病の器

寒い雨もよいの一日を過ぎて今朝は晴れて温かい。
窓ふきをせず、床拭きはカミさんにやってもらう手抜きの大掃除を終えた。
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サンチは薬が効いたか、節食が効いたか、元気を取り戻したようだ。
僕の腰と同じで、まいにち様子を見ながら、そろそろと生きていく。
それにしてもサンチは見かけは子犬とあまり変わらない。
よくよく目と目を見合わせると、なるほど爺さんの感じもする。
それは僕の目が写っているからか。
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(初鰹、食べ掛け)

祖母の歌から。
脚なやむ君を思はぬことぞなきいでゆにひたるそのつどつどに

神経痛やっと癒れば流感なり所詮病の器なりけり
今の僕と同じ年頃の感慨、お茶でも飲みながら慰め合いましょう。
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(手作りのこんにゃくを頂いた)

母の句。
野水仙バケツに溢れ海の風
房総の海辺の宿に行きたいね。
もう一句。
遠斑雪終着駅の窓光る
どこに行ったときの句だろう。
斑雪、「はだれ」と読むのですね、いま学びました。
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Commented by eblo at 2022-03-19 11:55
良かった、サンンチが元気になって。
クウもいつの間にか老犬になりました。
頭も、目も、耳も、足も・・全部いつの間にかすっかり衰えています。
Commented by saheizi-inokori at 2022-03-19 12:12
> ebloさん、ほんとにあっという間ですね。
クウちゃんもがんばれ!
Commented by tsunojirushi at 2022-03-19 12:28
わたしはお母様の著作のファンです。
今日のも素晴らしい。この、なんて言えばいいのか、起爆力。
書かれた言葉から、大きな大きな風景が見えてくるんですよ。
Commented by saheizi-inokori at 2022-03-19 16:13
> tsunojirushiさん、ありがとう。母がくすぐったがっているかも。
Commented by ikuohasegawa at 2022-03-20 16:07
ありがとうございます。
わたしも、斑雪「はだれ」と読むのですね、いま学びました。
Commented by saheizi-inokori at 2022-03-21 09:18
> ikuohasegawaさん、老いても親に遵え、です。
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by saheizi-inokori | 2022-03-19 11:22 | わが母と祖母の遺したまいしうた | Comments(6)

ホン、よしなしごと、食べ物、散歩・・


by saheizi-inokori