映画「アイリッシュマン」から「ケルン放送交響楽団」演奏会へ
2019年 11月 26日
きのうは5時起き、洗濯、洗面所などを磨いて用賀の病院に行き定例の血液検査。 これに備えて5日間禁酒した甲斐あって、、と言いたいところだが、中性脂肪が下がりはしたが以前として高い。
現役時代には食べなかった甘いものをもう少し節制しなければ(酒はムリだから)。
口のなかの違和感を騙すために、ついその辺にある菓子類を摘まむことが多くなっていた。 12時前に渋谷アップリンク、チケットを取ったあと付属のカフエでランチボックスを食う。
朝は病院付属のコンビニのおにぎり一つだけだったせいか、けっこういける。 映画は、「アイリッシュマン」。
この前、歯医者に行ったときに見たかったのだが、靴底がペロリ剥がれて断念した、そのリベンジを果たした。
この映画館は小さくて、椅子が足をのばして寝そべるような感じで見られるからラクチン、3時間半の長編も気にならない、もちろん映画の面白さのせいだが。
1960年代の伝説の男、全米トラック運転組合委員長ジミー・ホッファ(アル・パチーノ)は共和党や民主党とならぶ第三の勢力を誇った。
組合員の莫大な年金基金をカジノ建設などに投資して、マフィアとの関係もありながら、そのマフイアの後押しで大統領になったJFKとは対立、弟のロバート司法長官にとっちめられる(JFKの暗殺で助かる)。
ジミーは、1975年失踪してその後死亡宣告がなされるが、彼を暗殺した(容疑者)殺し屋フランクがデ・ニーロが演じる主人公だ。
戦争帰りのトラック運転手フランクはふとしたことからマフイアの親分・ラッセル(ジョー・ぺシ)に可愛がられてマフイアの仕事をこなしていき、ジミーの用心棒になるのだ。
ジミーを愛していながらも殺さざるをえなかった、その成り行きがじわじわと描かれる。
監督はマーティン・スコセッシだ、単なる殺伐としたギャング映画ではない。
介護付き老人ホームにいるフランクが半生を語る形で映画は進行することで分かるように、すべてを終えて人生の週末を迎えるヤクザの悔恨の物語だ。
家族にも、殺した相手・遺族にも、謝りたくても謝れない。
ギャングではなかった僕も謝った方がいいのに謝れていない人はひとりならずいるなあ。
ジミーを見ていると、JR東日本を牛耳って、さいごは追い落とされたという松崎明をちらっと想う。
はん治の十八番の落語「背なで老いてる唐獅子牡丹」や、銭湯で出くわす倶利伽羅紋々も。
BGMが60年代の懐メロ、現ナマに手を出すなの「グリスビーのブルース」とか、「ホワイトスポーツコート」とか、名前は出てこないけれどたくさん。
車もカッコイイ、長いコードをひっぱる大きな電話も。
三時間半も映画を堪能して、つぎに行ったのは上野公園だ。
(上野駅)
スタバで、まずいサンドイッチとカフェラテを取りながら一時間、「ロシア革命100年の謎」を夢中になって読み終える。 7時から、東京文化会館で、「ケルン放送交響楽団」のコンサート。
指揮・マレク・ヤノフスキ ピアノ・チョ・ソンジンで、ベートーヴェン「ピアノ協奏曲第4番」。
ああ、ベートーヴェンだなあ、そんな懐かしさを感じさせる。
陽当たりのよい野原で楽しく遊んでいるような気持ち、傍らでお地蔵さんが見守っている。
チョ・ソンジンのアンコールは、ブラームス、6つの小品より「ロマンス」
休憩後は、シューベルト「交響曲第8番・ザ・グレイト」
堂々たる演奏、こんな風に思いっきりやったら、さぞかしいい気持だろう。
とくに、第4楽章は、わっしょいわっしょい、おしくらまんじゅう。
前列のバイオリンの女性はソリストのように身体を揺すって笑顔を見せたり、楽しそうだった。
心身の毒素をグイグイ押し出してもらったようでストレス発散!カタルシス!快感!
なんだか若返ったようないい気持だった。
アンコールは、ベートーヴェン「交響曲第8番より第2楽章」
1939年生まれのヤノフスキ、長めのアンコールでかなりお疲れ、もう一曲お願い!の拍手に、両手を合わせて「おねんね」のポーズでカンベンね。
やはり、生のオーケストラはいいなあ、と思いつつ桜新町へ。
「はじめ」で6日ぶりの酒を飲む。 (上は鯖と牛蒡の味噌煮)
ベーゴマ、メンコなど子どもの頃の遊びの話をマスターと。
長くて中身の濃い一日だった。
現役時代には食べなかった甘いものをもう少し節制しなければ(酒はムリだから)。
口のなかの違和感を騙すために、ついその辺にある菓子類を摘まむことが多くなっていた。
朝は病院付属のコンビニのおにぎり一つだけだったせいか、けっこういける。
この前、歯医者に行ったときに見たかったのだが、靴底がペロリ剥がれて断念した、そのリベンジを果たした。
この映画館は小さくて、椅子が足をのばして寝そべるような感じで見られるからラクチン、3時間半の長編も気にならない、もちろん映画の面白さのせいだが。
1960年代の伝説の男、全米トラック運転組合委員長ジミー・ホッファ(アル・パチーノ)は共和党や民主党とならぶ第三の勢力を誇った。
組合員の莫大な年金基金をカジノ建設などに投資して、マフィアとの関係もありながら、そのマフイアの後押しで大統領になったJFKとは対立、弟のロバート司法長官にとっちめられる(JFKの暗殺で助かる)。
ジミーは、1975年失踪してその後死亡宣告がなされるが、彼を暗殺した(容疑者)殺し屋フランクがデ・ニーロが演じる主人公だ。
戦争帰りのトラック運転手フランクはふとしたことからマフイアの親分・ラッセル(ジョー・ぺシ)に可愛がられてマフイアの仕事をこなしていき、ジミーの用心棒になるのだ。
ジミーを愛していながらも殺さざるをえなかった、その成り行きがじわじわと描かれる。
監督はマーティン・スコセッシだ、単なる殺伐としたギャング映画ではない。
介護付き老人ホームにいるフランクが半生を語る形で映画は進行することで分かるように、すべてを終えて人生の週末を迎えるヤクザの悔恨の物語だ。
家族にも、殺した相手・遺族にも、謝りたくても謝れない。
ギャングではなかった僕も謝った方がいいのに謝れていない人はひとりならずいるなあ。
ジミーを見ていると、JR東日本を牛耳って、さいごは追い落とされたという松崎明をちらっと想う。
はん治の十八番の落語「背なで老いてる唐獅子牡丹」や、銭湯で出くわす倶利伽羅紋々も。
BGMが60年代の懐メロ、現ナマに手を出すなの「グリスビーのブルース」とか、「ホワイトスポーツコート」とか、名前は出てこないけれどたくさん。
車もカッコイイ、長いコードをひっぱる大きな電話も。
三時間半も映画を堪能して、つぎに行ったのは上野公園だ。
スタバで、まずいサンドイッチとカフェラテを取りながら一時間、「ロシア革命100年の謎」を夢中になって読み終える。
指揮・マレク・ヤノフスキ ピアノ・チョ・ソンジンで、ベートーヴェン「ピアノ協奏曲第4番」。
ああ、ベートーヴェンだなあ、そんな懐かしさを感じさせる。
陽当たりのよい野原で楽しく遊んでいるような気持ち、傍らでお地蔵さんが見守っている。
チョ・ソンジンのアンコールは、ブラームス、6つの小品より「ロマンス」
堂々たる演奏、こんな風に思いっきりやったら、さぞかしいい気持だろう。
とくに、第4楽章は、わっしょいわっしょい、おしくらまんじゅう。
前列のバイオリンの女性はソリストのように身体を揺すって笑顔を見せたり、楽しそうだった。
心身の毒素をグイグイ押し出してもらったようでストレス発散!カタルシス!快感!
なんだか若返ったようないい気持だった。
アンコールは、ベートーヴェン「交響曲第8番より第2楽章」
1939年生まれのヤノフスキ、長めのアンコールでかなりお疲れ、もう一曲お願い!の拍手に、両手を合わせて「おねんね」のポーズでカンベンね。
「はじめ」で6日ぶりの酒を飲む。
ベーゴマ、メンコなど子どもの頃の遊びの話をマスターと。
長くて中身の濃い一日だった。
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koro49 at 2019-11-26 15:52
saheiziさんも充実の毎日^^。
アップリンクは行ったことなし。
楽チンで観れるのはいいな。
「はじめ」の鯖とゴボウの味噌煮惹かれます^^。
アップリンクは行ったことなし。
楽チンで観れるのはいいな。
「はじめ」の鯖とゴボウの味噌煮惹かれます^^。
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unburro at 2019-11-26 17:37
本当に、メチャメチャ濃い、1日ですね〜
デニーロの映画だけで、お腹いっぱいになりそう…
でも、「はじめ」は、はずせませんね!
先日、私は知人のお孫さんがバイオリンをやっているという
弦楽四重奏の小さなコンサートへ行きましたが、
ほぼ、ず〜っと眠ってしまい、ハイドンもベートーベンも
マッタク、耳に残らず…もったいないことでした(笑)
色んな賞をとっているプロのカルテットらしいのですが、
どうも、私にはお上品過ぎたようです…
デニーロの映画だけで、お腹いっぱいになりそう…
でも、「はじめ」は、はずせませんね!
先日、私は知人のお孫さんがバイオリンをやっているという
弦楽四重奏の小さなコンサートへ行きましたが、
ほぼ、ず〜っと眠ってしまい、ハイドンもベートーベンも
マッタク、耳に残らず…もったいないことでした(笑)
色んな賞をとっているプロのカルテットらしいのですが、
どうも、私にはお上品過ぎたようです…
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saheizi-inokori at 2019-11-26 17:58
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saheizi-inokori at 2019-11-26 18:02
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k_hankichi at 2019-11-26 20:21
saheiziさんのエネルギッシュさに脱帽!
ケルンの音も羨ましいなあ。
ケルンの音も羨ましいなあ。
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doremi730 at 2019-11-26 20:28
芸術の秋!
堪能でしたね♪
堪能でしたね♪
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saheizi-inokori at 2019-11-26 22:09
> k_hankichiさん、動けるうち、感じられるうち、と思っています。
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saheizi-inokori at 2019-11-26 22:10
> doremi730さん、少し興奮しすぎて、夜目が覚めて困りました。
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ikuohasegawa at 2019-11-27 02:35
映画に読書にコンサート、文化的だなあ。
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j-garden-hirasato at 2019-11-27 06:34
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saheizi-inokori at 2019-11-27 08:46
> ikuohasegawaさん、病院に居酒屋というのも、ある種の文化かもしれません。
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saheizi-inokori at 2019-11-27 08:47
> j-garden-hirasatoさん、タンポポクリスマスだそうです。
by saheizi-inokori
| 2019-11-26 12:29
| 映画
|
Comments(12)