七面鳥と葉桜

きのう、二時ちょっと過ぎ、サンチを膝に本を読んでいると、電話。
スマホの電話には依然として慣れない、いつもどうしたら出られるのか、あわてまくるのだが、昨日は他の作業をしてなかったので、比較的落ち着いて出られた。
歯医者からと分かって、わっ！きよう二時の予約だった、ごめんなさい。

来週の月曜日と思っていた、その来週になっていたのだ。
あまりにも早く一週間が過ぎるので、まだ今週だと思っていた。


「来週」という頭があるので、「今週」の今日は、毎朝のルーテインであるカレンダーの書き込みを確認するのを怠った。
前にも予約をすっぽかしたときは、書き込むのを失念したのだが、こんどは書き込みはメモ帳と二か所のカレンダーにあつたのに、それを見なかった。
いつもはカミさんも、今日は歯医者ね、という風に確認してくれるのに、今日に限って僕が分かっていると思い込んでいた。

事故はこうして起きるのだ。
思い込みは避けることができないから、確認の励行しかない。
何もないと思っても、それを確認するこったね。

祖母の歌。

七面鳥のような顔して飲みくだす口に苦きはたしか良薬

七面鳥のような顔ってどんな顔だったっけ。
今の僕は朝だけで８種類の薬を飲むけれど、そんなに苦いのはないな。
夜は漢方薬、煎じたのを飲むけれど、そんな顔しなくても平気だ。
祖母の頃は薬漬けなんてなかったのだろう。
僕がこんなにクリニックに通っているなんて聞いたら驚くだろうな。


首を長くするようにして飲むさまをいったのか。

つぎは母の句。

葉桜の葉照眩しき五重塔

７８歳、僕と一緒に暮らしている頃の句だ。
さてどこの五重塔だろう。
長男夫妻を訪ねて京都に遊んだ時かもしれない。
この一年後に亡くなるなんてゆめ思わなかったのではないか。