無いものねだり
2020年 12月 23日
血圧計を買ったのはいいが毎朝150以上、血圧を気にしてストレスが強まる。
それにしても毎日いい天気が続くなあ。
いい天気が続くのに血圧があがるのは、こいつらのせいだ。 モリカケ、桜、いずれも国家の大計とは無縁な地方ボスのやりそうなこと、その尻尾が現れてもどうにかして逃げ回ろうとする。
司法の判断以前に、自ら身を引くことがなぜ出来ないのか。
恥知らず、それでも国民のためになることをしているならまだしも、いるだけで有害なアベスガたち。
メルケルの声涙下る国民への訴えのもつ力を見るにつけ、かつてはドイツを追い抜いて世界二位、やがてはアメリカすら追い抜くと自任した経済大国・日本の首領たちはもう少し威厳があったのに、なぜこんな奇形な政治家ばかりになってしまったかと情けない。
メルケルのようにアピールしろと言ったって、中身が空洞、「心」がない、訴える何ものももっていないのだから、ないものねだりというものだ。 (園芸高校の生徒が作った野菜を買うために並ぶ人たち、持ってきたお菓子を分け合って食べていたが、安全なことを祈る)
「アメリカの世紀と日本」から。
早くも戦争末期に、大来佐武郎は戦後の日本は原材料を輸入し、高品質の輸出品に作り変えることに全力を尽せば完敗にはならないと確信、戦後の経済復興のかじ取りをする。
それはアメリカが描いていた自由主義的な国際経済とは異なり、しかも開放的な自由主義の世界経済のうまみを吸い尽くすものだった。
政官財が一体となって、戦略を定めて国際競争力をつけていく。
通産省(今の経産省)次官をつとめた佐橋滋の言。
大蔵官僚は銀行に対する厳しい統制を護送船団になぞらえた。
一方、アメリカは冷戦に忙殺され、日本を引き付けておくために、自国の経済的利益を二の次にして自由貿易秩序と矛盾する政策や制度を黙認し、アメリカ市場を有利な条件で開放、ヨーロッパや東南アジアの市場にも手引きしたのだ。
日本がそれほど見事に経済力をつけるとは思っていなかった節もある。
1980年代には、日本は経常黒字と貿易黒字を増やし続け90年になると「世界最大の債権国」にのし上がった。
先ごろ他界したエズラ・ヴォ―ゲルが「ジャパンアズナンバーワン アメリカへの教訓」を著して、日本型経済の優位を説いた。
当時の政官財のエリートたちの得意や思うべしだ。
僕の30代後半、無我夢中になって働いていた頃だ。 (通信販売で取り寄せた自然農法の野菜)
1985年のプラザ合意、それに続く過剰な金融緩和、それを是正するべき増税、バブル崩壊が、またもや日本の敗戦のきっかけになった。
日本の経済運営の失敗以上に厳しい国際経済の変化、すなわち共産主義国の自由経済への参入、アジアの低賃金諸国の成長とグローバル経済(デジタル革命)の爆発的拡大に対して、日本のリーダーたちは、従来の日本型経済システムを維持するのか、方針転換して自由主義経済体制に構造変換するのかの選択を迫られる。
経団連は政府に規制緩和を求めた。
「選択と集中」により企業は事業のスリム化を図り、金融部門の透明化を図るなど「経済活動関連の法律を文字通り一つ残らず改正した」(シェーデ)。
「経済官僚をやっていたって、もう面白いことなんかない」とぼやく経産省役人がいたというほど、規制や監督の範囲を狭めた。
とはいえ、
改革が、既得権益層の利益を増大させるだけで、中間層を消滅させて国民の価値観までも分断するようなものであるなら、日本経済は回復しないのではないか。
とくに、〇〇の一つ覚えのように「自助」を叫ぶ新自由主義原理主義者たちにはとうてい舵取りを任せるわけにはいかない。
新聞↑に載っている、「協同労働」へのチャレンジのような動きが新しい経済社会を創っていく風穴になればと思う。
それにしても毎日いい天気が続くなあ。
いい天気が続くのに血圧があがるのは、こいつらのせいだ。
司法の判断以前に、自ら身を引くことがなぜ出来ないのか。
恥知らず、それでも国民のためになることをしているならまだしも、いるだけで有害なアベスガたち。
メルケルの声涙下る国民への訴えのもつ力を見るにつけ、かつてはドイツを追い抜いて世界二位、やがてはアメリカすら追い抜くと自任した経済大国・日本の首領たちはもう少し威厳があったのに、なぜこんな奇形な政治家ばかりになってしまったかと情けない。
メルケルのようにアピールしろと言ったって、中身が空洞、「心」がない、訴える何ものももっていないのだから、ないものねだりというものだ。
「アメリカの世紀と日本」から。
早くも戦争末期に、大来佐武郎は戦後の日本は原材料を輸入し、高品質の輸出品に作り変えることに全力を尽せば完敗にはならないと確信、戦後の経済復興のかじ取りをする。
それはアメリカが描いていた自由主義的な国際経済とは異なり、しかも開放的な自由主義の世界経済のうまみを吸い尽くすものだった。
政官財が一体となって、戦略を定めて国際競争力をつけていく。
通産省(今の経産省)次官をつとめた佐橋滋の言。
日本を一流中の一流国に発展させてゆくのには、国家総動員が必要である。戦時中のそれとはまったく異なるが、国じゅうの力を結集するのでなければお互いに勝手なことをいい、勝手気ままに動いていてはとても成就できない。経済官僚が戦略を主導し、さながら戦時中のような統制を敷き、自国の金融制度から外国を締め出す。
大蔵官僚は銀行に対する厳しい統制を護送船団になぞらえた。
一方、アメリカは冷戦に忙殺され、日本を引き付けておくために、自国の経済的利益を二の次にして自由貿易秩序と矛盾する政策や制度を黙認し、アメリカ市場を有利な条件で開放、ヨーロッパや東南アジアの市場にも手引きしたのだ。
日本がそれほど見事に経済力をつけるとは思っていなかった節もある。
1980年代には、日本は経常黒字と貿易黒字を増やし続け90年になると「世界最大の債権国」にのし上がった。
先ごろ他界したエズラ・ヴォ―ゲルが「ジャパンアズナンバーワン アメリカへの教訓」を著して、日本型経済の優位を説いた。
当時の政官財のエリートたちの得意や思うべしだ。
僕の30代後半、無我夢中になって働いていた頃だ。
1985年のプラザ合意、それに続く過剰な金融緩和、それを是正するべき増税、バブル崩壊が、またもや日本の敗戦のきっかけになった。
日本の経済運営の失敗以上に厳しい国際経済の変化、すなわち共産主義国の自由経済への参入、アジアの低賃金諸国の成長とグローバル経済(デジタル革命)の爆発的拡大に対して、日本のリーダーたちは、従来の日本型経済システムを維持するのか、方針転換して自由主義経済体制に構造変換するのかの選択を迫られる。
官僚による積極的指導が100年にわたって続き、協力と相互関係に基づく排他的システムが生み出されていた。日本文化とうまく調和し、国民の強固な合意に支えられてきた制度的慣行は簡単に変えられるものではなかろう。政界と財界の既得権益層は、古くからの政策や既存の制度を必死に守る。官僚は規制する権限にしがみつく。中小企業や農家、労組は保護政策の継続を求める。いずれの層の抵抗にも、自分たちをあれほど利してきた「善き資本主義」という独特な文化慣行に誇りを見いだすイデオロギーが通底していた。日本人は何十年もの間、米国的な市場主導型資本主義による過酷な適者生存の慣行を、調和を重んじる日本社会の取り決めになじまないとはねつけてきた。だがしかし、21世紀にはいると、失業、個人負債、ホームレス、離婚、犯罪、自殺など、社会不安が増高するなかで、改革に踏み切らなければならない。
経団連は政府に規制緩和を求めた。
「選択と集中」により企業は事業のスリム化を図り、金融部門の透明化を図るなど「経済活動関連の法律を文字通り一つ残らず改正した」(シェーデ)。
「経済官僚をやっていたって、もう面白いことなんかない」とぼやく経産省役人がいたというほど、規制や監督の範囲を狭めた。
とはいえ、
改革の波が起きたとはいえ、変化は不規則で先行きも不透明だった。(略)と、筆者は書いている。
日本型資本主義は、いくつかの点で自由主義モデルに近づきはしても、歴史が形成した協力という価値観はそのままに、「日本の論理」に従って変化していくことだろう。「日本型モデルが終わりを告げることにはなりそうもなく、ただ改変が繰り返されるだけであろう」(スティーヴン・ヴォ―ゲル)。日本の政治経済体制は米国的な形態に収斂しておらず、資本主義の多様性、国ごとの形態が消えていないことを教えてくれる。
改革が、既得権益層の利益を増大させるだけで、中間層を消滅させて国民の価値観までも分断するようなものであるなら、日本経済は回復しないのではないか。
とくに、〇〇の一つ覚えのように「自助」を叫ぶ新自由主義原理主義者たちにはとうてい舵取りを任せるわけにはいかない。
新聞↑に載っている、「協同労働」へのチャレンジのような動きが新しい経済社会を創っていく風穴になればと思う。
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jyariko-2 at 2020-12-23 12:37
我が夫もこの頃血圧が上がり薬が増えました
原因は寒さでは無く あの人たちのせいですね
何方かに全部暴いてもらってスッキリしたいです
嘘で固めた言い訳など聴きたくもないですね
原因は寒さでは無く あの人たちのせいですね
何方かに全部暴いてもらってスッキリしたいです
嘘で固めた言い訳など聴きたくもないですね
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saheizi-inokori at 2020-12-23 15:16
> jyariko-2さん、辞めてくれれば医療費削減!
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Deko
at 2020-12-23 16:02
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日本も歴代の首相に通信簿をつけてほしいです。これでもかという悪事をしても不起訴おかしなことです。又その人を選らぶ地盤の選挙民に良識はないのでしょうか。官僚が書いた原稿を読んでいるだけでは心なぞ望めもありません。
どんな状態になっても一度動き始めたものの方向を転換することができないのは、日本の文化?民族性?何?と考え続けても結論が出せません。コロナ禍でまざまざと明らかになった他国との対応の差。あのトランプの国も酷いし馬鹿者はいるけれど、舵を切らなければと思う国民は立ち上がっています。年寄りの男性ばかりが自分たちの利益しか考えずに政権運営をしている日本は沈んでいくしかないでしょう。指をくわえてそれを見ている場合じゃないですね。
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saheizi-inokori at 2020-12-23 16:41
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saheizi-inokori at 2020-12-23 16:44
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tona
at 2020-12-23 20:55
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人の書いた原稿を下を向いて読み続けるだけで心がなにも籠ってなく、メルケル首相のように心を打つものもなく、悲しい日本です。
日本は対策がしっかりしてなく緩いので、他国が終息しても再来年までかかるとか。来年1年もこんな状態。がっくりです。
優秀な知事と中枢部と交代して欲しいコロナ対策です。
日本は対策がしっかりしてなく緩いので、他国が終息しても再来年までかかるとか。来年1年もこんな状態。がっくりです。
優秀な知事と中枢部と交代して欲しいコロナ対策です。
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saheizi-inokori at 2020-12-23 21:47
by saheizi-inokori
| 2020-12-23 12:24
| 今週の1冊、又は2・3冊
|
Comments(8)