中村医師の遺した事業の現状報告
2021年 12月 30日
寒い、温める、カユクなる。
寝る、うとうと、温かくなる、カイカイで眼が覚めて、胸や背中を掻きむしる、禁断の搔きむしりだ。
一瞬のカイ楽、ふたたび訪れるカイカイ、コウカイだ。
山之口獏が「詩とはなにか」というエッセイをカイていた。
ペシャワール会報No150が送られてきた。
ペシャワール会は「中村哲医師のパキスタン北西辺境州ならびにアフガニスタンでの医療活動などを支援し、必要な広報/募金活動とともにワーカーの派遣を行うことを目的とし」「思想・信条にとらわれず、『支え合い』の精神で一致して会を運営し」「会員は年額3000円(学生1000円、維持会員10000円)」で「会員はそれぞれ可能な範囲で、自ら創意工夫して自由なやり方で支援活動をお行う」と9条の会則にある。
よって僕は、本会報の内容を伝えて会員の義務を果たすこととしたい。
なんといっても、いずれも現地の人たちから、タリバン政変のあとも、若干の中断を経たのち、農事、医療、バルカシコートの取水堰建設などの全ての活動を「ゆっくりとではあるが着々と進行している」ことが報告されたことが驚きであるとともに大いなる喜びである。
灌漑工事の現場を視察に来たタリバンの幹部は、「私たちの事業を称賛し、ドクターサーブ中村への多大な賛辞を述べて、いかなる協力も惜しまないと約束しました」こと、「他のNGOが全て活動を停止しているなかで、PMS(中村医師の設立した平和医療団・日本)のみが活動を続けていること」を誇らしげに報告している。
「真の人類共通の文化遺産は、平和と相互扶助の精神である」という中村医師の言葉を表題にした、ペシャワール会会長・村上優氏の総括は、中村医師の遺した言葉にはげまされながら、春の収穫も見込めないような鬼気迫る大干ばつに、追い打ちをかける経済封鎖という人為的災難のなかで「多少の打つ手が残されていれば、まるで生乾きの雑巾をしぼるように対処(中村の言葉)」しているという。
経済封鎖で困窮したタリバンがバーミアンの仏跡を破壊したタリバンを非難する合唱に加わらない、とした中村医師の言葉も紹介している。
2002年の会報で中村医師が、とうじの大干ばつのアフガニスタンに対する空爆や「復興支援」に対する厳しい批判、とくに華美を守るためにアメリカを支持した多くの日本人に対する警鐘も紹介している。
それらについて、いろいろ書いていたのに、消えてしまったので、今日はここまでにして、さあ、歯医者だ。
ペシャワール会事務局
〒810-0003
福岡市中央区春吉1-16-8 VEGA天神南601
Tel 092-731-2372
寝る、うとうと、温かくなる、カイカイで眼が覚めて、胸や背中を掻きむしる、禁断の搔きむしりだ。
一瞬のカイ楽、ふたたび訪れるカイカイ、コウカイだ。
つまりは、詩とはなにかもしらないうちに、書きたくなって書くようになったのが詩なのであった。僕のばあいは、掻いても描いても、詩にはならないなあ。
いわば、書かずにはいられなくなって書きだしたのがぼくの詩で、かゆいところを掻き出したのが病みつきになったみたいなものなのである。それはぼくに、美感というよりは快感をあたえたのである。よくはまだぼく自身にもわからないのであるが、ぼくはいまでも、あるいはこの快感のために、詩作をしているのかも知れないのである。ぼくは常々、詩を求めるこころは、バランスを求めるこころであると思っているが、そのこころは、かゆければ掻きたくなり、いたければさすりたくなるこころのようなものだからである。
ペシャワール会は「中村哲医師のパキスタン北西辺境州ならびにアフガニスタンでの医療活動などを支援し、必要な広報/募金活動とともにワーカーの派遣を行うことを目的とし」「思想・信条にとらわれず、『支え合い』の精神で一致して会を運営し」「会員は年額3000円(学生1000円、維持会員10000円)」で「会員はそれぞれ可能な範囲で、自ら創意工夫して自由なやり方で支援活動をお行う」と9条の会則にある。
よって僕は、本会報の内容を伝えて会員の義務を果たすこととしたい。
なんといっても、いずれも現地の人たちから、タリバン政変のあとも、若干の中断を経たのち、農事、医療、バルカシコートの取水堰建設などの全ての活動を「ゆっくりとではあるが着々と進行している」ことが報告されたことが驚きであるとともに大いなる喜びである。
灌漑工事の現場を視察に来たタリバンの幹部は、「私たちの事業を称賛し、ドクターサーブ中村への多大な賛辞を述べて、いかなる協力も惜しまないと約束しました」こと、「他のNGOが全て活動を停止しているなかで、PMS(中村医師の設立した平和医療団・日本)のみが活動を続けていること」を誇らしげに報告している。
「真の人類共通の文化遺産は、平和と相互扶助の精神である」という中村医師の言葉を表題にした、ペシャワール会会長・村上優氏の総括は、中村医師の遺した言葉にはげまされながら、春の収穫も見込めないような鬼気迫る大干ばつに、追い打ちをかける経済封鎖という人為的災難のなかで「多少の打つ手が残されていれば、まるで生乾きの雑巾をしぼるように対処(中村の言葉)」しているという。
経済封鎖で困窮したタリバンがバーミアンの仏跡を破壊したタリバンを非難する合唱に加わらない、とした中村医師の言葉も紹介している。
2002年の会報で中村医師が、とうじの大干ばつのアフガニスタンに対する空爆や「復興支援」に対する厳しい批判、とくに華美を守るためにアメリカを支持した多くの日本人に対する警鐘も紹介している。
ペシャワール会事務局
〒810-0003
福岡市中央区春吉1-16-8 VEGA天神南601
Tel 092-731-2372
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kogotokoubei at 2021-12-30 14:13
さきほど、実家近くの郵便局に行きました。
会報が届くのを楽しみに待ちます。
会報が届くのを楽しみに待ちます。
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saheizi-inokori at 2021-12-30 17:54
> kogotokoubeiさん、落語一回分!ありがとう。
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福
at 2021-12-31 06:50
x
山之口獏には「ねずみ」という風刺の利いた詩がありますね。
さて、本年もお世話になりました。
ご体調のこともはっきりお書きになるので、心配にはなりますが、
ドキュメントとしてのブログと心得、拝読しております。
よいお年をお迎えください。
さて、本年もお世話になりました。
ご体調のこともはっきりお書きになるので、心配にはなりますが、
ドキュメントとしてのブログと心得、拝読しております。
よいお年をお迎えください。
会報は12月の初めに届いたのにまだちゃんと読んでいませんが、アフガニスタンに取材に入った記者の報告を聞いていると必ず「ナカムラ」という名前が出てきて、尊敬の念が改めて湧き上がってきます。現地の人の日本人への信頼は中村哲医師の信念に基づいた長い活動によって得られたもの。中村哲医師の遺志を引き継いで冷静に活動を続けるペシャワール会や一緒に働く現地の人々にも頭が下がります。
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saheizi-inokori at 2021-12-31 11:27
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saheizi-inokori at 2021-12-31 11:30
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ikuohasegawa at 2022-01-01 16:09
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saheizi-inokori at 2022-01-01 16:27
by saheizi-inokori
| 2021-12-30 12:46
| 今週の1冊、又は2・3冊
|
Comments(8)