懐かしい高校野球

雨だから大掃除を延ばそうという意見もあったが、断固(というほどの事でもないけど)、遂行した。
内側のガラスが湿り気を帯びて窓を拭き易かったので、いつもやる外の代りに内側専門にした。
疲れたので途中でやめたが、古タオルが黒くなった分だけは、きれいになったのだ。
365日連休とはいっても、日曜日の朝はゆっくりしたい。
それに掃除を済ませた土曜日の午後の解放感もなんとなくいいもんだ。

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春の甲子園野球が始まった。
きのうの朝、遅い時間にストレッチをしながら、テレビで1973年の作新学院対銚子商業の録画をみた。

昭和の怪物「江川」と黒潮打線で一世風靡した銚商が好投手・土屋を擁して互いに一歩も譲らない緊迫のゲーム、土砂降りの12回満塁に江川が押し出しの四球を与えて、1対0で銚子が勝ったのだ。
僕はテレビは一回の表裏くらいで、打ち切ったが、この試合はリアルに最後まで実況中継を聞いたのだ。
千葉から神奈川県警に転勤になった夏、道路状況を見るといって車で横浜市内をぐるぐる回りながら、手に汗を握っていた。
今回も作新学院が出場する。
あの懐かしい銚子商業はすっかり啼かず飛ばずになってしまった。

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1972年千葉県営球場における地区予選、準決勝で鈴木孝政(江川と並び称せられた速球投手、のち中日に1位指名)の成東高校と銚子商業が当たったのは球場に駆けつけて見ることができた。
銚子にはのちにジャイアンツで活躍する篠塚利夫がいた。
これも緊迫した好ゲームだったが、試合運びに長けた銚子商業が制した。
銚子商業を県予選で破った習志野が全国優勝、とうじは千葉県予選が甲子園の決勝と(地元では)云う程の千葉黄金時代だった。
僕の千葉勤務時代と重なるところもあるので、↑のように県予選も何度か見に行ったのだ。
その何度かの前後関係の記憶があやふやだ。
銚子商業と成東の準決勝は1973年にもあって、鈴木孝政の成東高校はまいとし銚子商業に僅差で敗れて、とうとう甲子園に出られなかったのだ。
江川と鈴木、名だたる名投手がいても、チームの打力が非力だったためにトップになれなかった。
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千葉で仕事をしていて、銚子通運の社長と銚子商業の校歌を歌ったり、ヒをシと訛る銚子出身の部下を冷やかしたりして、銚子の地名と人の顔が重なるから、高校生たちもまったくの他人と思えないような懐かしさがある。

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「ペストの夜」、ミンゲル島はイスタンブルの皇帝からも列強諸国からも見捨てられて、愛国者サーミ―総督は、解任される。
新任の総督を隔離されている島から救い出してミンゲル島に乗り込んできた、ラーミズたちは銃撃戦の末、新総督ともども殺されてしまう。
狼狽えるサーミ―総督に、ラーミズを撃退したキャーミル上級大尉は意気軒高に、
閣下、いまこそ前進への第一歩を踏み出すべき革命のときだと宣言したなら、進歩を愛するミンゲル人たちは私たちとともに次の二歩目を共に歩んでくれることでしょう。
というのだ。
この時代の「革命」とは、それまでに実現しなかったことや、そもそも実現するとは思われていなかったこと、ときには想像さえしなかったことが、一つまたひとつと形を成していく現象そのものを指すのではないか、と作家はいう。
「ミンゲル万歳!ミンゲル人万歳!自由、平等、博愛!」、旗を振って叫ぶキャーミル上級大尉、もともとはパーキーゼ姫とヌーリー医師を護るためにイスタンブルから来た、ミンゲル島出身の男が『司令官』になってしまうのだ。

Commented by tona at 2023-03-18 16:34 x
いよいよ始まりましたね。
作新学院の普通の学生さんを日光街道を歩いている時、朝、宇都宮の駅からバスに乗車しているのを見ました。野球部の生徒は朝練とかでずっと早くから出ているのでしょうね。
銚子商業は全然聞きません。銚子電鉄のことの方が気になっています。
お花が一杯の町に住んでいらっしゃいますね。
Commented by saheizi-inokori at 2023-03-18 18:43
> tonaさん、千葉県も私立高校が強くなりました。
我が家はマンションですが、周りに花が多いので散歩が楽しいのです。
Commented by umi_bari at 2023-03-18 18:48
作新学園と銚子商業の雨中の試合思い出します。
甲子園の名勝負の一つだと思います。
こうやって書いていただいて、想い出が蘇りました。
ありがとうございます。
お見事バグースです。
昔の学校の野球好きの先生が、江川投手の高校時代の
練習時代を見に行ったそうなんです。
それまで見た選手で、間違いなくNO,1だそうです。
ストレートが打者のところでアップするように見えたと言っていました。
Commented by saheizi-inokori at 2023-03-18 21:19
> umi_bariさん、テレビでご覧になったのですか?
江川はやはり凄いピッチャーだったのですね。
私は坂東村椿の伝説の投げ合いを甲子園でみたのが自慢ですよ。
Commented by stefanlily at 2023-03-19 19:29
長崎県民です。九州の野球ファン(私は鷹ファンです)は県代表だけでなく、他県の応援もします笑。
今日は大分商業が作新学院に負けました。
現西武の今井君の時でさえ「こんな若い人は江川卓とか知らないわねw」言うてましたが。
因みに「えがわたく」と読む方がロシア文学の翻訳者でいてはります。
「罪と罰」は野崎訳のサリンジャーみたいなのが大正解だなあ、と他の方の訳読んで思った次第。
Commented by saheizi-inokori at 2023-03-19 21:57
> stefanlilyさん、私もあの江川がドストエフスキー、、とは思いませんでした。亀山訳はまだ読んでいません。
大商、惜しかったですね。一回の攻防を見たときは勝つかと思いましたよ。
ヨダキー試合でした。
Commented by stefanlily at 2023-03-20 19:15
亀山訳は何か原作にないのを加えていたから、カラマーゾフがそうでした。
超訳ってそういうことなんだと…従来の訳に間違いがあるからより正確にの意味だと思ってたです

サリンジャーの話題ついでにフォークナーも読む順番まちがえたかな、と。
ホールデンやシーモアは明らかにラスコーリニコフやフォークナー響きと怒り のクエンティンのひ孫 、孫ですよね
ボヴァリー夫人(映画的手法の描写がおそらく初めての作品。場面Aの目の前で場面Bが繰り広げられている、という)への言及や引用があるけど、フランスでの評価が高いという逆輸入?(語彙力が…笑)
ですね。
私は基本イギリス(ロックと映画)好きだけど、文学は僅差でアメリカかなあ、フォークナーとヘミングウエイが圧倒的なので。
野球は日本の野球ですね、MLBあまり興味なくて
Commented by saheizi-inokori at 2023-03-20 21:12
> stefanlilyさん、わあ!凄いなあ、私はそんなに読み込んでいませんよ。ただひたすら読むのが楽しいのです。
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by saheizi-inokori | 2023-03-18 13:01 | よしなしごと | Comments(8)

ホン、よしなしごと、食べ物、散歩・・


by saheizi-inokori