ずぶずぶ

昨夜の「報道1930」を見ていて感じたのは、地方の大切さ、ということだった。
統一教会の日本の集票力は推定8万人?とかで、それ自体では全国区比例で一人当選させるくらい(それでもすごい力だと僕は思うけれど)なのに、なぜ自民党議員たちはあんなに挙って統一教会の提灯持ちをするのか。
選挙の手伝い(無償)がありがたいし、一票でも欲しいのが彼らの生態であることも大きいが、地方の選挙では、百票で当落が分かれることもあるから、確実にある程度の数字を保証してくれる統一教会は魅力的だという。

さらに、青少年問題研究所とかいう、統一教会の臭いを感じさせないような団体に化けて、自治体が主宰する学習会や研修会に講師を派遣して、家庭の尊重とか夫婦別性の否定などの教義にそったことを喧伝する。
同性婚を認めるような自治体には素早く、反対活動を組織し、自治体議会で反対決議を勝ち取る。

そんな話を聞きながら、いぜん読んだ「日本会議の研究」を思い出した。
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2016年に上梓された、菅野完「日本会議の研究」は、なぜ生長の家と民族派の青年たちが、元号法制化、夫婦別姓絶対拒否、家族条項、緊急事態条項などの改憲などを目指し、安倍政権を支持し、ついには自民党閣僚のほとんどが日本会議に所属するほどの力を持つようになったかを分析している。
その後書きにいう。
70年代安保の時代に淵源を持つ、安東巌、椛島有三、衛藤晟一、百地章、高橋史朗、伊藤哲夫といった、「一群れの人々」は、あの時代から休むことなく運動を続け、さまざまな挫折や失敗を乗り越え、今、安部政権を支えながら、悲願達成に王手をかけた。この間、彼らは、どんな左翼・リベラル陣営よりも頻繁にデモを行い、勉強会を開催し、陳情活動を行い、署名集めをしてきた。彼らこそ、市民運動が嘲笑の対象とさえなった80年代以降の日本において、めげずに、愚直に、市民運動の王道を歩んできた人々だ。その地道な市民活動が今、「改憲」という結実を迎えようとしている。彼らが奉じる改憲プランは、「緊急事態条項」しかり「家族保護条項」しかり、おおよそ民主的とも近代的とも呼べる代物ではない。むしろ本音は「明治憲法復元」を隠した、古色蒼然たるものだ。しかし彼らの手法は間違いなく、民主的だ。
統一教会の地方活動にも、そういうことを感じる。
もしかしたら日本会議の人たちと共闘していることもあるのではないか。
アベ批判者が圧倒的な身の回りを見まわして、なんで自民党がいつも勝ち続けるのかと不思議に思えるのは、野党の分断もあるが、立憲民主党の地方における活動が弱いからでもある。
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ずぶずぶ、という嫌な言葉が大流行だ。
それは別の主体間の関係を表す言葉だが、日本会議との関係でいえば、今の自民党はずぶずぶどころか日本会議そのものになっているのではないか。
日本会議の「古色蒼然」たる「明治憲法復元」を本音とする自民党議員たちが、自分の考えと同じで、しかも選挙の応援をしてくれる統一教会との関係を快いものと感じるのは、こんごとも変わらないのではないか。

ウソとごまかしの塊、この人も日本会議だ。

Commented by PochiPochi-2-s at 2022-08-05 14:01
> 地方の選挙では、百票で当落が分かれることもあるから、確実にある程度の数字を保証してくれる
> 統一教会は魅力的だという

これ、よくわかります。
国政レベルではなく一地方の小さな市議会ですが、選挙前に既に票割りがされていて、
既に当落が決まっているということを引っ越してきてしばらく経ってから知りました。
小学校のPTA活動を利用して(地域の)青少年を守る会という組織を各小学校に立ち上げ、
その市の連合会長が市議会議員に立候補する。各学校のPTAからの票で当選確実。
ふざけた話ですが、他の政党自民党や維新も同じようなやり方で選挙前から当落が分かっている。
そして票割りをしていることをさも当然のごとく、隠しもせずに堂々と言う(ここが地方たる所以ですが)。
おそらく国政レベルも同じでしょう。
選挙開票報道が始まると同時に、まだ開票が始まったばかりなのに、当選確実のテロップが出る
ことの不思議さを常々感じていましたが、こんなズブズブな関係ならさもありなんでしょう。
選挙管理委員会までその傘下にあるかもしれないなんて勘ぐりたくもなります。
票のために魂まで売るのか! 国まで売るのか!撥ね付ける気概がないのか! 恥ずかしくはないのか!
そう叫びたいです。

日本会議、生長の家、倫理宏正、旧統一教会、神道系。
いつの間にこんな日本になってしまったのでしょうね。
地盤、看板、カバンで楽々と当選する2世3世議員を排除することから始めなければと思いますが、
無理でしょうね。






Commented by kogotokoubei at 2022-08-05 18:29
前川喜平さんが、下村の嘘を切って捨てました。

統一教会信者と日本会議のメンバーとの協力は、十分にあり得ると思います。
そして、彼らの地道な活動が、今は失われた相互扶助のように錯覚させるのかもしれませんね。

今の日本社会に蔓延する無関心とは対極にあるからこそ、統一教会の被害がなくならないのかもしれません。
Commented by saheizi-inokori at 2022-08-05 22:18
> PochiPochi-2-sさん、昔国会議員選挙の地方区でも郡部では一桁まで票がヨメルと聞いたことがあります。誰がいれたかがかなり正確に分かるそうです。だから
村八分にならないために決められた投票をするのだとか。
統一教会に関係しても気にしない人も多いのではないかな。迷信やカルトは日本人と親和性があるのじゃないですか。
Commented by saheizi-inokori at 2022-08-05 22:20
> kogotokoubeiさん、日本人はカルトが好きなのかもしれませんね。
お盆なんてかなりオカルトといえるかも。
Commented by めぐ at 2022-08-06 17:09 x
三菱の社宅が多い村では選挙の時ちゃんと投票所に行くか、候補者指定の人にしたかとか監視されると聞いたことがありました。ずいぶん昔のことですが。鉛筆も ボールペンも三菱しか使っちゃいけない。クルマも三菱。学生の時合唱をやっていて知り合ったテレビ局の人がアルバイトを紹介してくれて友人を動員しました。選挙の出口調査です でんわや訪問です。最近当選確実のテロップが早くから出て不思議でした。
Commented by saheizi-inokori at 2022-08-07 09:34
> めぐさん、企業選挙も自民党を支えていますね。
半ば強制的に党員にしたり。
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by saheizi-inokori | 2022-08-05 11:43 | 今週の1冊、又は2・3冊 | Comments(6)

ホン、映画・寄席・芝居、食べ物、旅、悲憤慷慨、よしなしごと・・


by saheizi-inokori
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