恥の文化も乗り越えたアベ&スガ
2020年 12月 22日
二三日、ごぶさたしたら「いつもの木」はすっかり葉を落としていた。 子供たちは元気だ。
暗くなるぎりぎりまで遊ぶのだ。 夕陽が照らし出す木が、あたかも紅葉のようだった。 寒いけれど気持ちがしゃんとする夕方の公園。
「アメリカの世紀と日本」から。
歴史上の人物たちの遺した言葉には掬すべきものがある。
占領軍に加わったニューディ―ル派の若い法律家テッド・コーエンの往時を振り返っての述懐。
話は飛ぶけれど、仕事で身の程を弁えず「改革だ改革だ」と既成組織の弊を改めようとしたことを(冷や汗とともに)思い出す。 「菊と刀」で有名なルース・ベネディクトは、日本語も知らなければ日本に行ったこともなかったが、ワシントンに招かれて日本研究の担当になる。
「文化人類学者として使うことのできる全ての技術を用いて、日本人の何たるかを説明することを依頼された。
「アメリカ合衆国が全面的な戦争においてこれまで戦った敵の中で、日本人ほど不可解な国民はいなかった」とベネディクトは書いている。
彼女の行った恥の文化と罪の文化の比較は次のようである。
でも、少なくとも自民党議員(維新もか)の多くの姿がまざまざと目に浮かぶではないか。
自民党ないしは派閥議員と後援会の人々の前でさえ恥をかかなければ、何をしてもいい連中。
しかし反社会的集団を率いるアベ&スガに至ってはもはや恥という概念すら亡くしてしまったのではないか。
破廉恥な彼らには「良いおこない」を期待することは論理矛盾でしかないようだ。
暗くなるぎりぎりまで遊ぶのだ。
「アメリカの世紀と日本」から。
歴史上の人物たちの遺した言葉には掬すべきものがある。
占領軍に加わったニューディ―ル派の若い法律家テッド・コーエンの往時を振り返っての述懐。
米国がこれほど壮大な構想の実施を他国で、それどころか自国においてさえ試みたことはなかった。当時を顧みると、米国の厚顔ぶりに身震いが出る。(略)この大事業は、パラドックスに覆われていた。最も民主的でない制度、すなわち軍隊を使って民主化を行うという発想には明らかに論理矛盾があった。(略)極めて深遠で複雑な社会、主要国の中で間違いなく最も知られざる社会の内部機能を細部まで再構築する仕事を米国に任せる。しかもそれを担った集団の中に、日本の歴史や言葉をわずかでも知っている者がほとんどいないというのは、まさに笑止千万だった。当時の国際法では禁じられていた「法律を改正したり、被占領国の法律で認められていない人権を促進したり、民主化したり、社会的公平性を推進したりすること」を米国は勇猛果敢に行ったのだ。
話は飛ぶけれど、仕事で身の程を弁えず「改革だ改革だ」と既成組織の弊を改めようとしたことを(冷や汗とともに)思い出す。
「文化人類学者として使うことのできる全ての技術を用いて、日本人の何たるかを説明することを依頼された。
「アメリカ合衆国が全面的な戦争においてこれまで戦った敵の中で、日本人ほど不可解な国民はいなかった」とベネディクトは書いている。
彼女の行った恥の文化と罪の文化の比較は次のようである。
ある社会は絶対的な倫理基準の刷り込みをおこない、人々が良心を発揮することに頼って存立している。そのような社会は定義上、罪の文化と云うことになる。(略)良いおこないを引き出そうとするとき、純然たる恥の文化は外部の強制力を頼る。内面化された罪の意識を頼ることはない。その点で、純然たる罪の文化とは異なっている。恥は周囲の人々の批判に対する反応である。人前で嘲笑されたり拒絶されたりするか、そうでなければ、嘲笑されたと思い込むことが恥の原因となる。(略)恥は、日本の倫理において権威ある場を占めている。丁度、西洋の倫理において、「心が潔白であること」や「神に対してやましさがないこと」、そして罪を避けることが権威ある場を占めているのと同じように。もちろん例外はたくさんあるだろう。
でも、少なくとも自民党議員(維新もか)の多くの姿がまざまざと目に浮かぶではないか。
自民党ないしは派閥議員と後援会の人々の前でさえ恥をかかなければ、何をしてもいい連中。
しかし反社会的集団を率いるアベ&スガに至ってはもはや恥という概念すら亡くしてしまったのではないか。
破廉恥な彼らには「良いおこない」を期待することは論理矛盾でしかないようだ。
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umi_bari at 2020-12-22 17:18
桜問題、安倍氏は知らなかったで終わり、全ては秘書がやったで、検察は不起訴で済ますようです。国会で100回以上嘘の答弁をしています。秘書に聞けば分かる事です。検察も忖度ですか!コロナウイルス拡大の責任も感じない菅首相、ヨーロッパで変異種拡大なのに、入国緩和を即座にに止める事もせず、検討中とは
どこまで動きが悪いのか。幹事長がそんなに怖いのですかね。
どこまで動きが悪いのか。幹事長がそんなに怖いのですかね。
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りんご
at 2020-12-23 02:33
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saheizi-inokori at 2020-12-23 06:22
> umi_bariさん、日米関係の戦後史を読んでいると、日本の政治家や官僚はかつてはこんなにだらしなくはなかったのです。失われた10年あたりからだめになってその挙げ句がアベスガですね。
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saheizi-inokori at 2020-12-23 06:24
> りんごさん、ベネディクトが規定した日本人ですらないとすると、もはや化け物ですね。
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at 2020-12-23 06:59
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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saheizi-inokori at 2020-12-23 09:32
> 鍵こめさん、行ってみますね。
by saheizi-inokori
| 2020-12-22 11:12
| 今週の1冊、又は2・3冊
|
Comments(6)