スマホが鬱病・認知症を作る 「スマホ脳」アンデシュ・ハンセン
2021年 03月 29日
目の前にあるものは、すかさず平らげろ、常に動け、「闘争か逃走か」を瞬間的に感情で判断するように作られてきた私たちの脳はデジタル社会に適応していないのだ。
それがスマホ依存症を創り出し、鬱病や認知症を生み出している。
スマホの着信通知が、なにか新しい情報があるぞ、と期待させ、スマホを手に取らせるのはドーパミンの仕業であり、報酬中枢を煽り、それが最高になるまで焦らす仕組みを作っているのがフェイスブックであり、インスタグラムなのだ。
やがて、サイレントマナーになっていても、スマホをしょっちゅう覗かずにはいられなくなる。
スマホが置いてあるだけで注意力は散漫になり、会話は弾まず、食事はまずくなる(味がしない)。
スマホによる脳のハッキング!スティーブ・ジョブズもビル・ゲイツも自分の子供にはスマホやipadの使用には制限を課している。
マルチタスクは、次の仕事に移った時に前の仕事への注意残余があり、仕事の効率や集中力を妨げる。
さらに作業記憶にも悪影響を及ぼす。
集中しないから「これが大事」という信号を脳に与えられず、作業記憶だけでなく長期記憶も作ることができなくなってしまう。
スマホの使用が睡眠時間を減らし(不眠)、それが決定的に長期記憶を保存できなくする。
「常に気が散る人はほぼ確実に、脳が最適な状況で動かなくなる」という研究結果がある。
運動不足や孤立化を招き、鬱病の原因にもなる。
グーグル効果、デジタル性健忘というのは、別の場所に保存されているからと脳が自分では覚えない現象だ。
それは、リアルに他人と会う時間が減ることもあるが、「皆がどれほど幸せかという情報を大量に浴びせかけられて、自分は損をしている、孤独な人間だと感じてしまう」こともある。
手の届かない生活に嫉妬し、自分の容姿に自信を失い、人生への満足感を下げる。
社会的地位が高いと自覚するとセロトニンの量が増え、セロトニンの量を増やせば自信も高まる。
逆に地位の低さを自覚するとセロトニンは減る。
とくに、自らは投稿したりコメントを書いたりしないで、読むだけ・見るだけの人(FBでは91%)の方が悪い影響を受けやすい。
スマホをいじっているよりも外に出て太陽の恵みを受けよ!だ。
人間が「自分たち」と「あいつら」に分けたがるのは先祖の生存のための重要な社交的衝動だったからだ。
「悪い噂」「フエイクニュース」であっても、早く「あいつら」のことを知りたい。
悪い噂やフエイクニュースの方が快感でもある。
それが広告収入を増やしたいFBをして、フエイクでもなんでもニュースを拡げさせる。
筆者は「そろそろデジタル・デトックスを」と呼びかける。
本に集中しようとすると、ついスマホが気になり、ブログにコメントが来てないかとチエックし、ついでにラインの見逃しや返信をし、ツイッターまで見ると、すぐに10分くらいは過ぎてしまう。
筆者は、自らのこととして書くのだが、それは僕のそんな様子をみているかのようだ。
久山葉子 訳
新潮新書
ただ、みんな何でこんなに上手に文章が書けるの? という落ち込みは感じますね。
仕事の合間にお茶を一杯が無くなって、フォローブログチェックとfacebookの記事を読むことゲームが習慣になりました。
確かに脳みそが腐り始めているのを感じます、漢字が書けないは以前からですが読めなくもなりました。
ほんとに、デジタル廃人増殖中ですね💦
よっぽど自分自身を、しっかりと確立して保たなければ、飲み込まれてしまうでしょう。
さへいじさんのブログに中毒している私なんてまだカワイイもんです(≧∀≦)
高齢者はアナログ時代を超アナログに暮らして来ているけれど
一人一人 子供までもがスマホを手放せなくなっている現代
スマホは草を抜いてくれないし野菜も育ててくれません
それよりなにより赤ちゃんに愛情掛けて育ててくれませんもの・・・・・
ガラケー二人の我が家スマホに追いかけられしよう期限がつけられています
でもライフスタイルで、こんな生き方をしたかったなと、ないものねだりをすることはあります。
機械文明の<進歩>は止められない。金儲け願望も抑制できない。地球と人類の未来に悲観的ですが、あるいは種の保存の本能で抑制力が働き、依存症に対応する何かが生み出されるかも。何もできない、人生の残り時間も少ない人間の、人類に寄せるかすかな希望です..。。寂しいことです。
先日書店でみかけてすごく気になっていました😊
スマホ脳影響が強いですよね。若い頃パソコンや
ゲームにはまり、昼夜逆転し、半分鬱になりかけた私としてはスマホ脳の行く末が心配です。
リアルに人とあって、お話するのは健全な心を育てるのに重要なことだと改めて実感しています。