戦争の本質の摑まえ方 「天皇と軍隊の近代史」(加藤陽子)

どこが悪いわけでもないのに、起きあがる気がおこらない、日に日にひどくなる。
雨の降りだす前に、と資源ごみを出しに外に出ると、待っていたようにポツポツきた。
それでも、ルーチンワークをこなしていると、元気が出てくるのもいつもと同じだ。
タイの僧院でまいにち同じ形式の修行をつづけることが、身心の浄化をもたらしたと青木保が書いていたのを思い起こす。
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テレビの「やまと尼寺精進日記」を録画してもらって、晩酌の友とする。
三色の作務衣が、三人の個性を現わし、その三つの個性が何とも言えないハーモニーを醸し出す。
四季折々に、ルーチンの仕事を楽し気にやっていく。
主として食に関する仕事、その成果を嬉しそうに食べるのがじつにいい。
食以外の、日々の清掃などのルーチンも大変なのだろうが、テレビではそんなものはないかのごとくに梅を漬けたり山椒の実を摘んだりしている。
この世の天国みたいな尼寺だ。
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けさの毎日の一面には、この世の地獄のことが載っていた。
朝鮮戦争に日本人の基地従業員60人が米軍に帯同されて朝鮮半島の太田に上陸、27人が銃やナイフを渡され、18人がそれを戦闘に使用、12歳の少年を含む少なくとも4人が北朝鮮兵らを殺害したと証言、「何人殺したか分からない」と当時20歳の青年、彼は通訳として同行を依頼されたのだ。
困窮者や原爆で両親を亡くした子など、基地の仕事を失ったら生きていけない人たちが多く、「口外しない」という誓に署名をし、米軍は極秘扱いにしていた。
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第二次世界大戦の地獄に至る道がどのように作られていったかを最新の研究をもとに解き明かすのが「天皇と軍隊の近代史」(加藤陽子)。
過去の痛苦を「忘れないこと」や、戦争の前兆に「気づくこと」だけが、戦争を考えるときにそれほど万能な処方箋なのか。
戦争の本質を摑まえるのに、
①国家の安全の概念と外交政策形成との関係に及ぼす政治主体としての軍、特に陸軍を描き、
②政府の政策決定方式の本質的変容における軍の影響力について描いてみよう
と加藤は思い本書をまとめた。
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なかなか難物である。
今の弛緩した僕にちゃんと読み切れるか。
問題意識を共有し続けることができるか。
どうでもいいじゃないか、と思ったとたんに一行も読み続けることはできないだろう。
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子供たちからの父の日プレゼントをメモ。
「果物の詰め合わせ」「白ワイン」「納豆の詰め合わせ」「スラブワッフルレイヤード半袖・タンクトップのセット」。
家族で来たいというのを断ったのは残念だが、カミさんの具合も悪かった(きょうはダイブよい)し、やむを得ない。
きっと生きているうちに会えると思う。

Commented by wawa38 at 2020-06-22 14:33
「蟻の兵隊」という池谷薫監督のドキュメンタリー映画を思い出しました。中国残留兵士の話です。
こういうのを見ると、つらくなりますが、多くの人が、しんどいことは知ろうとしないのもつらいです。

>きっと生きているうちに会えると思う。
気弱でオーバーな言葉! 冗談だよと笑ってください(^^ゞ
saheiziさんも奥様も、元気を取り戻されますように。

私には、父の日のプレゼントをもらえる人が羨ましいですよ。
なんてお幸せなこと!
Commented by saheizi-inokori at 2020-06-22 14:58
> wawa38さん、ほんとに冗談みたいな言葉ですが、コロナの前にはそれが現実味を帯びてきます。
うそだろ!と言いたいけれど。
Commented by silku928 at 2020-06-22 19:44
体調いかがでしょう。
コロナで価値観も生活様式も変わり、
お嬢さんたちとも近くにいてもなかなか会えませんね。
私も先日3ヶ月ぶりの娘のところへ行って孫の誕生会を。
楽しいひととき、でした。
素敵な父の日のプレゼントでしたね。
Commented by テイク25 at 2020-06-22 22:04 x

「沖縄スパイ戦史」は戦争末期、アメリカ軍が上陸した沖縄で日本軍(陸軍中学校)が少年兵を使ってスパイ活動、ゲリラ活動をさせていたことを取り上げた映画です。生き残った少年兵たちのトラウマ。http://www.spy-senshi.com/
朝鮮戦争で「12歳の少年を含む・・・」戦争のむごさ。

誰のために戦ったのか。
Commented by doremi730 at 2020-06-23 00:05
梅雨のせいか、自粛ストレスでしょうか・・大丈夫ですか?
気分のすぐれない時には、ちょっと重い内容の本は
お休みなさった方が良い気がしますが、、、
病は気からなので(^^;
素敵な父の日プレゼントが一杯で、慕われていらしゃるのが
よくわかりますね♪もう少し新規感染者がいなくなったら
一緒に笑えますよ♪
奥様もお大事に。
Commented at 2020-06-23 05:46 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by j-garden-hirasato at 2020-06-23 06:58
体調不良は、
天候不順も影響するでしょうか。
自分、気分は直撃されます。
Commented by saheizi-inokori at 2020-06-23 07:10
> silku928さん、四家族みんなで集まってワイワイやったことが夢のようです。
Commented by saheizi-inokori at 2020-06-23 07:26
> テイク25さん、ああ、その映画みたいとおもいながら見そびれています。
熱がちょつと高ければ、病気じゃないかと親たちが大事に育てた子供たちが何の恨みもない人を何人も殺す。
戦争の恐ろしさはそこですね。
Commented by tona at 2020-06-23 09:20 x
「やまと尼寺精進日記」を見るのが毎月の楽しみ。
今時、不便なところもあるでしょうが、別天地のような生活です。食も地産地消という感じで、野山にあるもので見事に食べ尽くす。素晴らしいですね。
>起きあがる気がおこらない
>きっと生きているうちに会えると思う
辛いですね。涙が出てきそうです。
体調が悪いときの症状、経験あります。(saheiziさんの今の年頃・1昨年の暮れから暫く私も最悪でした)人間の体は不思議・・またひょんなことで良くなる日もあります。コロナ鬱ではないと思うのですが。お大事になさってください。
Commented by saheizi-inokori at 2020-06-23 09:55
> doremi730さん、ありがとう。
軽い楽しいエッセイ、いぜんは面白く読めたのに、コロナ明けの図書館から届いたのですが、ぜんぜん面白くないのです。
近代史研究のほうがおもしろい。

Commented by saheizi-inokori at 2020-06-23 09:58
> 嗅ぎコメさん、モーニングショー、私もちらっとみましたが、コメンテーターたちの希望的観測が先走っているような感じがしました。
小池が勝てば、そういうことをやろうともしないのじゃないかな。
Commented by saheizi-inokori at 2020-06-23 09:59
> j-garden-hirasatoさん、梅雨なんて私は今までなんともなかったのですがね。
コロナとか諸般の事情で憂鬱です。
Commented by saheizi-inokori at 2020-06-23 10:02
> tonaさん、ありがとう。
体調というより気分ですね。
鬱、のなりはじめ?なんとかしなくちゃ。
Commented at 2020-06-23 16:10
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by saheizi-inokori at 2020-06-23 19:21
> 鍵コメさん、太田和彦、六角精二、孤独のグルメなんかもおもしろいですね。
Commented by Deko at 2020-06-25 18:46 x
やまと尼寺精進日記私も楽しみに見ています。あんなにゆったり四季自然を楽しみながらの生活非日常に世界です。父の日のプレゼント子供なりに色々考えてくださり嬉しいですね。
Commented by saheizi-inokori at 2020-06-25 22:13
> Dekoさん、私はみんなが元気でいればそれがいちばんなのですが。
ありがたいことです。
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by saheizi-inokori | 2020-06-22 11:54 | 今週の1冊、又は2・3冊 | Comments(18)

ホン、よしなしごと、食べ物、散歩・・


by saheizi-inokori