ナチスのあの手口 学んでまっせ
2020年 10月 15日
それでスガは「総合的、俯瞰的」に考えてその6人を除外した決裁書に署名?したという。
むかし、警察庁の警備畑の元幹部と酒を飲んだことがある。
皇族やエライ人の私生活なんかを見て来たようによく知っている。
ある要人は女性と寝るときもテロを怖がって、警備の人間に見ていてもらったとか。
現役時代に出張先のホテルに深夜電話してきて、遠方にいる僕の息子がちょっとしたことで、警察の取り調べを受けているけれど、問題なさそうだから心配しないでいいというのだ。
ずいぶん経ってから息子にそのことを話したらびっくりしていた、息子は僕に何も言わなかったもの。
親切といえば親切かもしれないが、ちょっと首筋がヒヤッとした。
おまえのことは何だって見てるからな、ということかもしれないと。
全国を網羅する警察の監視網は、ちょっとした市民に関わる情報を収集し、しかるべき人に提供することなぞ容易いのだ。
それが正式・公的なやり方でなくても。
気味が悪いね!
— 佐平次 (@saheiziinokori) October 14, 2020
https://t.co/UsbzhyB4mE
人を監視し秘密を探る。
それは警察のだいじな職務で、それがあって僕たちの暮らしの安全も保たれるということは否定できないが、厳重な法的制約のもとでなされるべきで、そういう行動が元なり現なりの幹部によって私的・政治的に行使・利用されて、その結果、市民の自由が脅かされては本末転倒だ。
市民・僕たちは警察力の不当な行使には警戒心をもっていなければならない。
きのうの東京新聞夕刊に青山学院大教授・羽場久美子の論考が載っていた。
きのうも書いたが、この問題を秋刀魚の旬より軽い問題としかとらえていない人が多いのではないか。
なんどもこのブログに書いてきたように、アベ=スガ政権は、計画的に日本を全体主義国家にしようと着々と手を打っている。
羽場が注意を喚起しているように、麻生太郎は2013年に
憲法は、ある日気づいたら、ワイマール憲法が、ナチス憲法に変わっていたんですよ。誰も気づかないで変わった。あの手口学んだらどうか。と言ってのけたのだ。
失言のように、あっけらかんと言い放つことで、かえって、「まさかそんなことはあるまい」と油断させる高等戦術だ。
2015年には下村文科省大臣(当時)が、「人文社会科学系の学部・大学院について、組織の廃止や社会的要請の高い分野への転換」を要請していることも羽場は指摘している。
その下村が、待ってましたとばかりに日本学術会議の存在意義について検証すべきだとしゃしゃり出て、それをうけて自民党プロジェクトチームが(国会も開かない・コロナも収束していないのに)手際よく発足する、みんなクルッテル。
「戦争を目的とする科学の研究は絶対に行わない」という学術会議の態度をよしとしないのだ。
そもそも社会科学は政権の公正を要求する学問だ。
羽場はドイツのキリスト教ルター派の牧師マルティン・ニーメーラーの警句を引いている。
ナチスが共産主義者を攻撃したとき、私は声をあげなかった。私は共産主義者でなかったから。社会民主主義者が牢獄に入れられたとき、私は声をあげなかった。社会民主主義者でなかったから。労働組合員たちを攻撃したとき、私は声をあげなかった。労働組合員ではなかったから。そして、彼らが私(キリスト者)を攻撃したとき、私のために声をあげる者は、唯一人残っていなかった。日本の官僚やマスコミはすでに政権の批判ができなくなっていて、こんかい任命拒否された6人は、ニーメラーの警告の最後の「私」に近いと羽場。
軍事と学問、憲法改正、共謀罪など政権の政策に対する最後の盾でもある学者たちを、僕たちが守らなければ、僕たちがやられるのだ。
内心の自由にまで、平然と政権が踏み込んできている。前政権・現政権以前の政治とは次元が異なっている。深刻な危機意識を持って、できるだけ早く退陣させるべき。 / 「思想統制」「国民目線とずれ」 中曽根元首相の合同葬巡り教育現場から批判 (毎日新聞) #NewsPicks https://t.co/gIW0QGrQ4k
— 平野啓一郎 (@hiranok) October 14, 2020
ほらほら、中曽根元首相の合同葬では弔意を示せだとさ、学徒動員ならぬ五輪のボランティア募集だって、りっぱな「思想統制」だ。
次は、中曽根に黙祷せよ、とは!
それも、学校現場で!
昨夜、これを知って愕然としました。
次々と全体主義を畳み掛けてきますね。
雪崩れのようなこの動きと闘わなければ、この国の未来は無いです。
公安の杉田や、竹中平蔵の子分の高橋などをブレーンに固めたスガは、ぼっちゃんアベより、叩き上げの支配者の本性を表してきました。
「美しい国」の王様になりたかったアベではなく、スガは何者になりたいのか、所信表明演説も無く全体像が見えないところが怖いです。
本当に酷い!
面妖のひとこと。最早、妖怪ですな。
大雪崩もちょっとしたのも、そのたびにまつろわぬ人々を評価選別し差別する。
上から下までの各層各段階で、、シンドイこってすね。
五輪ボランテイアも教師、教頭、校長、みんなシンドイ!PTAも?!
その中にナチが出現し、ヒトラーが政権を手中に収めて行く
過程が克明に描かれていました。まずはユダヤ人への公共の場
での公然とした虐待、次にブラウンシャツと呼ばれるならず者
のグループによる共産党の建物や事務所への攻撃、破壊。この
行為を警察は見て見ぬ振りを繰り返す。
そのうちに一般市
民は恐怖で物が言えなくなっていく。
こんなこと今の日本では起こり得ないと思っていたのは僅か5〜
6年前。しかし今まさにそのようなことが起こりつつある。
あの麻生の言葉を聞いた時アホか!と思っていましたが……。
橋下はさしずめチンピラ、ブラウンシャツのようなやつです。
声を上げねばと思います。