誰ひとり
2022年 08月 17日
ほとんど覚えていない安岡章太郎『文士の友情_吉行淳之介の事など』に、僕は、ここにある安岡と遠藤の会話が、ふつうの健やかな感性ではないかと思う。
まるで初めて読むような座談会記録がある。
安岡章太郎は遠藤周作を代父として井上洋治・神父から洗礼を受けた。
『座談会 僕たちの信仰 安岡章太郎 井上洋治 遠藤周作』より___
<井上 僕は、神仏混淆(こんこう)型の新宗教にキリスト教を教えに行っていた
こともあるんだけれども、立派なまじめな人たちですね。
安岡 幾らまじめでも、例えば「世界日報」という新聞がありますけれども、
僕が「三田文学」の理事長かなんかやっていたときに、あそこの記者が取材に
来て、熱心でまじめですごいと思う。
井上 まじめですごく熱心。
遠藤 統一教会だから。
安岡 でも、かわいそうだけれども、それはやっぱり差別せざるを得ない。
井上 それはそうですけれども、[略]。
人生で出会う宗教というのは、僕はやっぱり自分の覚えた一つしか
ないと思う。あとは生活で出会っている。だから、そのほかの宗教について
云々(うんぬん)する資格は、人生で出会っていないからないと思うのです。
[略]やっぱりわからないということだし、それからキリスト教だって何だって、
初めは新興宗教だったんですからね。
安岡 しかし、僕が家に一人でいたとき、若い女が二人連れでやって来て、
話しかけてくるんだ。僕はちょっとかわいい子だったから話してもいいなと
思っていたら、言葉の中に一種のにおいを発散する。これはいけないと思って
「帰ってください」といったら帰らないんだ。僕はともかく帰ってくれといって
ドアの外へ押し出して、かぎをしめざるを得なかった。それは結局壺を売りに
来たに違いないと思いますよ。壺を抱えていたかどうかは忘れたけれども、そう
いう感じがしたのよ。なかなかかわいい子だったよ(笑)。
遠藤 かわいい?......(笑)。
安岡 それから、さっきの「世界日報」の記者は男の記者だったけれども、この
人も非常にまじめだったです。ただ「世界日報」が属している宗教に対しては、
最初から警戒心を持たざるを得ないね。>(pp299-300)
___巻末の『初出一覧』を見ると、この座談会は、「群像」1993年9月号の
『僕たちの信仰』(『信』と『形』改題)である。
理屈はともかく、可愛いと思っても「一種のニオイを嗅ぎ取って、警戒心をもつ」。
それが全く欠けているのが、自民党の連中ではないか。
それどころか、にこやかに招き入れ、さしだされた餌にくいつき、へいこらと壺売りに加担する。
そしてその耐えがたさのなかで赤木さんが自死した。
遺された奥様が必死になって真相の解明を訴えた。
それでも、眉根ひとつ動かさず、粛々と選挙をおこない、それぞれの身分を確保し万歳三唱をしてきた与党議員。
統一教会をめぐって明らかにされた自民党の醜態を目の前にしても、誰一人、「ちょっと待てよ、これはおかしいんじゃないか。すべてを明らかにして、顔を洗って出直さなきゃいけないんじゃないか。」という人が出てこない。
おい!ほんとに一人もいないのか!?
君たちを引っ張ってきた安倍さんが殺されたんだぞ!それでもか!?
危ない臭いをかぎ取る本能に欠け、反省する謙虚さをもたず、理非曲直を明らかにする能力を失い、したがって過ちを正そうという理性と意志もない。
ただただ、アベノコクソウとやらに群れ集い、行動規制のない夏を喧伝し弱者を死に追いやり、利権をもとめて蠢く。
正しいことを正しいとする、そんなこともできないのか。
相も変わらず、我が身我が党の保身のみをめざして、、おいおい、まさか夏休みをとるのかよ。
こういう報道を見ると、残念ながら自民党というのは旧統一教会の「関連団体」と言われても仕方ないだろうと思いますね。
— Ikuo Gonoï (@gonoi) August 16, 2022
萩生田光一政調会長、生稲晃子氏の選挙支援を統一教会に要請か 教会関係者は「萩生田さんは家族同然」 | デイリー新潮 https://t.co/qwCn5LS7aX
胡散臭い、嘘臭い、を嗅ぎ分ける能力は何なんだろう?
分かる人、分からない人、どこが違うんだろう?と、考えます。
先天的な勘というよりは、生育歴や経験値、情報量…が大事だと思います。
「臭さ」を知らないと、嗅ぎ分けることは出来ないですから。
また、言葉や態度の裏にある悪意と善意を、感じられるかどうか。
そして、宗教やカルトを信じている(騙されている)人が行う「悪意の無い悪事」に
気づくかどうかも、普通に穏やかに暮らしている人には難しいかもしれませんね。
しかし、政治家や官僚、経済人、教育者など、様々に責任ある立場にいる人が、
知らなかった、気づかなかった、では済まされないと思います。
今の自民党の面々は「統一協会系だと知っていたけど、みんな付き合ってるし、
メリットがあるから世話になる」でも、バレたら「知らなかったふりをする」と
いう流れなのだと思いますが、本当に「これは臭い」と、気付かなかったのなら、
どうしようもないですね。
悪臭の中にドップリ浸かって自分自身の悪臭に気づかない状況なのだと思います。
そして有権者も、鼻が効かない鈍感ばかりという事で、この国は沈むしかないのだな…
と思う今日この頃です。
云々風の知性倫理を心地よしとする欲餓鬼のばっこ 黒いシミが高速で日本地図の
上に広がっていくイメージです エイト氏や紀藤氏等の忍耐のレジスタンスが示して
下さる姿が輝いて見えます 誠実に対峙することだけ時間がかかるでしょうが
玄関に訪ねてくる人たちは教会のためにまじめに一生懸命に尽くしている
のですよね 自分の時間を体を使って一生懸命に
本当に思います どなたかエイ!!とばかりに世直しを叫んでほしいと
何のための国連、こんな機関に多くのお金を投じているのも悔しい。
私にはよくわからなくて。
信者になっている人たちは。
それを信じてしまいたいような。それまで辛い悲しい状況にいた人なんでしょうか?
自分より7代に遡って。罪があるからと言われても。
その罪を自分でどうにかできると信じられるのが不思議だなという気もします。
7代前の人など。私は名前すら知らないのに。
それに本当に寄進して。罪がなくなるのかどうかをどうやってわかるのでしょうね。
国葬反対の声も彼らにとっては臭い物に蓋?
NHKが統一教会に振触れないのが不思議と思っていたら
同じビルに同居とは、、何を信じればいいのか、、、
少なくとも政権がそういう団体の応援をすべきではないですね。
当たり前のことが、彼らには通らないのが、カルト的だと思います。