あのサントリーはどこに行ったのか
2022年 06月 13日
佐治敬三の文化人的スタイル、開高健、山口瞳、柳原良平、「洋酒天国」、サントリーホール、小林亜星の「夜が来る」をバックにしたテレビコマーシャルもしゃれていた。
今はほとんど日本酒ばかりを飲むが、学生時代は、ウイスキー、ブランデイ、ジン、ワイン、ビール、横文字の酒をよく飲み、その方がうまいだけでなくカッコいいと思ったのにはサントリーの広告戦略のせいもあったのではないか。
今のサントリーは、アベの桜を見る会に無償で商品を提供したという。
芸術家のイベントとか、貧しい人たちの慰めのためというのなら、わからないでもないが、こともあろうに、なんであの醜い桜見物に、と呆れる。
農作業に対するリスペクトも皆無の、若い女性を商品化した、イヤらしいコマーシャルだ。
なんのコマーシャルかと思ったら、サントリーの天然水。
ほら、サントリーの企業文化がこんな風に変わりましたよ、という広報かもしれない。
経営者が変わると企業文化も大きく変わる、これは悪例というべきだ。
全部が全部、雲をつかむのではなくて、表紙の絵のように、しっかりした亀の甲につかまったと思ったら、すぐに別の亀がやってきて、その背中で面白い話を楽しんでいると、またすぐに別の亀がやってくるのだ。
日本的な模様の包装紙にリボンをつけてくれという注文をかなえるのに時間がかかった。
すると男は顔も上げずに「財布を忘れたので家に帰ってとってくる」といって消えてしまった。
その男は複数の人殺しをして警察に追われている間、著者の家に退避したのだ。
やがて、その男から刑務所改善促進運動のモデルになっている刑務所に入っているという手紙が届き、図書館に通って本を読んでいるうちに、著者から買いそこねた詩集も読んだ、などと書いてきた。
著者の留守に尋ねて来て、会えないままに刑務所に帰ったことを聞き、
自分がコンクリートの壁に閉じ込められているところを想像してしまう。それは思春期からずっと治すことのできないわたしの癖だった。刑務所、犯人をキーワードにモクモク雲が湧いてモクモクと亀が歩いてくる。
それにしても、あかの他人たちとの共同生活を強いられるのでは監獄と同じではないか。外に逃げられないところも監獄と似ている。監獄ならば隣にいる人間も法に触れたことが初めから分かるので、「お前は一体何をやらかして入ったんだ」というような話がしやすいのではないか。飛行機の場合、そういう話はしにくいが、隣にすわった男が人を殺したことがある可能性は意外に大きい。過去十年をふりかえってみても、たくさんの戦争があった。こういう本にまためぐりあうことを期待して、今日もまた本を読む。
水色のお皿に乗っかった和菓子、美味しそうです。水まんじゅうのようにも見えます(^^♪
あの時代はCMがショートムービーでしたね。
理由は判らないが、泣きながら電話ボックスで電話している男性の姿とか。
その映像に被るウイスキー。
CMが楽しかった。コピーも洒落て、素敵でした。
「表裏のある女性は年齢にかかわらず本当に多いです 私 かないませんわ」と笑う
義父の信次郎と毎朝1時間の読経、寿不動産の個人筆頭株主の彼女、生前それを
サントリー文化財団に寄付してたとか。世は株と金 トリイサンの消滅という
割らないのかい?そう訊きたくなります。
サントリーの件、談四楼のツイッターで知りました。
洒落たCMはバックの切ない音楽とマッチして高度成長期のシンボルでしたが・・・