アベ時代からみると、江戸時代の狐狸は可愛かった 米朝落語「狸の化寺」
2020年 05月 31日
桂米朝上方落語大全集第4期所収の「狸の化寺」が、珍しい噺でおもしろかった。
江戸時代の小さな農村が舞台、大雨で狐川が氾濫して堤が切れたのを直してもらおうと、黒鍬組に依頼する。
黒鍬、語源は田の畔、畔鍬、元来は田畑の耕作に従事した者、戦国時代には、築城、開墾、道普請などを業とした土方でなんとか組の元祖、黒鍬組があった。
村の庄屋に番頭が黒鍬の連中が到着したことを報告するところから、ネタが始まる。
(番頭)ほいで、多勢ですので、とりあえずまあ井戸端へ案内したら、足洗う人もありゃあ、体ふく奴もある、水飲んだりして皆一息いれてもろてまんのやけどな。その一行のカシラの竜五郎(りょうごろう)さんちゅう人が、そら立派な男でっせ。六尺もあろうかという大きな男で、パッと肌脱ぎになったところを見たら、体一杯、刺青(がまん)いれてまんねん。そら、みごとな彫物でなあ。そら上等のお仏壇が、だんじりみたいな体した人でんねん。その人がお庄屋はんに御挨拶したい言うてまんのや。この言葉だけで、屈強の土方連中が井戸端でごった返している様子とか、それを束ねる火の玉の竜五郎の器量が生き生きと伝わってくる。
(庄屋)ああ、こっちィ通しなはれ。あァ、あんたか、どうぞこっちへ
(竜)へい、これはこれは、お庄屋はんでございますかいな。エー、わたし、黒鍬の連中のたばねをしております、火の玉の竜五郎という人間で、どうぞまあ、お見知りおかれまして、よろしゅうお願いいたします。
ここへ来る途中、堤の様子をチエックしたら、まあ、田圃の砂のさらえも含めて12・3日もあれば十分だとカシラ。
一行31人、この村には宿がないから、分宿してくれと、庄屋。
朝、揃うのが難儀なのと、血の気の多い連中が村の人に迷惑をかけるのはいかんので、まとめて泊まるところはないか、とカシラ。
寺があるのだが、ずっと無住なので、荒れ放題なのと、魔物が出るといって化寺と噂がたっている、修行者や剣術使いが正体を見届けるといって、入って行くが出て来たのをみたことがない、と庄屋。
そういう話を聞いて後に寄ったということが人に知れたら、顏が立たないので、ぜひそこに泊めてくれとカシラ。
かつては立派な寺とおぼしき大きな山門をはいると、境内はギーッシリ、草が生えている。
それをみんなで見る間にきれいに刈ってしまう。
狐か狸か、ムジナか、コロコロ、コロコロ、獣の糞がたくさんでてきて、ほんにくさかった、おかしなところでシャレをいう男もいる。
きれいな水が出るまで井戸をかいだせ。大戸を外す、雨戸を外す、畳を上げる、阿弥陀はんを運びだす、お寺の道具という道具を、すっくり運び出す。
塵を払い、ほこりを、一杯たまってるやつを、こう掃き出します。あとはザーッと、雑巾がけをいたしまして、畳を入れる、道具を入れる、阿弥陀はんを運びいれる。荷物やなんかみな入れると、見違えるようにきれいになりました。
(竜)さあ、あの食べ物はみな台所のほうへ、走り元のほうへ入れ、ああ。ほいで要るものはみな、そこへ夜具、布団はその辺に積んどけ、何、風呂がある、そら結構や。じきに水を運び込んで風呂をたけ。飯係は飯を炊くように、ええか。早いことやれよ。流れるような語りが心地よい。
行き届いた号令と統率の取れた無駄のない仕事、この連中なら工期を余してでも立派な仕事をするだろう。
そして、夜中に、待ってました!可愛らしい二八ぐらいの娘はんで、姉さん被りにした、しのぶ売りの風俗が、鳴り物入りで登場、竜五郎に近づいてかみつこうとする。
油断なき竜五郎が、かねて用意の腰の物を、抜き打ちに切りつけると、ぱっと姿が消えて、黒いものが奥の方に消えた。
竜五郎はみんなを起こして、化け物を捜索する、三体だった阿弥陀はんが四体になっている、一体どうした、なんて言いながら、一体づつ阿弥陀仏の鼻に松葉などをくすべる。
その騒ぎがクスグリもいれて、阿弥陀はんもくすぐったい、一体だけが、えらいクシャミをして、化け物の正体は大きな狸としれた。
狸は欄間の天人の一人に化けて潜りこむ。
よく見ているとひとりだけ横目を使う天人がいる。
此奴だな、長い棒を突き出すと、あら不思議、彫物の天人が一斉に抜け出て「流れるように、泳ぐように、滑るように」天人の舞を舞いだす。
この中のどれかが、ド狸に違いない、竜五郎がジーッとうかごうていると、舞を舞うてるその天人の一人が、
ああ、キンがすれる、キンがすれる。サゲはイマイチか。
がいして狐狸化生の出る噺は好きなのだが、これは、上に書いたような黒鍬組や荒れ寺の描写がウマく、化け物の出方にも古風な味わいがあって良かった。
ほとんど滅びていた噺を三遊亭百生(二代目)から教えてもらって、いろいろ工夫してまとめたと米朝が書いている。
電通ってなにもの?
— 佐平次 (@saheiziinokori) May 29, 2020
ブラックって働かせ方の問題だけでなかつたんだ。
税金を吸い込むブラックホール!
https://t.co/zKFiWvHnPD
一刻も早く、少しでも足りるほどに、と待ち望まれているコロナ被害者への給付金支給に狸が化けたような幽霊会社を挟み込んで、電通狸に落とした金の上前を20億とかハネている。
黒川処分は、大狸が決めたのに、とつぜん子狸のせいにするから、未熟な子狸では化かしおおせない。
山添拓議員のキレッキレの質問に森まさこ法務大臣タジタジの答弁(その1)
— 俵 才記 (@nogutiya) May 29, 2020
同じ弁護士でも頭脳の差は歴然 https://t.co/bx8STCpoK7
キツネや狸の化かしたお札や饅頭は木の葉や○○にとなって正体を見せるが、コロナ専門家会議の記録は、さいしょから作りもしないから、化かす技はいらない。
木の葉を使ってお札を作るような面倒は省いて堂々と幽霊会社に中抜きさせる。
アベ一味の歴史修正主義は過去の歴史だけでなく、現在進行形で厚顔無恥、狐や狸が驚くような狡猾さで「嘘」をつき続け、化かし続ける。
魑魅魍魎が大手をふって歩く世界にいると、黒鍬組の火の玉の竜太郎が、化け寺の狸と相対した、あの世界がユートピアに感じられる。
それをまた安部の20億中抜きに繋げるのが流石。
いと、をかし。。。
上方の落語は鳴り物などあり不思議な感じですよね。
国家予算バキューム。それが宣伝やさん。何だかなぁ…。
空いている寄席にいくことを思えば一人おきでも我慢できそうですが、ウイルスが勘弁してくれるかどうかは保証の限りではないですね。
米朝はやはり達者です。
電通とパソナにトランスなんとかという会社、民間のために経産省は定款まで作ってやるなど、その法人ありきで大事な業務を委託し、こんどはその法人が電通などに再委託する。
まさに、なんだかなあ、です。
アベと今井ら身内, 国庫から盗む者 金のなる木の寄生議員
霞ヶ関大手町新橋界隈に巣くうお化けの一掃を お願い~。
法人や電通は「経産省の事業なので回答は控える」って
こういう答えで遣り過せ通る? NHKの日曜討論に野党が
出ない!ホント?ここまできたのですか 。。校内放送
狐狸はそれほど悪さは致しません。始末が悪いのは人間という化け物です。
清冽な香りが鰹を包みます。