病院の朝
2023年 01月 30日
新宿のビルの向こうに山波のように見えるのは、雲の峰みねだ。







その峰のてっぺんが次第に赤みを帯びてくる。
手前のビルの窓のひとつがきらりと光る。
夜明け、日の出だ。

赤い大きな玉の光がみるみる辺りを染めていく。
右に目を転じると、あれは京浜地帯になるのだろうか、昨日日曜日は鳴りを潜めていた一本の煙突のけむりが前衛書道の文字を描き、それもまた染められて、ここからみていると美しいのだ。

そしてさっきくっきり見えた山並みは崩れ落ちて靄のなかに消えて行こうとしている。
前景のマンションの窓が照らされて、人びとは一週間を始めているのだろう。

病院の真下は馬事公苑の空き地だ。
あの木陰で馬たちも、あの大きな美しい目をして朝の世話をうけているのだろうか。

この廊下を西のはずれまでいくと、富士山が見えるのだ。
でもそこは西病棟、僕は東病棟の虜なのだ。

廊下の途中の談話室からは南がひらける。
用賀のビルがでんと聳え、手前には京華小学校が元気な子供たちを待ち受ける。

さらに右をみると、砧公園が小鳥たちのにぎやかな朝の挨拶を静かに包みこみ、そのとなりにはごみ処理施設の目立つ煙突が、ここは煙を吐いていない。

建物の半分をぐるりとまわって、元にもどって、左のかたを見ると、あのビル群は池袋なのだろうか。
歩いたのは三百歩にも足りないけれど、目と心で東京の四半分も散歩したのだろうか。
(あまりきれいじゃないガラス越しにスマホ撮影で、雲や煙が写っていない、ごめんなさい)
おはようございます。
手術無事終わられてよかったです。
朝日が綺麗に見えますね。こちらは今朝はそんなに赤くはならなかったのです。
手術無事終わられてよかったです。
朝日が綺麗に見えますね。こちらは今朝はそんなに赤くはならなかったのです。
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> daikatotiさん、毎朝この日の出をみるのが楽しみです。
おはようございます。
いい朝をお迎えのようで嬉しいです。
私は入院中に廊下続きの隣の病棟まで行ってふらふら歩いていたら
「病室が分からなくなりましたか?」と看護師さんに声をかけられました。
いえ、歩行訓練(認知症じゃないデス…)でと笑って応えましたが…
「今はコロナなのでご自分の病棟内だけにしてくださいね」と
やんわり釘を刺されて「あっ、ごめんなさい」でした(^::
いい朝をお迎えのようで嬉しいです。
私は入院中に廊下続きの隣の病棟まで行ってふらふら歩いていたら
「病室が分からなくなりましたか?」と看護師さんに声をかけられました。
いえ、歩行訓練(認知症じゃないデス…)でと笑って応えましたが…
「今はコロナなのでご自分の病棟内だけにしてくださいね」と
やんわり釘を刺されて「あっ、ごめんなさい」でした(^::
> pallet-sorairoさん、私も西病棟で「お東さんはこっちダメ」と言われました。
昨日、同室の認知症患者が私のエリアに入ろうとしたのでちょっと焦りましたよ。
昨日、同室の認知症患者が私のエリアに入ろうとしたのでちょっと焦りましたよ。

ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
> 鍵コメさん、あたり!です、きっと。
循環器内科のI医師にくっついて別の病院からこちらで世話になってかれこれ二十年、診察帰りに砧公園や馬事公苑などを散歩したり用賀でお茶を飲んだりランチをしたり、楽しませてもらいました。
循環器内科のI医師にくっついて別の病院からこちらで世話になってかれこれ二十年、診察帰りに砧公園や馬事公苑などを散歩したり用賀でお茶を飲んだりランチをしたり、楽しませてもらいました。
こんにちは、いや今晩はでしょうか。どうぞゆっくりご静養ください。
なにか「投稿に失敗しました」が立て続けに表示され、昨日、一昨日ともコメントを拒否されております。
なにか「投稿に失敗しました」が立て続けに表示され、昨日、一昨日ともコメントを拒否されております。
> tanatali3さん、ありがとう。エキサイトはへんですね。
by saheizi-inokori
| 2023-01-30 07:40
| こんなところがあったよ
|
Comments(8)