コロナ対策をやるのは誰か？それが最大の問題だ

廃止が決まったらしいコロナの専門家会議で、３月ごろに「無症状感染もあるという事実」を報告しようとしたら、政府側が、それはパニックになるからと削除を求められたこと、緊急事態解除の際に「一年以上の長期戦を覚悟すべきだ」という文言も削除されたこと。
それを伝えたテレビ番組で、二木という学者？が、そういう会議でお疲れさまでしたと尾身たちメンバーの苦労に感謝する趣旨の発言をした。
岡田晴恵が、それに異議を唱えて、政治家に介入されてそれに応じてしまったのでは、ダメだというようなことを言った。
ほろ酔い状態で聞いたから、正確ではないかもしれない。無症状でも感染していて、感染させることがあるとしたら、それは、きわめて重要な情報だと思う。
パニックが起きるかもしれない？
そうさ、それほど重要な情報だということだ。
重要だからこそ国民に知らせて、政府はそれに備える義務がある。
ちんたらちんたらクルーズ船で大失敗してみせて、あとは突然の全校休校しかやらないで、この二週間が瀬戸際だと脅すだけの、政府は早急に医療体制の整備を図るべきだった！
ゆうべは岡田さんに共感して寝た。

一夜明けて、もう一度、その隠ぺいの是非について考えてみた。

そういうことを知っても、どうしようもないでしょう。
どうやら僕もそんなことを追及しても世の中よくならないでしょう派になりつつあるようだ。

我も我もと、検査を求める人たちが、準備のできていない病院に押し寄せて、三密を作り新たに感染する人も発生する。
ほかの病気の人が診療を受けられなくもなる。
検査を受けられない人は、無症状でも、このままの生活を続けていいのか、誕生祝や妊娠や進学や結婚式や、、もろもろの行事をやっても大丈夫なのか？
たしかにパニックが起きるかもしれない。
この時点では緊急事態宣言が出ていないから、かえって混乱は相当なものになったかもしれない。

感染が判明しても、隔離施設も薬も治療法もないのだし、心配するだけ無駄だから、教えないほうがいい。
それで感染者が増えても、その結果死者がでても、それはしょうがない。
当該の人には運が悪かったとあきらめてもらうしかない。

３７・５度以上の熱があっても４日間は耐え忍べ、と言って、そのための犠牲者も発生するような、質量ともに貧弱な医療体制（発熱外来、検査体制、病棟・隔離施設、、予算、人材、医療器具、、情報収集と共有、、政財官の感性・システム）だったのだ。
東アジアでは劣等生であっても欧米に比べたら成績優秀だったのは、山中教授いうところのファクターＸもしくは目に見えない神風が吹いたのかもしれない。
とまあ、こういう日本に生まれてきた定めとして受け止めて、今日まで生き延びたことを有り難いことだったと、謝し奉る（ご先祖さまに）しかないなあ、と考えた。
だがしかし、緒戦の段階はそれでいっぱいいっぱいだった（ずいぶんサボってもいたけれど）としても、東京アラートも解除され、第二波もまだ来ていないという、今この時間に、今までできなかったことを、きちんと目標を立てて着実に実行しておくべきだ。
そして、その目標や進捗状況をできるだけ具体的に定例的に国民に報告すること、それが、なによりも不安減少に資することになり、経済が回ることの後押しともなるのではないか。
まずは、毎日の検査数、感染者数、実効再生者指数、死亡者、重傷者、病床の状況などをまとめて公開することから始めてくれ。

さあ、それをいったい誰がやるのだろう？
それが大問題だ。
今のところ、誰もやる気はないようだし、やらせたいような人も出てこない。
コロナ禍よりもひどいのは、政府の無責任と無能だ。