暑さで不機嫌です

きのうは、暑かった。
昼前に街を歩いているとサンダル裸足の指先が焼けた砂浜を歩く時のように痛い。
昼飯なんかどうでもいい、と思いながらも蕎麦屋を探すと、ああ、ここも盆休み。やむなくカフエで、名前だけは涼し気な「シーフードカレー」なるものをオーダーしてみた。
ずいぶん時間がかかって、それを待つ間、用心してドアに近い窓際に座ったものだから、首筋に日があたって、なんだか気持ちが悪くなった。
したがって、なのかそうでなくてもなのか、カレーは貧相な具材にへんてこなスパイス味で、ようやく流し込んだ。
店の奥に移動して「悪党・ヤクザ・ナショナリスト　近代日本の暴力政治」（エイコ・マルコ・シナワ）を読む。
志士、博徒、壮士たちが暴力で政治を動かしてきたことが、講談本のように語られる。
明治維新、自由民権運動、日清戦争などの近代史の事件の裏には暴力がけっこう無視できない力を果たしてきたのだ。
暴力が民主主義を生み出すと同時に脅かしもしてきた。硬い椅子につかれてそろそろ、買い物をして帰ろうと思うけれど、外の熱さが怖くてなかなか席をたてない。それでも、サンチのことも気になるので、なんとか勇を決して肉屋とミニスーパーを回ってバス停に。
６分待つのがつらい。都立大学駅のエレベーターから、砂漠のような空気が感じられる。
なんとか、一日を終えて寝たら、一時に起こされた。
室温２９・８度、エアコンが切れている。
そのあと、ほぼ９０分おきにエアコンの再起動を繰り返してほとんど眠れない。
テレビで、扇風機では空気の温度が下がらないから、熱中症の予防にはならないと脅されてそりゃそうだと、水を飲んではブレーカーを再起動し続けた。
眠れないのも熱中症になるのに。
朝は二度洗濯をして、ストレッチをしたら元気が出て、ついエアコンのフイルターの掃除に手をだしてしまう。
きれいになったけれど、その装着がうまくいかず、ああでもないこうでもないと、せっかくシャワーを浴びたのに、Ｔシャツがびっしょり。
他のエアコンを見たら、まったく違うやり方に固執していたのが、わかった。
一目見ればわかるのに、それに気づかない熱中。

エアコンの修理について、ダイキンのサービスセンターみたいなところに電話してみたが、そもそも、作り付けの機械なので僕には知識がなく埒があかない。
マンションの売り主に頼んでおいた見積もりの件を電話で督促、こんなふうだと死んでしまう、といったら、やっと工事費だけで二基１８万円、本体はネットで買った方がいい、それでもメーカーにすべて任すよりずいぶん安くなるという。
ほかに選択肢がないというなら、そんなにのんびり見積もりだなんだと言ってても、しやああんめ！
ついついことば荒く、「コロナ棄民になったような気分だ」と言ったら、「私はアベとは違います」と返しやがる。
居残りさんのためにと、私は一銭も儲けることなく、汗を流している、といわれちゃあ、恐れ入りましたと痛みいるしかない。

さて、これから歯医者に行って、こんやもまたエアコンとの戦いになるのか。
今夜はいい子でいてくれよ、エアコンちゃん。

それにしても、こんな暑さの中でオリンピックをやろうというのか。
（実際の日程は９日で終了らしいが）
危険を感じる暑さ、不要不急の外出は辞めて一日冷房をつけていろ、そう世界の客にいうのか。
僕も少しおかしくなっているけれど、もっとおかしいのがアベ内閣とＩＯＣの連中だ。