重ねた座布団の上に胡坐をかく大虚業・パナソニック

きのうは三軒茶屋の歯医者へ、途中のバスでパナソニックのカスタマーセンターの某から電話、車中だから30分後にと言って、三茶のバス停でこちらからかける。
初めての謝罪、取り替えることで準備しているけれど、いつになるかは元請け（てなんだ？）と話してくれ、とのこと。
後刻の電話で分かったけれど、Ｆ建材なんて聞いたことのない会社がパナソニックに注文していて、僕とＫさんの先にいくつかの会社が入っているらしい。
まるで電通ｏｒ東電だね、そいつらが僕の懐からどれだけピンハネしているのだろう。
ともあれ、28日修理にくる、が26日取り替えにくるに変わったのは言っただけのことはあったということだが、遅れた理由とか、補償についてなどは、想定通りナンセンスなゼロ回答に終始した。
カスタマーセンターというのが、そもそも修理についての顧客窓口であって、いわゆるお客様に対しての企業全体の窓口は、僕が電話したお客様相談センターであって、そこの担当がさっさと修理の方に問題をまわしてしまったのだ。
どうやら、ダイエー戦争のときと変わらず、初期故障は修理と決めているようだ。
それぞれの縦割りでマニュアルに沿った対応しかできない。
大企業が、座布団のように多くの中小企業を尻に敷いて、危ない時はその一枚を投げて済ます。
トヨタがコロナ禍でも黒字を出したというのも、座布団の何枚かが犠牲になったということではなかろうか。
歯医者は、いつも、その後どうでしたか？と訊ねてくれて、このへんが痛むとか沁みるなどというと、レントゲン写真を取り出して、ここは痛むはずがないとか、ここの痛みはこういうことだと思うなどと丁寧に、出来の悪い生徒に教えるように説明してくれる。
痛い、沁みる、が起きてもしょうがない場合と、治療しなければならない場合とあって、その違いは自分がその痛みなどをよく観察していることが大事だという。

折損した歯の根っこに炎症があるようだから、と根管治療を続けている。
根管拡大、根管貼薬、髪の毛くらいの細さの穴を掘って消毒薬をぬる。
根っこの底に近づくと、ピーピー警報が鳴る、車庫入れみたい。
アメリカはこういうのは一度しかやらず痛まない薬を塗ってかぶせておしまい、それでだめになったら、抜いてインプラント、そういうストーリーが出来上がっている。
アメリカ人と黄色人種じゃＤＮＡも違うし、歯の形も違う。

それなのにアメリカがやっているからと物真似をする歯医者が多い。

自分の先生の先生は、薬をたっぷりと言ったが、自分の先生は少しにしろと言った（それで僕も少し）。
もっとも遅れている、学問にもなっていない根管治療だと言いながら、治療してくれる。
薬を少しにする理由も説明してくれたが、もう忘れた、出来の悪い生徒なのです。
（レントゲン写真の）この黒いところ（隙間ができている）がなくなって、骨がくっつくまで根気よくこれを続けましょう、今日で4回目ですかと訊くと、もっとです。
歯垢除去もやって、一時間、「自粛していると先生の所に来るのが気晴らしになります」と不遜なことを言ったらニヤッと笑った。
(おやさいが、お高いじゃありませんこと！)

街角の店で鯵のフライと串焼きを買い、東急で、豆腐、納豆、刺身、煮物などを買った。
刺身など「大野」の方がはるかにうまくて安いのだが、もうそこまで行く「ずく」がない。
バス停の前で、行きがけに頼んでいったカミさんの目薬を受け取って帰ったら、パナソニックのカスタマーセンター某が、電話してきて、もう一度謝ったり、ワケワカな弁明を繰り返す。
ダイエー戦争のときの、「欠陥テレビの修理費負担」などをめぐって販社や代理店に松下幸之助が吊るしあげられた事件を知っているかと問うと、存じません。
歴史隠蔽・改竄は、ここにもあったか。
Ｋさんにも抗議（なんの相談もなくパナソニックを選んだこと）のメールなどして寝たが、夜中に目が覚めると、Ｋさんは無償で世話をしてくれているのに言い過ぎたかなどと小心者ゆえ、朝、言い過ぎましたとメールした。
でも、ふつうなら相談するよね、やっぱ。
というわけで今日も荷風さん、自宅引き籠りでお願いします。
明日は涼しい部屋でこれを書けるから、その時は、ね。