行が出来ていたら……様々な運命が少しずつ変わっていたでしょうけど。
わが地元にも藤間流の看板で日舞を教えてる方が居るので、看板見る度に「宝塚出身女優よりも、藤間流の家元を取ったんだよなあ」と思いますね。
宝塚温泉学校は日舞も鍛錬に必須だろうから、浜木綿子の悔しさもひとしおだったでしょうね。
Commented by saheizi-inokori at 2023-06-29 09:32
> reikogogogoさん、あ、そうでした、はんごろし、思い出しました。
バットにいっぱい作ってご近所にもお裾分けしました。
黄な粉も好きでした。
Commented by saheizi-inokori at 2023-06-29 09:33
> 福さん、その店はまだ入ったことがありません。
神保町はいつまで経っても懐かしい街です。
Commented by saheizi-inokori at 2023-06-29 09:36
> stefanlilyさん、その辺の芸能界のことはチンプンカンプンです。
そこにはそこなりのいろんな奥深い何かが渦巻いているのでしょうね。
Commented by ikuohasegawa at 2023-06-29 09:54
最近また猿之助のニュースが増えて、出るたびにチャンネルを代えます。
どんな事情があったにせよ一家心中なんて切ないので。
Commented by saheizi-inokori at 2023-06-29 13:53
> ikuohasegawaさん、私もチャンネルを変えたくなるニュースなどが多いです。
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by saheizi-inokori | 2023-06-28 11:37 | よしなしごと | Comments(12)

ホン、よしなしごと、食べ物、散歩・・


by saheizi-inokori
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