メモ帳なんかいらない&「気違い部落周遊紀行」(きだみのる)
2021年 12月 10日
といっても、いま9度、素足で庭の落ち葉を掃いているおばさんに、JRのカレンダーを差し上げてきた。
OB会に会費を払っているとくれるのだ。
「これ、大きくていいですね」とおばさん。
僕はもう大きなカレンダーを飾らない。
連休がどうなってるか、なんて、ね。
二年ほど机の前に24節気のカレンダーを買って来てぶら下げたけれど、それもやめて、ことしは「花キューピット」でくれた小さなので間に合わせてしまった。
去年までは、前の会社の子が会社のメモ帳を送ってくれたけれど、ことしはもうおしまいかもしれない。
何事にも終わりがあるのだ。
メモ帳もあるから書き込むので、なければキッチンの入り口のカレンダー(小さい)に書き込めばことたりる。
むしろ、あっちにもこっちにも書かなきゃいかんから、落ちが生じるのだ。
メモ帳がないと覚えられなくなったのが、30代半ばかな、それから真っ黒けに書き込む日々が続いて、いまは、キッチンのカレンダーをみたカミさんが、アラームを鳴らしてくれる。
ほとんどGOTOクリニックだ。
なんか暮らしに色気が足りないなあ。
「気違い部落周遊紀行」、読了。
こういう饒舌は大好きだ。
嫉妬、人の不幸は蜜の味、常に蔑む対象を求める、狭い世間、繰り返される無意味な会話、共同作業とは共同してサボる(「じくをまく」という)こと、優しさと酷薄の同居、規模の小さな村にも党派がある、贈与が権力を作る、穢れの観念、自慢、食べ物に対する偏見、どんなところにも存在する虚栄、未知の人をはなからスパイとして疑う、支配階級は泥棒組合であること、貧困、みんなで渡れば怖くない、秘密の利権、衝動的、村会議員選挙のありよう、、。
箴言をちりばめたエピソードの多くは、決して過去の遺物ではない。
今現在の日本のありようだ。
なんにも変わっちゃいない。
とはいえ、登場する英雄13人とその家族は、それぞれに個性的であり、愛すべき人びとだ。
映画を見たくなった。
日本の状況を知るにつけ、よく思います。
カレンダー、毎年いただきものが余っています。
なのに、お気に入りのカレンダーを買ってくるのです(^^ゞ