学術会議に手を入れるのが本丸だった

大掃除の土曜日、あんまり一週間が早いので、大掃除をするために生きているような気がする。
大掃除と言っても毎日はできないところをやるのであって、いわゆる昔暮れにやったような大掃除ではないから手が回らない場所が残される。
トイレとか風呂場とか、できるだけ毎日少しづつ手を入れるようにはしていても、たとえば本棚の中のホコリは掃うけれど、天辺はそのままになっていた。
今朝はその一つをやってみた、市販のハタキ如きではどうにもならないほど分厚く埃が堆積していた。
たまってしまうと大変なことになるんだ（わかっちゃいるけど）。
足腰と気力の双方が３時間以上の作業を拒否するので、テキトーなところでやめにした。（隣家の梅）

それでも今朝は気力体力がいつもより充実している。
それはいちどもトイレに起きずに７時間近く眠れたからだ。
この半年ほど、いつも頭を離れなかった悩みの一つがうまいこと解決しそうだという知らせがあったからだ。
これで心臓へのストレスもなくなってくれるといいのだが。
まだ悩みは（コロナ以外に）残っている、悩み多きお年頃なのだ。はあちゃんが、朝から玉子ボーロを作っているそうだ。
好きなのかと訊ねたら、ママが好きなんだと、やさしい息子がいてママはラッキーだね。
残った白身は部活から帰ってから、、何を作るのだろう。
ゆうべの鍋の残りをもとにスープを作ってもらって朝ごはん。
チキンを田舎パンに挟んで食べてみたら、とてもうまい。
汁がパンにしみたところもイケル。
毎日、加藤陽子の「近代史の扉」。
スガは日本学術会議をどこで認識したか。
内閣府の重要政策会議五つのうち、首相と学術会議議長が同席する会議は、総合科学技術・イノベーション会議だけだ。
科学技術政策を策定して予算措置につなげる会議だ。
メンバーは首相を含む閣僚７人、民間有識者議員７人と学術会議会長。
加藤は唯一の常勤議員であり関連諸会議の座長を務める上山隆大の思考様式をたどってみる。
あるインタビューで「エリート大学に研究資金が一極集中し、地方大学は疲弊している」と答えているのが、スガの旧帝大への偏り発言と響き合う。
学術会議の自民党ＰＴを主導した下村博文は「学術会議の代表が科学技術会議に必ず出てきて意見を反映させる仕組みを見直すべきだ」と毎日のインタビューで発言している。
下村は大型研究計画のマスタープランを決定する学術会議の力を過大だとも問題視している。

歴代の学術会議会長らは、科学者コミュニテイーがいかなる分野を有望だとみなしているのかを国が理解し、そこに予算をつけて欲しいとの考えに立ってきた。
トップダウン型の競争的研究資金だけでなく、ボトムアップ型で生まれる自由な研究を支える基盤的研究資金とのバランスが肝心と訴えてきた。

今起きているのは、政治の側が科学の側に、科学技術の伸長方法をめぐり原理的対決を迫る事態だ。
その先で、戦艦大和の愚策と悲劇が繰り返されることなぞあってはならない。

戦艦大和＝専門家や科学者らによる、恣意性のないエビデンス（根拠）に基づく精査を欠いた過去の事例だと加藤はいう。
防衛相が三菱重工業と契約している次期戦闘機開発もそういう審査・評価を受けていることは疑わしい。

加藤陽子を含む６人の任命拒否の違法性をごまかすための学術会議の見直しではなくて、

学術会議に手を入れるのが首相と自民党の一部にとっての本丸だった。