幕府はウソつき
2023年 05月 25日
きのうは皮膚科、病院の近くを流れる人工の川沿いの花がいつもよく手入れされている。
名札をたててくれるので、そのときは、ああこれが○○か、と納得するけれど、その時だけで今朝になるともう忘れている。
水面に水すましが泳いでいたけれどスマホでは写せない。
どこまで歩こうかと足任せ、といってもそう選択肢があるわけでなく、三宿から三軒茶屋まで歩いた。
太子堂の商店街でツバメが二羽、僕の頭をかすめるようにして、行ったり来たりする。
こりゃあ、ヤクルトスワローズが連敗を脱出する吉兆かと思ったが、夜になったら9回の裏、外野のエラーもあって二死から二点入れられて逆転負け、守護神田口も毎度毎度というわけにはいかないかもしれないな。
ランチは以前にも来たことのある、タイマッサージの店で出すヘルシーなメニューから「ビーツのトムヤムおかゆ」と「きくらげの中華スープ」を選んだ(マッサージはもちろんやらない)。
さっぱり味、前に食べた時よりずっとうまい、昨夜ちょっと飲みすぎた胃が歓迎する。
雰囲気がいいので、コーヒーを追加でもらって、「天皇の世紀」を読んだ。
英国が鹿児島を攻撃した時に、英国の捕虜となった五代才助(のちの五代友厚)と松木弘安(のちの寺島宗則)は、イギリスの文化を目の当たりにする。
五代は富国強兵こそ国を救うとして、数字を挙げながら経済上の改革を提言、そのなかで留学生を16人英仏に派遣することを説いた。
16人のうち4人は家老、2人は御軍賦役から、3人は攘夷説を唱えた壮士のなかからのように人選の仕方、彼らの学ぶべき事柄、経費の見積もり、買ってくるもののリストなどなど事細かいものだった。
薩摩藩ではそれを実行する。
五代松木も同行する。
秩序の行き届いたロンドンにいて、松木は薩摩一国で開化しても意味がない、国家最上の「主君」の下に、団結し一体化して初めて欧米風の開化が実現できることだと思う。
松木は、日本にいたことのあるオリフアント下院議員の紹介で外務次官レイヤードを訪問し、ついでは外相クラレンドンとも三度にわたって会見し、「列国から働きかけて条約締結の主体を、将軍から諸侯の連合に移す」ことについて進言した(とみられる)。
イギリスのアーネスト・サトウが、横浜居留地の英米人向けの英文のジャパン・タイムズに「英国策論」を書いて、「将軍は真の日本の統治者ではない。それだけの力がないことは生麦事件の処理や馬関戦争においても明らかにされた。
それなのに大君としてあたかも日本の代表者であるかのように条約を締結したことは欺瞞だ。
将軍は他の大名と同格とし、条約締結の主体を将軍から諸侯連合に移すべきだ」とした。
これが邦訳されて地方の大名まで読んで衝撃を受け、同感するものが多かった。
彼らは貿易の利益を幕府が独占していることを良しとしない。
一方フランスのロッシュ公使は、イギリスとは反対に幕府に味方し影響力を強めようとする。
小栗上野介や栗本鋤雲のような幕府内の革新官僚は、横須賀造船所建設をロッシュに相談し、フランスの破格の支援で造船所が建設される。
ロッシュの提案によって横浜にフランス語学校を設立し、幕府直参の子弟を集めて言葉のみならず諸科学の学習をさせた。
陸軍の教師団もフランスから招聘することにする。
長州征伐の戦略についてロッシュは提案し、勝利後の長州処分について意見を述べる。
小栗たちはフランスから巨額の借款を行い、長州征伐後に幕政改革をしようとたくらむ。
将軍家茂が急死し、一橋慶喜が跡を継ぐ。
いよいよ、だ。
名札をたててくれるので、そのときは、ああこれが○○か、と納得するけれど、その時だけで今朝になるともう忘れている。
水面に水すましが泳いでいたけれどスマホでは写せない。
どこまで歩こうかと足任せ、といってもそう選択肢があるわけでなく、三宿から三軒茶屋まで歩いた。
太子堂の商店街でツバメが二羽、僕の頭をかすめるようにして、行ったり来たりする。
こりゃあ、ヤクルトスワローズが連敗を脱出する吉兆かと思ったが、夜になったら9回の裏、外野のエラーもあって二死から二点入れられて逆転負け、守護神田口も毎度毎度というわけにはいかないかもしれないな。
ランチは以前にも来たことのある、タイマッサージの店で出すヘルシーなメニューから「ビーツのトムヤムおかゆ」と「きくらげの中華スープ」を選んだ(マッサージはもちろんやらない)。
さっぱり味、前に食べた時よりずっとうまい、昨夜ちょっと飲みすぎた胃が歓迎する。
雰囲気がいいので、コーヒーを追加でもらって、「天皇の世紀」を読んだ。
英国が鹿児島を攻撃した時に、英国の捕虜となった五代才助(のちの五代友厚)と松木弘安(のちの寺島宗則)は、イギリスの文化を目の当たりにする。
五代は富国強兵こそ国を救うとして、数字を挙げながら経済上の改革を提言、そのなかで留学生を16人英仏に派遣することを説いた。
16人のうち4人は家老、2人は御軍賦役から、3人は攘夷説を唱えた壮士のなかからのように人選の仕方、彼らの学ぶべき事柄、経費の見積もり、買ってくるもののリストなどなど事細かいものだった。
薩摩藩ではそれを実行する。
五代松木も同行する。
秩序の行き届いたロンドンにいて、松木は薩摩一国で開化しても意味がない、国家最上の「主君」の下に、団結し一体化して初めて欧米風の開化が実現できることだと思う。
松木は、日本にいたことのあるオリフアント下院議員の紹介で外務次官レイヤードを訪問し、ついでは外相クラレンドンとも三度にわたって会見し、「列国から働きかけて条約締結の主体を、将軍から諸侯の連合に移す」ことについて進言した(とみられる)。
イギリスのアーネスト・サトウが、横浜居留地の英米人向けの英文のジャパン・タイムズに「英国策論」を書いて、「将軍は真の日本の統治者ではない。それだけの力がないことは生麦事件の処理や馬関戦争においても明らかにされた。
それなのに大君としてあたかも日本の代表者であるかのように条約を締結したことは欺瞞だ。
将軍は他の大名と同格とし、条約締結の主体を将軍から諸侯連合に移すべきだ」とした。
これが邦訳されて地方の大名まで読んで衝撃を受け、同感するものが多かった。
彼らは貿易の利益を幕府が独占していることを良しとしない。
一方フランスのロッシュ公使は、イギリスとは反対に幕府に味方し影響力を強めようとする。
小栗上野介や栗本鋤雲のような幕府内の革新官僚は、横須賀造船所建設をロッシュに相談し、フランスの破格の支援で造船所が建設される。
ロッシュの提案によって横浜にフランス語学校を設立し、幕府直参の子弟を集めて言葉のみならず諸科学の学習をさせた。
陸軍の教師団もフランスから招聘することにする。
長州征伐の戦略についてロッシュは提案し、勝利後の長州処分について意見を述べる。
小栗たちはフランスから巨額の借款を行い、長州征伐後に幕政改革をしようとたくらむ。
将軍家茂が急死し、一橋慶喜が跡を継ぐ。
いよいよ、だ。
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stefanlily at 2023-05-26 05:19
昨日まで日ハム戦エスコンフィールドでした。鷹速サイトの試合実況中(試合と同時進行のチャットルーム、英語ではforum)にワザとなのか変換間違いなのか近藤選手のことを「近藤勇」という書き込みがありましたw
そこから、幕末好きがしばし幕末ネタを投稿してましたw
「吉村昭を読んでみて」とコメしたら、幾分かの反応がw
試合内容から目を逸らしつつw
大佛次郎記念館のサイトを見つけましたが、猫写真応募の過去ログばかりでがっかり。
せめて猫を書いた作品(ほぼ読了してはいますがw)の紹介ぐらいやって欲しいのに……
そこから、幕末好きがしばし幕末ネタを投稿してましたw
「吉村昭を読んでみて」とコメしたら、幾分かの反応がw
試合内容から目を逸らしつつw
大佛次郎記念館のサイトを見つけましたが、猫写真応募の過去ログばかりでがっかり。
せめて猫を書いた作品(ほぼ読了してはいますがw)の紹介ぐらいやって欲しいのに……
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saheizi-inokori at 2023-05-26 08:55
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baobab20_z21 at 2023-05-26 12:49
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saheizi-inokori at 2023-05-26 13:20
> baobab20_z21さん、12巻です。正直なところ、司馬より読みにくいかと思うけど、それだけのことはあります。
by saheizi-inokori
| 2023-05-25 10:50
| 今週の1冊、又は2・3冊
|
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