ああ64年!はろけくもはろけくも。

きのうは「黄鶯睍睆=こうおうけんかんす」、鳥の声も聴かず、しかし満月と咲き初めた桜は見ることができた。
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喜寿が近づいたので、祖母の喜寿の歌。

ピアノ弾くあり乗馬倶楽部に在るもあり新聞配りするもあり我が孫

生き死には神にまかせておほらかに在りつつ終に喜の年となる

祖母の喜寿の祝いに、母が会社を休めないので代理と言うことで(欣喜雀躍)先生を拝み倒して特別の許しを得て学校を休んで山梨・日下部の中沢厚さん(新一さんの父上・郷土史家)の家に行った。
大きな家の端っこの座敷を借りて叔母とふたりで暮らしていたのだ。
中沢家の広い座敷を借りて喜寿の宴が行われた。
中沢家の立派な庭で長寿三人が記念写真を撮って、三人だけではよくないというので、一番若い13歳の「新聞配りする孫」僕が祖母の隣に座った。
両手を腿の下に入れてるのを誰も注意しなかったのだ。
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僕は喜の年になっても、「生き死には神にまかせておほらかに」はなれない。
あれから64年、何と言ったらいいのか。
あの頃のぼくに64年後にどんな爺さんになっているかを訊いたら、生きているワケないじゃんと答えただろう。
それなのにおほらかに生きていないのだ。
終活をする気にもなれないし。
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母の句。
春月を真上に不寝の警備員
仕事の関係で、不審番が家の前に居た時期がある。
まいばん、お茶とお菓子を出していた妻、そのあとは母、いずれも逝って、あの警備のオジサンは元気だろうか。

Commented by テイク25 at 2020-02-10 13:17 x
13歳の佐平次さんに出会えるとは。

おほらかに余生を送ることはもう現在の日本ではできそうもありません。人生が終わりに近づきつつある時にこんな世になっていようとは、13歳の時も24歳の時も44歳の時でさえも考えてもいませんでした。浅はかだったのかなぁ・・・
Commented by unburro at 2020-02-10 13:41
まあ〜それぞれお上品なお婆さま達!

きかん気な面構えのsaheizi 少年は、
お婆さま達の「希望」だったのではないでしょうか。
見れば見るほど、良い写真ですね。

おほらかに在りつつ…

誠に、そう在りたいものです。
Commented by saheizi-inokori at 2020-02-10 15:04
> テイク25さん、たしかにアベ以来といっていいでしょうね。
世界的現象かな。
Commented by saheizi-inokori at 2020-02-10 15:07
> unburroさん、この年寄りと今の私を並べたらいかにダメな人生を過ごしてきたか一目瞭然です。
Commented by olive07k at 2020-02-10 20:50
saheiziさん
何方かのブログから 飛んで来た以来の!
感動を 更に頂き候。
Commented by saheizi-inokori at 2020-02-10 21:38
> olive07kさん、ありがとう!
Commented by okanouegurasi at 2020-02-11 00:06
本当に上品な女性たち。13歳も物を考えてる面構え。
時代を感じました。それにしてもどんなお仕事をされていたのでしょうか?不寝番が家の前に??
Commented by そらぽん at 2020-02-11 02:23 x
このような方々に先導されて 今の佐平次さんがですね
納得です 佇まいの美しい方々を拝見しているのに 
哀しさが先にきてしまう吾身が悔しいです 
「不寝の警備員」組織の歴史にコミットされていた。。んですね
Commented by saheizi-inokori at 2020-02-11 06:24
> okanouegurasiさん、いろんなことをしました。
Commented by saheizi-inokori at 2020-02-11 06:27
> そらぽんさん、高砂の媼みたいなおばあさんがいるでしよ、甲州弁がなつかしいですよ。
Commented by haru_rara at 2020-02-11 08:24
よい写真ですねえ。少年佐平治さんが慈しまれていらしたことが伝わってきます。
おばあさまのお歌、好きです。いいなあ。
おかあさまの句も場面が見えるよう。昔はなにごともていねい、こころがありましたね。
Commented by saheizi-inokori at 2020-02-11 09:54
> haru_raraさん、こころを伝えていきましょう。
会津の子たちにも、ね。
Commented at 2020-02-11 12:31 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by saheizi-inokori at 2020-02-11 12:40
> 鍵コメさん、いらっしゃいませ!
そうです、でもナイショです。
よろしくね。
Commented by お茶の子 at 2020-02-11 12:42 x
先ほどコメントお送りしましたが、誤って非公開コメントにしてしまいました。公開にしていただけると嬉しいです。
Commented by saheizi-inokori at 2020-02-11 13:18
> お茶の子さん、わたしは非公開でおねがいします、よろしく。
Commented at 2020-02-11 14:16 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by saheizi-inokori at 2020-02-11 14:22
> 鍵コメさん、ありがとう。
Commented by koro49 at 2020-02-12 14:56
ここにコメントを後で入れようと思いながら、遅くなってしまった。
明治の女性たちの凛とした美しさ、新聞配る13歳のsaheiziさんの表情、どちらも強さも備わっていますね。
素敵な写真♪
Commented by saheizi-inokori at 2020-02-12 15:03
> koro49さん、ありがとう。
明治は忘れ去られ昭和も遠くかすみはじめました。
でも本人にとっては、あっという間の64年でした。
Commented by doremi730 at 2020-02-13 01:07
歌を拝見して素敵なおばあ様と思っていました。
お写真を拝見して、より一層その感を!
なにより13歳のsaheizi少年に出会えて嬉しい!
凛とした気概のあるお顔(^^)v
Commented by saheizi-inokori at 2020-02-13 05:59
> doremi730さん、写真を載せて私も懐旧の念しきりです。
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by saheizi-inokori | 2020-02-10 11:50 | わが母と祖母の遺したまいしうた | Comments(22)

ホン、よしなしごと、食べ物、散歩・・


by saheizi-inokori