会計検査院に期待する 「論文捏造」(村松秀)
2021年 06月 17日
せめて会計検査院にきちんと検査してもらおうとしたら、与党が反対してそれも見送りだという。
多忙だからといわれた検査院の担当者は「検査報告に期限はなく、検査がつまっていることも特にない」と証言。
税金を払う立場からすれば、たとえ多忙でも何を置いても検査してほしい「オリパラアプリ」「給付金事業」「アベノマスク」そして異常に巨額な「予備費」の実態だ。
検査院も国会の要請を待たず、積極的に検査して、その結果を公開すべきだ。
隠蔽の与党、ここでも!https://t.co/QJyzeFAjUg
— 佐平次 (@saheiziinokori) June 17, 2021
「確証バイアス」、ひとたび相手の言うことを信じ込んでしまうと、たとえ矛盾点や疑念にぶち当たっても、わざわざ相手が正しいと感じられるように自分の中で理屈を作り、相手のことを正しいと判断した自分を正当化する。
今の与党を支持する人たちは、そんな信念からではなく、いろんな打算から、または「野党よりよさそう」という程度で、惰性の支持を続けているのかもしれない。

29歳、2000年にベル研究所の科学者として、彗星の如くに世界の物理学界に登場したドイツ人は、ノーベル賞の有力候補としてもてはやされた。
彼が発表した研究を、世界の学者が追試験してもうまくいかない。
あとから見ればいろいろ不審なことが多かった。
それでも共同研究者に名を連ねた上司を始め誰一人、シェーンの不正を疑う人がいなかったのは、関係者や世界の学者たちが「確証バイアス」にとらわれたのだった。
世界をゆるがせた論文捏造事件の真相を追究した優れたドキュメント。
まだ半分しか読んでいないが、ミステリを読むような面白さがある。

2004年にNHKBSで「史上空前の論文捏造」として放映され、ロッキー賞をはじめ数々の賞を受けている。
NHKもかつてはこんな調査報道を行う意欲があったのになあ。
検査院と組んで、与党の予算執行の闇を調査報道してくれないか、薄気味の悪い五輪翼賛の動画なんか止めてさ。

かつては雨降りも嫌いではなかったし、「ぴちぴちちゃぷちゃぷらんらんらん」と、梅雨もまた楽し、みたいな日々があった。
こんなにうっとおしいだけの梅雨は初めてかもしれない。
洗濯爺さんとしての鬱々もあるが、それだけじゃなさそうだ。
五感を働かせて自然の移ろいを楽しむ、そんなゆとりを失くしている。
こりゃあかん、雨でも外に出よう。

香りが 此処まで 届きましたよ♥