終らせる苦労
2023年 05月 31日
北朝鮮のミサイル騒ぎ、NHKがなんでもなかったことを延々と放送する、その間繰り返し流れる那覇の街の映像のなかをなんどもなんども公園の朝の散歩をする女性、おつかれさま。
オレンジ色のセーターとほっそりした黒いパンツで背筋をまっすぐに歩いていた、あれは散歩じゃなくてウオーキングというのだろうか。

スマホに電話、表示で義姉と分かって、すぐに出て「ああ、お元気でしたか」というと、「え、分かったあ?」と驚いている。
小さんが、スマホの電話に出て「俺がここにいることがよくわかったな」といった話を思い出す。
義姉は僕が固定電話を止めちゃったと言ったらびっくりしていた、二つくらいしか離れていなくても、そういう世代なんだ。

「天皇の世紀7」に出ていたこと。
将軍家茂が急死して、慶喜が徳川家を相続するが、すぐには将軍にならなかった。
誰がやってもうまくいきそうもない難局になることを一番よく知っていたのが慶喜だ。
おりしも苦戦している長州戦争に勝利をおさめて、その威光をもって諸侯を集めて体制の立て直しをしようと考える。
賢明な男であったけれど、幕府連合軍が長州に負けるとは思っていなかったのだ。
朝廷内は、慶喜よりの関白や朝彦親王までも、長州戦争には消極的だったが、必死になって説得し、勅諚を得て節刀も賜る。
ああ、それなのに、さあ、戦いだ、とその時、小倉口も小笠原が逃げ出して落城したことを知る。
芸州口、石州口は敗れても、小倉口で敵に圧迫を加えていれば、戦況を盛り返すこともできると思っていたのだ。
慶喜は、戦争の継続を諦めて、関白以下にその旨を申し出る、そりゃあ関白も腹も立てたし困ったことだろう。
天皇も頭にきただろうが、慶喜がやらないというのだから、どうしようもない。
この辺のことも岩倉具視が大倉重徳などを押し立てた集団直奏で、朝政の失敗とつっこんだところだ。
会津容保は武士道の観点から慶喜の豹変を酷評する。

(昨日は目医者に歩いて行った)
オレンジ色のセーターとほっそりした黒いパンツで背筋をまっすぐに歩いていた、あれは散歩じゃなくてウオーキングというのだろうか。

スマホに電話、表示で義姉と分かって、すぐに出て「ああ、お元気でしたか」というと、「え、分かったあ?」と驚いている。
小さんが、スマホの電話に出て「俺がここにいることがよくわかったな」といった話を思い出す。
義姉は僕が固定電話を止めちゃったと言ったらびっくりしていた、二つくらいしか離れていなくても、そういう世代なんだ。

「天皇の世紀7」に出ていたこと。
将軍家茂が急死して、慶喜が徳川家を相続するが、すぐには将軍にならなかった。
誰がやってもうまくいきそうもない難局になることを一番よく知っていたのが慶喜だ。
おりしも苦戦している長州戦争に勝利をおさめて、その威光をもって諸侯を集めて体制の立て直しをしようと考える。
賢明な男であったけれど、幕府連合軍が長州に負けるとは思っていなかったのだ。
朝廷内は、慶喜よりの関白や朝彦親王までも、長州戦争には消極的だったが、必死になって説得し、勅諚を得て節刀も賜る。
ああ、それなのに、さあ、戦いだ、とその時、小倉口も小笠原が逃げ出して落城したことを知る。
芸州口、石州口は敗れても、小倉口で敵に圧迫を加えていれば、戦況を盛り返すこともできると思っていたのだ。
慶喜は、戦争の継続を諦めて、関白以下にその旨を申し出る、そりゃあ関白も腹も立てたし困ったことだろう。
天皇も頭にきただろうが、慶喜がやらないというのだから、どうしようもない。
この辺のことも岩倉具視が大倉重徳などを押し立てた集団直奏で、朝政の失敗とつっこんだところだ。
会津容保は武士道の観点から慶喜の豹変を酷評する。

小倉城が落ちてから、そのニュースが慶喜に伝わったのが、一週間遅れだ(僕の読み間違いかもしれない)。
スマホならずとも電話があればこんなことにはならなかっただろうに。
慶喜は大嫌いな勝麟太郎を引っ張り出して長州への和議の使いに出す。
勝の造船所に竜馬や志士が集まっているのを嫌って造船所を廃止、勝を押しこめていたのだが、こうなると長州の志士にも顔のきく勝を利用したのだ。
勝は、幕府軍の撤退のあとを追って攻撃しないことを約束させて、いわば任務を果たす。
果たしても、慶喜はあって話を聞こうともしない。
幕府の連中も勝の先進、独行が嫌いだから、知らん顔だった。

(松本に行きたしと思へど松本は遠し、彼の地のウマキものを食う)
スマホならずとも電話があればこんなことにはならなかっただろうに。
慶喜は大嫌いな勝麟太郎を引っ張り出して長州への和議の使いに出す。
勝の造船所に竜馬や志士が集まっているのを嫌って造船所を廃止、勝を押しこめていたのだが、こうなると長州の志士にも顔のきく勝を利用したのだ。
勝は、幕府軍の撤退のあとを追って攻撃しないことを約束させて、いわば任務を果たす。
果たしても、慶喜はあって話を聞こうともしない。
幕府の連中も勝の先進、独行が嫌いだから、知らん顔だった。

物事を始めるのもそれなりに大変だけれど、終わらせるのは人しれぬ大変さがあって誰にでもできることではない。
しかし、人はそういう苦労を知ろうともしないし、苦労した人を認めたがらない。
それは、ことがらはまったく小さいことばかりだけれど、我が身のこととして身にしみている。
しかし、人はそういう苦労を知ろうともしないし、苦労した人を認めたがらない。
それは、ことがらはまったく小さいことばかりだけれど、我が身のこととして身にしみている。
人はそういう苦労を知ろうともしないし、苦労した人を認めたがらない。・・・
しみじみと胸に響くお話です。
そういえば我が家も固定電話やめました。・・・
明日もどうぞ御元気で。
サンチちゃんが健在で嬉しいです。(^^♪
しみじみと胸に響くお話です。
そういえば我が家も固定電話やめました。・・・
明日もどうぞ御元気で。
サンチちゃんが健在で嬉しいです。(^^♪
3
> jyon-non3さん、ありがとう。でもサンチも年のせいかクシャミが止まらなくて可哀相です。
by saheizi-inokori
| 2023-05-31 11:55
| 今週の1冊、又は2・3冊
|
Comments(2)