たかが週刊誌? 「週刊誌風雲録」(高橋呉郎)

人さまの顔のことなど言えた義理ではないが、新閣僚のご面相、どれもこれもペロッ、ヌラっとして魅力がないなあ。
アップしたら鼻毛が映っていた男、そのくらいの身だしなみは調えろよ。

シンガポールにいる息子の嫁さんに頼まれて、彼女が通販で買ったもろもろをまとめて我が家から転送してやる中に、柴犬シイちゃんのおもちゃが入っていた。
荷ほどきを見ていたサンチがチラッとそれを見つけたから、さあ、大変、段ボールの箱にまとめて玄関の内戸の外に置いたら、開き戸をガリガリやって開けようとする、こんどは納戸の中に入れたら、納戸のドアもガリガリ、30分以上もやり続けて、いっかなやめそうもない(吼えたりはしないのだ)。
おりしも、シンガポールからのラインで、おもちゃの一つはサンチにやってくれというので、サンチは生まれて初めて玩具を貰った犬のように喜んでみせる。
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けさも起きてくるといつもは僕に挨拶にくるのに、それをスルーして玩具を置いたところに行って、上に乗せたクッションの間に首を突っ込んで、見ている僕に「なんとかしてよ」のまなざし。
同じような玩具がいくつもあるのに、やはり新しいのがいいのだ。
近所のお金持ちの坊ちゃんが買ってもらった玩具を羨ましがる子供のようで、長野方言で「もうらしかった」。
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(石はら@松蔭神社)

きのうは皮膚科、「もう普通の身体ですね。」二年以上続いている「カイカイ」の治療、ようやく収まったようだ。
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子供の頃、山梨の伯母が読み終えた「サンデー毎日」を毎週送ってくれた。
たしか、そこにクロスワードパズルの懸賞が載っていて、当たると抽選で10万円もらえるとあって、近所の仲良し(引き揚げ者同士)小母さんが、夜に集まって、ああでもないこうでもない、と楽しんでいた。
横で見ていた僕が「アリバイ」という言葉を思いついてみんなが喜んだことを覚えている。
山梨の伯母は、「女性自身」が出ると、そちらに切り替えて送ってくれた。
昭和33年12月1日に発売された「女性自身」の創刊号は、他紙が載せているミッチーについては一行も載せることが出来ず、苦しいスタートを切ったが、その後「菊印」路線で巻きなおす。
麹町の宮内庁分室で皇后学の御進講を受ける正田美智子のフアッションを撮るべく、欠かさずにカメラマンが待ち受けた。
皇室崇拝者ではなかったけれど編集長・黒崎勇には、美智子妃には、日本人の心情にかなう「愛、求道、哀れ」のすべてが備わっているという確信があったという。
「哀れ」を美智子妃に感じとったのが黒崎の「皮膚感覚」だった。
読者調査が黒崎の基本でもあった。

「女性自身」というネーミング、四色刷りのゴージャスなグラビア、定価は他誌が30円の時代に40円にして、表紙には外国人女性の写真、しかもロングの全身像を使った。
ターゲットを18歳から26,7歳までの独身OL(とうじはBG)に絞る、先行の週刊誌には見られないやり方だった。
一方で特集には、ジャーナリズムの正道をいく草柳大蔵のチーム(こういうやり方も草柳が嚆矢)に任せるなど社会性も持たせた。
僕の伯母は一生独身で通して聾唖や盲の子供たちを教えたクリスチャン、とうじ50歳頃でOLとは言い難かったけれど、それまでの週刊誌にはない何かを面白いと思ったのだろうか。
それとも一回り以上若い母のためにそうしてくれたのか。
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僕は、あの頃は「文藝春秋」を尊敬していたから、そこが週刊誌を出すというので、「週刊文春」の創刊を楽しみに待った記憶がある。
「週刊新潮」では、「柳生武芸帳」の五味康祐、円月殺法のシバレンなどを読んだが、週刊誌を買う金はあったのだろうか、誰かに借りた記憶もないけれど。
高校のときは特別奨学金(月3000円)を貰っていたから、これくらいは買えたのかもしれない。
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扇谷正造の「週刊朝日」、斎藤十三「週刊新潮」、徳間康快「アサヒ芸能」、本郷保雄「週刊明星」、上林吾郎「週刊文春」、大久保房男「週刊現代」、清水達夫「週刊平凡」などの群雄の出自、戦いざま、活躍する草柳大蔵、梶山季之、井上光晴、半藤一利、児玉隆也、児島襄、竹中労、後藤明生などの侍ライターたち—大宅壮一は彼らの出自を、マスコミ通り、文学通り、マルクス通りの三っつとした―の武勇、手に汗にぎるというのはオーバーかもしれないが、あの頃が懐かしく、楽しく読めた。

週刊誌は買って読まなくても中吊り広告でたいてい見当はつくといわれたが、今はその週刊誌が新聞テレビでは書かない「ほんとのこと」を教えてくれるのだ。

Commented by weloveai at 2022-08-11 16:36
>「カイカイ」の治療
暑い夏、あせもが出来ても厄介ですのに完治されて良かったです。
真面目な努力が実ったと思います。
結局、何が原因でしたか?
Commented by saheizi-inokori at 2022-08-11 17:10
> weloveaiさん、ありがとう。原因は不明です。老化かな。
去年はほんとに辛かったです。
Commented by touseigama696 at 2022-08-12 01:07
凄い記憶力・・です
脳軟化夥しい昨今の
我が身を振り返れば
驚天動地です
こちらに伺って読み続ければ
一軒医者が減らせそうです(笑)
高校生時代
週刊誌一冊25~30円位でしたかね
うろ覚えです(苦笑)
引き続き健診にお邪魔させてください
Commented by tona at 2022-08-12 08:47 x
サンチ君の喜ぶ姿、可愛いですね。思いがけないものに出会って。
皮膚科治療終了おめでとうございます。
今は週刊文春の新聞広告を見るのが楽しみです。
Commented by saheizi-inokori at 2022-08-12 09:55
> touseigama696さん、覚えていることしか書かないので、水面下には忘れてしまったことがどのくらいあるのか、自分でもわかりません。
そして氷が溶けるように覚えていたことも減っていきます。
今のうち、繰り返しでもいいから書こうと思うのです。
Commented by saheizi-inokori at 2022-08-12 10:00
> tonaさん、ありがとう。
週刊誌に教えられて後追いニュースを書く新聞テレビも情けないですね。
Commented by fusk-en25 at 2022-08-12 10:21
女性自身の創刊号は覚えてないけど。
読んだと思います。
当時12歳ですが。週刊誌好きの母が興奮して買ってきました。
それから始まるすべての女性週刊誌を買って。
家に置いてあるので。当時本に飢えていた私は。
全部読んで、変な?ちょっと色っぽい大人の話はよく知ってました。
左平次さんと同じものを読んでいたなんて。と懐かしい思いです。
Commented by saheizi-inokori at 2022-08-12 12:10
> fusk-en25さん、今また女性自身は硬派の記事を載せているようですね。
「本に飢えていた」、私もそうでした。多くの国民がそうだったのでしょう。「善の研究」に長蛇の列ができるくらい、印刷用紙が配給で大変だった時代です。こんどそうなったらもう私は生きちゃおれません。もっとも図書館派だからダイジョブかな。
Commented by doremi730 at 2022-08-13 18:18
皮膚科卒業おめでとうございます。
キチンと地道に治療なさるsaheiziさんだからこそですね。
忘れることも多いdoremiは良し悪しを繰り返すばかり(^^;
Commented by saheizi-inokori at 2022-08-14 10:02
> doremi730さん、まだ保湿クリームや抗アレルギー剤を使っています。
長かったなあ。
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by saheizi-inokori | 2022-08-11 12:16 | 今週の1冊、又は2・3冊 | Comments(10)

ホン、映画・寄席・芝居、食べ物、旅、悲憤慷慨、よしなしごと・・


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