しんどい朝 「大英自然史博物館珍鳥盗難事件」
2020年 03月 31日
2010年4月、エドウィンは日本行の飛行機に乗った。彼は少し前からキングス・カレッジ・ロンドンで日本語の勉強を始め、国際日本語スピーチコンテストにも参加していた。日本では、ジャパン・レール・パスを使い、新幹線に乗り、東京と京都を訪れた。旅行には毛針作りの材料も持って行った。インデイアンクロウとブルーチャテラーの羽のまわりを細いシルクで包む、ポファムと呼ばれるサーモン・フライを、公園に咲く桜の下で制作したいと思ってのことだった。
10年前に僕と東京のどこかですれ違ったかもしれないエドウィン・リストは、その一年前にロンドンの北・65キロのトリングにある、ロスチャイルド家がヴィクトリア時代に創設した博物館に押し入って16の鳥類種とその亜種に及ぶ299点の仮剥製を盗んできたのだった。
エドウィンは、王立音楽院に入学したばかりで、世界一のフルート演奏者になろうという夢も抱いていた。
と同時に、11歳のときから毛針作りに魅せられて、その世界では「希望の星」と言われてもいた。
エドウィンが盗んだ、ヒヨクドリ、オオウロコフウチョウ、カザリキヌバネドリ、、などは何百年にもわたって世界各地から採集されてきたものであって、今は絶滅危惧種になってワシントン条約で捕獲禁止になっている鳥が多かった。
まだ半分、もう半分楽しめる。
郵便局で振り込み、ソーシャルディスタンスで機械の前に並んだ。
三つの密、というのはクラスターを作らないための策であるが、個人レベルで感染を防止するのにはソーシャルディスタンス(二メートル?)の距離が有効だと思う。
満員電車で通勤する人も、金策に駆け回っている人も。
そして自制心がないものだから、飲みすぎたりして、いい睡眠がとれなくて、早くから目が覚めてもやる気が起きなかった。
えいや、で6時にベッドを出て、ゴミ捨てや掃除洗濯をしているうちに、その惰性で(曇りだったが)シーツやホーフも洗った。
外に干すと花粉があるので、室内で干すのだが、全部20回づつ振って少しでも雫を切ってから干す。
それがなかなかしんどく感じられる朝だった。
さっぱり分かりませんが、個人的には部屋の湿度が高い方が調子が良い気はします。
日陰の身の我が家では紫外線効果は初めから無理なのですが。
私も今日は何となく調子が悪くて仕事を休みます。気持ちのせいもあるんでしょうね。
ベクトルを変えなければと思いながらも、ますますアベたちを憎む気持ちが強くなります。彼らが分断を深めているように思います。
本書、お薦めです。