父親は理解されなくて当たり前 「ダブルオー・バック」
2021年 05月 07日
毎週金曜日の朝、NHK衛星「キャッチ世界のニュース」にマイケル・マカティアというアメリカ人が登場して、ダジャレを交えて達者な日本語でNYのタウン情報を伝える。
マイケルが出てくると、ちょっと憂鬱になる、というのも「もう金曜日か」、明日はまた大掃除をしなければならないのだ。
しかし、番組はけっこうおもしろくて、きょうは手作りのパイを他人と物々交換する男のルポ。
ベジタリアン、でっかいモッツァレラチーズを乗せたのなど、いかにもうまそうな創意あふれるパイ。
普通に売るほどたくさん作れないから、というわけで、人の作った料理などと交換する。
なかには彼のテーマソングを作詞作曲してくれるアーティストも。
僕なら、なにを持って行こうか、トイレ掃除でもやらせてもらおうか。
この間、ことしの薔薇はイマイチと書いたら、そんなことないわよ、といわんばかりに美しい薔薇が咲き出した。
そうかそうか、すまんこってした。
美しい花をありがとう。
きのうは稲見一良「ダブルオー・バック」を読了。
一挺の猟銃が、四つの異なる人生を遍歴する連作短編集。
コミカルな一遍を挟み、癌に冒されたり仕事につまずいたり妻とうまくいかない、ストイックに自分流の生き方を貫く男たちの話。
稲見が、完治できない肝臓がんであることを知って、記録映画の仕事を辞めて作家に専念して初めての作品集だ。
献辞に息子と娘の名を書いた。
あとがきで、子供と一緒に過ごす時間がなかったことにふれて
作品の主人公は、まさに、そんな父親の分身のような男たちだ。
00-BUCKとは、鹿撃ちの猟銃に使われる弾のこと。
9冊遺して逝った、そのうちの4冊を読み終わったわけだ。
マイケルが出てくると、ちょっと憂鬱になる、というのも「もう金曜日か」、明日はまた大掃除をしなければならないのだ。
しかし、番組はけっこうおもしろくて、きょうは手作りのパイを他人と物々交換する男のルポ。
ベジタリアン、でっかいモッツァレラチーズを乗せたのなど、いかにもうまそうな創意あふれるパイ。
普通に売るほどたくさん作れないから、というわけで、人の作った料理などと交換する。
なかには彼のテーマソングを作詞作曲してくれるアーティストも。
僕なら、なにを持って行こうか、トイレ掃除でもやらせてもらおうか。


美しい花をありがとう。

一挺の猟銃が、四つの異なる人生を遍歴する連作短編集。
コミカルな一遍を挟み、癌に冒されたり仕事につまずいたり妻とうまくいかない、ストイックに自分流の生き方を貫く男たちの話。

稲見が、完治できない肝臓がんであることを知って、記録映画の仕事を辞めて作家に専念して初めての作品集だ。
献辞に息子と娘の名を書いた。
あとがきで、子供と一緒に過ごす時間がなかったことにふれて
父親はちょっと離れた所で背を向けているもの、という考えがあった。父親は子供に理解されなくて当たり前で、理解などされたくないと思ってきた。遺書みたいなあとがきだ。
自分たちの父親は、出世も金もうけも人づきあいも下手だったが、よく働き、いつも何かを作ろうとしていた、というイメージを残せばいいと思ってきた。二人が誠実でやさしくしっかりした若者に育ったのは、まことに幸運だった。気もちを伝えるのに無器用だったお前たちの父親は、こんなところもあったのだ、とこの本を与えたい。
作品の主人公は、まさに、そんな父親の分身のような男たちだ。
00-BUCKとは、鹿撃ちの猟銃に使われる弾のこと。
野生動物への愛情、銃や武器への執着、野外自然への憧憬をこめて、ぼくは狩の話を書いていきたい。とも書いている。
9冊遺して逝った、そのうちの4冊を読み終わったわけだ。

子どもを見る目が父親と母親とは違うことを
今更ですがこの年になってつくづく感じています
子供と向き合いかたがちがうきがします
子供に理解されないだろうな~って思うことよくあります
出世も金儲けも下手でよく働く父親 その背を見せることが
何よりなのかもしれないですね
今更ですがこの年になってつくづく感じています
子供と向き合いかたがちがうきがします
子供に理解されないだろうな~って思うことよくあります
出世も金儲けも下手でよく働く父親 その背を見せることが
何よりなのかもしれないですね
2
父親って、大変ですね…
理解されないのに、頑張らなきゃならない…
まあ、母親だって、似たようなものかもしれませんね。
理解されたい、褒められたい、感謝されて当たり前、とか思っていたら、
やってられない…
どうして、こんな面倒臭い、割に合わないことを始めちゃったんだろう。
と、よく思ったものです。
しかし、その割には、子どもは親のことを理解していることもあります。
不思議ですね。
理解されないのに、頑張らなきゃならない…
まあ、母親だって、似たようなものかもしれませんね。
理解されたい、褒められたい、感謝されて当たり前、とか思っていたら、
やってられない…
どうして、こんな面倒臭い、割に合わないことを始めちゃったんだろう。
と、よく思ったものです。
しかし、その割には、子どもは親のことを理解していることもあります。
不思議ですね。
> unburroさん、おっしやるように、親の情愛は見返りを求めないのが普通じゃないのでしょうか。そうとも言えないのかな。
親の愛は見返りを求めない>ー無条件の愛ーunconditional love .よく犬の忠実さや愛を表現するときに使っています。幼い子供たちにも当てはまりますよね。
私に蘇るのは臭いオムツの匂い。あんなこと、嫌だとも思わず嬉々としてできたなんて(笑い)
私に蘇るのは臭いオムツの匂い。あんなこと、嫌だとも思わず嬉々としてできたなんて(笑い)

マイケル見てまーす。
あと、映画情報も。ニュースは国際報道中心の我が家。総合NHKとスタンス違う気がするけど、結局NHKかしら?女性アナも知性ありそうで、お洋服も総合のようにデレデレしてなくて、きちっとしているのが好感持てます。
あと、映画情報も。ニュースは国際報道中心の我が家。総合NHKとスタンス違う気がするけど、結局NHKかしら?女性アナも知性ありそうで、お洋服も総合のようにデレデレしてなくて、きちっとしているのが好感持てます。
by saheizi-inokori
| 2021-05-07 11:59
| 今週の1冊、又は2・3冊
|
Comments(8)