長男一家と中華料理

きのうは長男夫妻とサエに誘われて中華料理をご馳走になった。
サエが一年間台湾留学をするので、しばらく会えなくなるのだ。
僕の入院もあるので、急きょ店を見つけるのが大変だったようだが、カミさんの情報も借りて赤堤の明るくきれいな店・花龍園の個室がとれた。

カミさんとバスで世田谷駅まで行き、そこから４０分ほどぶらぶら歩いて店を探す。
世田谷八幡神社に参拝する。

「真鯛のお刺身サラダ胡麻ソース」
上にのっているパリパリしたものはなんだろう？
ジャガイモ？いいえ、ワンタンの皮です。
胡麻ソースがうまい。

「青海苔とズワイ蟹入りふかひれスープ」
さっぱりした味のなかに精妙ななにかが隠れている。

飲物は、甕いり紹興酒を温めて、針生姜をいれて飲むと風味があって体が温まる。
サエの学ぶ様子をいろいろ聞きながら、ああ、こういう時代になったなあと感慨にふけるのだ。

「小籠包と本日の蒸点心」
アチチ、気をつけて。
青いのは何だ？ホウレンソウですよ。

「北京ダック」
言わずと知れた、この味。

「直送鮮魚の柚子香り炒め」
鮮魚は鱸、紫色のブロッコリはパープルという品種、青物はターサイ。
食べ応えのある一皿に、それまではスイスイ食べてきたのが急に利いてくる。

「厚切り牛ソトモモ肉の黒コショウ花巻添え」
パンにはさんで食うもよし、別々に食うもよし、箸できれる牛肉。

「エビ炒飯とチャーシュー麺の選択」
僕は麺類なのだ。
澄んだ淡泊な味わい。

デザートは、マンゴプリン、アイスクリーム、シャーベット、杏仁豆腐の選択。
パパは何とアイスクリーム、サエとカミさんがマンゴプリン、お嫁さんと僕が杏仁豆腐だったと思う。
それぞれ、自分の選んだのが「当たり」と大満足。
するとお店から「今日は旧正月ですので、特別サービスです」と「南の方で食べる餅・ネェンガオ」、甘いしっかりした餅が仕上げだ。

カミさん曰く、「また一人でも行きたい」。

正月早々コロナになった長男がすっかり元気になっていたのが何よりうれしかった。
心残りは御馳走と楽しい会話に夢中になって、みんなの写真を撮り忘れたこと。
なにごともすべて満点とはいかない、それがいいのだ。