弱くなったかな

カミさんを少し休ませたいのと、鬱勃たる彷徨い心に衝き動かされて、、といっても、二子玉から３０分足らずの長津田の居酒屋に出かけた。
テレビで見ていて、会津恋しやほうやれほう、で、会津坂下駅のころに飲んだ「栄川」（えいせん）を出し、運が良ければホヤも喰えるかと思って、訪ねて行った「みちのく」。
スマホの案内は分かりにくいが、クロネコヤマトのお兄さんに訊いたらすぐわかった。
開店早々なのに、すでに奥の小上がりにおじさんたちが、座っていた。
なにはともあれ、栄川を冷やで二合、ホヤは？残念仕入がなかった。
では「しめ鯖」と「ナンコツのから揚げ」、、あとから追加で「庄助豆腐」。
きりっと冷えた栄川がうまい。
しめ鯖はちょっと、見た目通り、ナンコツはうまいけれど、塩が利きすぎの上に、しばらくするとニンニクの味が口に残って、、。
庄助豆腐というのは、温豆腐の真ん中に窪みをつくって半熟卵を乗せたもの。
豆腐はいつ食ってもどうやって食ってもうまいものだ。

一時間もしないうちに二合徳利が空になって、さて、馬刺しを頼めば当然酒もお替りとなるのだが、、、その気になれない。一合という手もあるぞ、と我と我が心をそそのかしてみたが、、どうもね。
一人静かもいいけれど、やはりちょっと寂しい。
やはり、気持のどこかにひっかかっている「はじめ」に行こう。
久しぶりの居酒屋なのに、ここを外しては罰があたる。
明るいうちに「はじめ」を覗くと、どうも空席がなさそうだ。
それでも未練が残って、立ち去りがてにしていたら、ママがきづいて「あら、佐平次さん、どうぞどうぞ」と奥のテーブルの相席に案内してくれる。
長津田を出る時は、呑んだ気もしなかったのに、やはり二合の酒はそれなりに利いてきて、もう酒はいい、生ビールを頼む。
やれ嬉しやで「カツオの刺身」も。
懐かしい常連の皆さんの声を背中越しに聞きつつ、ビールをお替りする。
刺身のツマの大根やカイワレや玉ねぎだのなんだのをきれいに平らげて食べる方ももうたくさん、今日のところはここで打ち止めとする。

帰宅して読みかけの小説を読み終えようと思ったら、風呂にも入る気が起きず、早寝してしまう。
コロナ前より、酒も弱くなり燥ぐ力もなくなったようだ。
それでも今朝はいつもの大掃除、フルバージョンでがんばった。