痒い
2021年 03月 10日
でも、それでちょうどいいというのは、その足で下北沢、二時半受付開始の皮膚科にまわるつもりだったからだ。
歯科医で、いつも診察のはじめに「その後いかがでしょうか」と聞いてくれるのに、「歯のことじゃないけれど」と断って身体中に広がり始めた湿疹のことを言ったら、先生が受診したことのある皮膚科を教えてくれたのだ。
「皮膚科というのはいちばん、元手が少なくて開業できる医者ですね」なんて言いながら、僕の皮膚科医者(とくに今かかっている病院)に対する悪口を聞きながら、モニターでその皮膚科のストレートビューをみせてくれた。
スマホで推奨ルートを探す。
小田急線の上りで下北沢に行くなんて人生でもそうはなかった。
腹ペコ、たくさん店はあっても、ラーメン屋とかカフエみたいなのとか、どれも脂っこそうなものばかりだ。
「血管をよみがえらせる食事」を魚だけは禁を破って、あとはちゃんとカミさんの協力で守っていて、ほんとはウマイ蕎麦でもと思うが、クリニックの近くにはない。
ビーガンが流行りだが、若者の街・下北沢にはまだないのかもしれない。
けっきょく、いぜんなんどかきて、そんなにうまいとも思わなかったのだが、ただ懐かしさで沖縄料理の店でソーキソバを食った。
やはり味にコクがない、薄味にはなれているのに。
クリニックに行くと、いくらなんでもまだ誰もいない。
温かい日を楽しみながら、あたりをぐるぐるまわって、
二時少し前に一つだけおいてある椅子に座って待つ。
二時半、ドアが開いて、トップで受け付けたあと、どんどん患者がきて、三時の診察開始時点では12,3人が待合室にいた。
そう聞いて行かなければ、見かけで判断してしまうような、下町の古びたざっかけない病院、僕はそういう病院の方が信頼できることを体験的に知っている。
サンチの病院だって古くて狭いし。
あちこちに各年度の「ベストドクターズ」の証書が貼ってあって、先生はどっしりした70を越えたくらいの、元有名大学病院の部長をしていた権威だ。
医院の名前と先生の姓が違うことについて、歯科の先生は「養子に入った、ということでしょうか」と悪戯っぽい顔をしていったっけ。
皮膚科の先生には、なぜか美人が多くて、それも僕の文句のタネ、なんだかパパがお医者さんデェ~、寄付金で大学に入ってェ~みたいな妄想を抱かせる、ろくに患部に触りもしない、そんなのが多いのだが、裸になるのは、さすがにこの年で平気になっている、でもおじいちゃんだと、もっと平気になれるのだ。
いくらカネがなくなったからといって、痒い貨幣はいらないのに。
老化で皮膚が薄くなっている。
日照りで乾いた田んぼのようにひび割れが出来ている。
そこを掻いたりして、菌が入ると湿疹ができ、それを放置していると自家感作性皮膚炎になる。
カヘイジョウ、ジカカンサ、貨幣状については、どんな字を書くのですか、と質問し、
自家感作性皮膚炎とは、体のある部位に生じた皮膚病変が細菌感染などによって急激に悪化し、離れた他の部位にまで紅斑や丘疹、膿疱などが現れる病気。と、これは帰宅してから調べた。
どのようなメカニズムで発症するかは明確に解明されていませんが、一種のアレルギー反応であるという考えが一般的。
まさに、それ自家製になっちゃってる。いまや頭まで。
放置していたわけではないが、保湿剤とステロイド剤を塗るだけの今までの治療では「良くならないでしょう」と、持参したお薬手帳をチエックしながらおっしゃる。
血圧は?と聞かれて、持っていた血圧帳を見せたら、「すばらしい」とほめる(循環器内科でも、高くて140、このくらいなら年の割には問題ないと言われた)。
察するに先生、高血圧のようだ。
塗布剤を三種、内服薬を三種、そのうちの一つは、この向こう三軒に薬局があるので、すぐに飲みなさい。
明日もくる、金曜日か土曜日にもいらっしゃい。
やれやれ、だ。
憂鬱といえば憂鬱だけど、ちゃんとした治療ができそうだから、ほっとした気持ちもある。
それに、下北沢とかにいろんなルートで通うのも楽しみというガキ心もあるのだ。
でも、治療がグレードアップしたなら、快癒に期待。お大事になさってください。
駅のそばのお婆さんがやつている屋台みたいな店が懐かしいです。
お大事に。
お大事に
一種のアレルギー~最近はアレルギーと言えばほとんどの病を網羅できるくらい。
余談ですが、私の母は88歳にしては肌がきれいです。
彼女はシャンプー以外石鹸をほとんど使ったことがありません。
私は逆に石鹼で洗いすぎて痒くなるタイプです。
年齢とともに肌もやわになり、最近は洗いすぎに気を付けています^^
下北、昔住んでいたことがあって、懐かしいです。
佐平治さんの治療の合間に写真も載せて頂けるかしら?見るのが楽しみです。
お薬合うといいですね。お大事に。
私もひと月ほど前からあちこちふくれたように赤くなって痒くてたまらず、皮膚科に行きましたが原因不明でした。
何か植物に触りましたか、と聞かれましたが、サボテンを撫でていたのがいけなかったのかな。
下北沢はとても思い出の多い街です。
懐かしく写真を拝見しました。
お湯だけでも充分清潔は保てます。大丈夫です。
>ガキ心もあるのだ。
というのに、クスっ、です。そうでなくっちゃ。
長男が下北沢に歩いていけるに距離に住んでいるので、東京に行くとお昼を食べたり買い物に行きます。駅の傍に雑然とした飲み屋街があったのに、一度行こうねと言っている間に取り壊されてしまいました。下町風で面白い界隈ですね。あまり整然と整えないでほしいです。写真楽しみにしています。いいお店があれば載せて下さいネ。早くまた行けるようになりたい...。
私はどちらかというと脂症なのでお湯だけだとにちゃにちゃして気持ちが悪いのです。
身体はこれで三日、大丈夫のようです。
きのうは梅が丘の街を久しぶりに20分歩きました。