夢はかなえられたか
2021年 08月 20日
洗濯は二日に一度にしているから、今日は休みの日だが、いい天気なのでシーツやタオルケットといっしょに今朝も。
そのかたわら野菜スープの具の大量仕込み、カボチャ中一個、玉ねぎ大二個、キャベツ中一個、ニンジン大二本、ジャガイモ中4個を大きな包丁で、トントントントンができないので、トン、トン、と無駄に肩や指先に力を入れて、細かく刻む。
パソコンのブラインドタッチと包丁のトントン、最初にきちんと身につけなかったのが、僕の中途半端な人生を象徴している。
キッチンが暑くなったので、扇風機を入り口において、リビングの冷房を取り込んだらだいぶ楽になった。
前回は、野菜の量がすくなかったので、こんどはタップリ目につくる。
ほんとは、蕪やアスパラ、セロリ、マッシュルームなどもっといろいろ入れたかったけれど、きのうの買い物で、そんなに持てなかったし、今日は今日とて90分ほどかかった仕事で顎を出した、足腰が痛くなるのだから情けない。
いぜんはこんな風に作り置きをしなかったので、もっといろんな野菜をいれて10種類になったなどと言って喜んでいたものだ。
八等分して、ひとつは鍋に入れ、火をつける。
あとの七つはジップロックに入れて冷凍庫。
いつもより遅い朝飯になったせいか、野菜たっぷりのスープがひとしおうまく、生きる元気を取り戻す。
アスパラとかオクラなど、足したいものはその日その日に足して変化を楽しめばいいのだ。
先日も書いたが、買い物の回数を減らすなんて、緑の狸やキツネ目の大臣に言われなくても、本人ができることなら、いっさい買い物なんか行きたくない。
しかし、まいにちいろいろ食う以上は、嫌でも買い物にでなければ生きていけない。
昨日だって、酒屋によって配達を頼み、パンを一週間分買い込み、三つの店であれこれ買うと、両手と肩がいっぱいになって、ネギとかセロリなど、長いものは持ち運びが大変なので買わずに我慢して帰るのだ。
冷奴はほとんど毎日食うけれど、その薬味もほんとはネギが好きなのに、茗荷を刻んでカツブシと醤油で混ぜたので辛抱している。
乾燥ネギってのはうまくなかったし、刻んであるものは気色が悪い(蕎麦屋だったら、嬉々として乗せるのに)。
昨日は、無性にゴーヤチャンブルが食いたくて(ずっと前から)、ゴーヤと島豆腐と、いつもなら豚肉なのに、なんだか缶詰のほうが楽かと思って、スパムの塩分25パーセントカットというのを買って帰ったら、その缶詰が発色剤を使用しているというではないか。
賞味期限や化学調味料、塩分などの成分については気を付けて買うようにしているが、缶詰の発色剤までは気が回らなかった、ダメです、しょんぼり(でも食いました全部、残さず)。
若いころ、うつ病になりそうになって、休日の料理とか掃除で気分転換をして切り抜ける一助にした。
暮らしの手帖や四季の味、檀流クッキングなどを見て、メニューを決めて買い出しから、後片付けまで全部やって家族に喜ばれた。
そのうち、メニューを決めずにスーパーに行って、並んでいるものを見て買って、うまいこと無駄なく一家五人分の食事(3.4品のご馳走)を用意できるようになった。
週末だけだったら、なんでもできるわさ。
社宅住まいだったから、いずれ定年退職したら、真ん中にキッチンのあるリビングを作って、しゃれたエプロンなんかつけちゃって、家族や客と料理を楽しみながら過ごすような生活が夢だった。
書斎には鴎外や漱石、百閒、井伏などの全集を置いて、明窓浄机、読書三昧の日々。
風の通らない片隅のキッチンで、腰を叩き、汗をかきかき、焦りまくって野菜を刻む。
片付かない机と、納戸の奥から引っ張り出した鴎外や漱石を家事の合間に読む日々。
夢は半ばかなえられた、というべきか。
そのかたわら野菜スープの具の大量仕込み、カボチャ中一個、玉ねぎ大二個、キャベツ中一個、ニンジン大二本、ジャガイモ中4個を大きな包丁で、トントントントンができないので、トン、トン、と無駄に肩や指先に力を入れて、細かく刻む。
パソコンのブラインドタッチと包丁のトントン、最初にきちんと身につけなかったのが、僕の中途半端な人生を象徴している。
キッチンが暑くなったので、扇風機を入り口において、リビングの冷房を取り込んだらだいぶ楽になった。
前回は、野菜の量がすくなかったので、こんどはタップリ目につくる。
ほんとは、蕪やアスパラ、セロリ、マッシュルームなどもっといろいろ入れたかったけれど、きのうの買い物で、そんなに持てなかったし、今日は今日とて90分ほどかかった仕事で顎を出した、足腰が痛くなるのだから情けない。
いぜんはこんな風に作り置きをしなかったので、もっといろんな野菜をいれて10種類になったなどと言って喜んでいたものだ。
八等分して、ひとつは鍋に入れ、火をつける。
あとの七つはジップロックに入れて冷凍庫。
いつもより遅い朝飯になったせいか、野菜たっぷりのスープがひとしおうまく、生きる元気を取り戻す。
アスパラとかオクラなど、足したいものはその日その日に足して変化を楽しめばいいのだ。
しかし、まいにちいろいろ食う以上は、嫌でも買い物にでなければ生きていけない。
昨日だって、酒屋によって配達を頼み、パンを一週間分買い込み、三つの店であれこれ買うと、両手と肩がいっぱいになって、ネギとかセロリなど、長いものは持ち運びが大変なので買わずに我慢して帰るのだ。
冷奴はほとんど毎日食うけれど、その薬味もほんとはネギが好きなのに、茗荷を刻んでカツブシと醤油で混ぜたので辛抱している。
乾燥ネギってのはうまくなかったし、刻んであるものは気色が悪い(蕎麦屋だったら、嬉々として乗せるのに)。
賞味期限や化学調味料、塩分などの成分については気を付けて買うようにしているが、缶詰の発色剤までは気が回らなかった、ダメです、しょんぼり(でも食いました全部、残さず)。
若いころ、うつ病になりそうになって、休日の料理とか掃除で気分転換をして切り抜ける一助にした。
暮らしの手帖や四季の味、檀流クッキングなどを見て、メニューを決めて買い出しから、後片付けまで全部やって家族に喜ばれた。
そのうち、メニューを決めずにスーパーに行って、並んでいるものを見て買って、うまいこと無駄なく一家五人分の食事(3.4品のご馳走)を用意できるようになった。
週末だけだったら、なんでもできるわさ。
社宅住まいだったから、いずれ定年退職したら、真ん中にキッチンのあるリビングを作って、しゃれたエプロンなんかつけちゃって、家族や客と料理を楽しみながら過ごすような生活が夢だった。
書斎には鴎外や漱石、百閒、井伏などの全集を置いて、明窓浄机、読書三昧の日々。
風の通らない片隅のキッチンで、腰を叩き、汗をかきかき、焦りまくって野菜を刻む。
片付かない机と、納戸の奥から引っ張り出した鴎外や漱石を家事の合間に読む日々。
夢は半ばかなえられた、というべきか。
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waku59 at 2021-08-20 12:22
>夢は半ばかなえられた、というべきか。
はい。じゅうぶんに夢は叶ったと思いま~す♪
酒飲みは調理を厭わないんですよね。ミーツ―です。
はい。じゅうぶんに夢は叶ったと思いま~す♪
酒飲みは調理を厭わないんですよね。ミーツ―です。
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20070707open at 2021-08-20 16:10
Saheiziさんは本の人、文学の人というイメージの他に料理の人でもあるんですね。すごいな~^^
調理する場面が臨場感があり目に浮かぶようです。
最後の方の定年退職後の生活も絵のように浮かんできます。
夢は半分かなえられれば上出来!と私などは思います^^v
調理する場面が臨場感があり目に浮かぶようです。
最後の方の定年退職後の生活も絵のように浮かんできます。
夢は半分かなえられれば上出来!と私などは思います^^v
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reikogogogo at 2021-08-20 18:23
ここだけの話、我が家の夫と変わって欲しい。
本当に自由に国内外飛び歩き、外向きの人だった、ここ約2年近く家に閉じこもり。
3食昼寝つき、黙っていても目の前に物が揃うまで自分の事ばかり、そしてよくほざくのよー、
のし付けて放り出したい人、と良く妹にいいつけてます。
何故か?妹、従姉妹、私の友人達に人気があって電話共有。運動不足でお腹にスイカ抱えてるのと言いつけると側でぽんぽんと音を立てて自分のお腹を叩いてる、リモートでお笑い合戦になってしまう。静かな時間は自室に閉じこもった時と寝むりについた時だけ。友人の旦那さんは月・木だけゴミ出しと車のお掃除専門との事。
本当に自由に国内外飛び歩き、外向きの人だった、ここ約2年近く家に閉じこもり。
3食昼寝つき、黙っていても目の前に物が揃うまで自分の事ばかり、そしてよくほざくのよー、
のし付けて放り出したい人、と良く妹にいいつけてます。
何故か?妹、従姉妹、私の友人達に人気があって電話共有。運動不足でお腹にスイカ抱えてるのと言いつけると側でぽんぽんと音を立てて自分のお腹を叩いてる、リモートでお笑い合戦になってしまう。静かな時間は自室に閉じこもった時と寝むりについた時だけ。友人の旦那さんは月・木だけゴミ出しと車のお掃除専門との事。
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haru_rara at 2021-08-20 21:15
野菜たっぷりのスープ、美味しそうです。野菜をきざむのもひと仕事ですよね。
都会のほうが車を使わないぶん、買い物は大変ですね。
こちらは車なのでまとめ買いができるし、車中はエアコンがきいているし、車内でひとりなのでマスクもはずします。楽なものです。
そういえば亡き父が若いころ、うどんを手打ちにしたり、ピザを皮から作ったり、時間をかけて玉葱を炒めてオニオンスープを作ったり、手間暇のかかることをやっていたことを思い出しました。
とても忙しかったはずなのにそういう時間はとっていた。大事な、必要な時間だったのかもしれません。
都会のほうが車を使わないぶん、買い物は大変ですね。
こちらは車なのでまとめ買いができるし、車中はエアコンがきいているし、車内でひとりなのでマスクもはずします。楽なものです。
そういえば亡き父が若いころ、うどんを手打ちにしたり、ピザを皮から作ったり、時間をかけて玉葱を炒めてオニオンスープを作ったり、手間暇のかかることをやっていたことを思い出しました。
とても忙しかったはずなのにそういう時間はとっていた。大事な、必要な時間だったのかもしれません。
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jyon-non at 2021-08-20 22:39
今晩は。うつ病になりかかったとき、家事で気分転換をなさったとか。・・
そんなことがおありになったのとは少し意外でした。
いつも前向きで風に向かうライオンの様な
勇気や行動力そんなものがとても似合ってらっしゃるようにお見受けしていました。
どこかホッとしました。(^^♪さへいじさんも普通の人だったのだ!なんて。・・・
家事をすると気分が変わりますね。とても共感します。
明日もどうぞお元気で。
そうしてこれからも屈託ないご心情をお聞かせくださいね。
そんなことがおありになったのとは少し意外でした。
いつも前向きで風に向かうライオンの様な
勇気や行動力そんなものがとても似合ってらっしゃるようにお見受けしていました。
どこかホッとしました。(^^♪さへいじさんも普通の人だったのだ!なんて。・・・
家事をすると気分が変わりますね。とても共感します。
明日もどうぞお元気で。
そうしてこれからも屈託ないご心情をお聞かせくださいね。
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saheizi-inokori at 2021-08-21 10:10
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saheizi-inokori at 2021-08-21 10:15
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saheizi-inokori at 2021-08-21 10:18
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saheizi-inokori at 2021-08-21 10:23
> haru_raraさん、車を持っているときも、駐車の出し入れが面倒で買い物には使わなかったのです。
それもあって手放しました。
お父さんの手間暇のかかった料理、きっと美味しかったでしょうね。
家族が喜んでくれることも楽しみだったかもしれません。
それもあって手放しました。
お父さんの手間暇のかかった料理、きっと美味しかったでしょうね。
家族が喜んでくれることも楽しみだったかもしれません。
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saheizi-inokori at 2021-08-21 10:26
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okanouegurasi at 2021-08-22 03:42
若い時分からお料理されていたのですね。
自慢っぽく書いたりなさらないから、猛烈社員と呼ばれたころの男性たちを想像していましたが...お孫さんにちゃんと伝わっていますね。
台所中心の家はいいですね。ン十年昔には、台所は離れたくらい北向きの場所でしたものね。
そこでひたすらm家族のために食事を用意し続けた女性たち。楽しくはなかったでしょうが
そういう概念さえ持ち合わせていなかったことでしょう。↑の鴎外の女性像ですね。
自慢っぽく書いたりなさらないから、猛烈社員と呼ばれたころの男性たちを想像していましたが...お孫さんにちゃんと伝わっていますね。
台所中心の家はいいですね。ン十年昔には、台所は離れたくらい北向きの場所でしたものね。
そこでひたすらm家族のために食事を用意し続けた女性たち。楽しくはなかったでしょうが
そういう概念さえ持ち合わせていなかったことでしょう。↑の鴎外の女性像ですね。
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saheizi-inokori at 2021-08-22 09:07
> okanouegurasiさん、若い頃は、何日も徹夜をして子供たちとは交換日記で話をするようなこともありました。
自分が子供のころは、水道もない流しが台所で、あの貧しい設備を思うと今のキッチンは魔法の国のように感じられます。
ぢいさんばあさんのばあさん、安井夫人、ともに家族のために食事を用意する(まま事の真似事と書いてますが)のは、当たり前のことだったでしょう。
私もそう思っていました。
自分が子供のころは、水道もない流しが台所で、あの貧しい設備を思うと今のキッチンは魔法の国のように感じられます。
ぢいさんばあさんのばあさん、安井夫人、ともに家族のために食事を用意する(まま事の真似事と書いてますが)のは、当たり前のことだったでしょう。
私もそう思っていました。
by saheizi-inokori
| 2021-08-20 12:12
| よしなしごと
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