海を汚さないで はあちゃん、マイ包丁をゲット

きのうは一歩も外に出ない一日だった。
窓際のリクライニングにひざ掛けをかけて、その上にサンチが寝そべり、「ロシア革命100年の謎」を少しづつ読む。
日露戦争の敗北は、ロシアにおけるキリスト教原理の敗北ともいうべき根本的な見直しを迫る大きな出来事だった。

ボルシェヴィキが、レーニンの遺体を火葬にせずレーニン廟に安置したのは、スターリンの深謀遠慮のしからしむるところであったが、一部に科学万能の考え方が出てきて、死せる人間の物理的復活を科学的に実現できるとする考え方でレーニン廟を推進する人たちもいた。
それは、19世紀の特異な哲学者ニコライ・フョードロフを元祖とするロシア・コスミズムの影響でもあった。
フョ―ドロフの思想は、「祖先崇拝」→物理的な復活と「自然統御」→死の克服であり、それが「先祖がぜんぶ復活したら地上に住む場所が足りなくなる」ということから宇宙開発につながる。

トルストイの文学は「異化」、ラディカルな現状打破・体制変革の文学である。
、、、びっくりするような指摘に驚いたり、知らない言葉が出てきたらスマホで調べたり、分かりにくいところは前に戻ったりして読んだ。

トルストイは「肉の秘密を見抜く者」、ドストエフスキーは「霊の秘密を見抜く者」とか、「狐はたくさんのことを知っているが、ハリネズミはでかいことを一つだけ知っている」という、古代ギリシャの詩句を基にした、アイザック・バーリンの分類があって、トルストイは自分ではハリネズミだと信じたかったのに、じつは狐だった(ドストエフスキーは狐)などの話が出てくると、せんじつ「モスクワの伯爵」の記事の中で書いた言葉遊びを思いだして、黒白、大小、長短、、とは違う、ドストエフスキーとトルストイ、漱石と鴎外、栃錦と若乃花、、などと一人遊びを始めて、長島と王はいいとしてイチローには松井だろうか、野茂だろうか、モーツアルトとベートーベンというのは当たっているのだろうか、、対立させるためには評価軸を明確にしなければならないのだが、無知をこんなところで思い知る。
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そんな風だから、なかなか時間のかかる読書だ。
BGMはブラームス、表題を見ても中身は分からないから、適当に引き抜いてラジカセで聴いていたら、雨の降る昼下がりの読書にぴったりだった。(弦楽六重奏曲第一番&ピアノ五重奏曲)
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はあちゃんがパパに築地でマイ・包丁を買ってもらう写真がラインで送られてきた(大きくてすみません)。
ちゃんとネームも彫りこんでもらって、魚を物色している。
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夜になったら、タイとブリをさばいてシャブシャブにしている写真も来た。
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翁寿司の親方が元気だったらマジ、弟子入りさせたいところだ。
日本の海が世界でもプラスティックの汚染がひどいという。
胸が痛む。
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サンチの秋刀魚は大丈夫か。

Commented by unburro at 2019-11-24 13:46
世の中には2種類の人間がいる、
魚を捌ける人間と、捌けばない人間である。

と、私は常々、思っています。
鱗を取り、頭を落とし、骨にそって二枚や三枚に下ろし
皮をひいて、料理すること。
その過程の中で、内蔵や骨や血に触れること、そして
それらの生々しさを、清潔に処理することは、
「生きること」のために、とてもとても大切な事だと思います。

しかし、鯛と鰤、とはレベル高いですね!
ウチの息子や娘には、鯵や秋刀魚から教え始めました。
はあちゃんは、もう、すでに鯵レベルは卒業して、初級合格、
次はマイ包丁で、鯛や鰤の中級、上級に進んでいるのですね〜

そして、マイ包丁を研ぐことも、大切な仕事。
世の中には、刃物を研げる人間と、研げない人間、
という、2種類の人間が、います(笑)

がんばれ、はあちゃん!
これからが、楽しみですね〜\(^。^)/
Commented by saheizi-inokori at 2019-11-24 13:57
> unburroさん、砥石を買ったのかな、電動?
我が家の子どもたちは晩御飯の後片付けをしました。ダメ親父もそのくらいのしつけをしたのですが、魚の捌きは教えなかったなあ。
隼は釣りが得意なので捌くのは必須です。
Commented by そらぽん at 2019-11-24 18:17 x
はあちゃんの包丁を見る横顔や,お魚を持つ手をみてたら
このところ胸に痞えてた悲しみや憤りが融けていきました
モーツアルトとベートーヴェン~ 付箋びろびろの本
この祖父ありて このお孫さまです!   
    
Commented by saheizi-inokori at 2019-11-24 18:21
> そらぽんさん、じじばか、勘弁してくださいね。
Commented by koro49 at 2019-11-24 20:00
はあちゃん、すごい^^。
応援してます(^o^)/
Commented by takoomesan at 2019-11-24 21:47
良いね、良いね、ええ道具のええ使い手になるねぇ、
Commented by saheizi-inokori at 2019-11-24 22:15
> koro49さん、ありがとう。
伝えます。
Commented by saheizi-inokori at 2019-11-24 22:16
> takoomesanさん、そうなって欲しいな。私はおよそダメなんですから。
Commented by 平名 at 2019-11-25 02:33 x
人は思い込みからスタートする者かも知れない⁉ 
先ずはマイ包丁、、次に魚の包丁とか分化していき、、 
自分専用余裕が有れば、いいですね。 
 サンチの秋刀魚木で作ったものに見えますが
Commented by saheizi-inokori at 2019-11-25 05:20
> 平名さん、布製です。いずれ裂いてしまいます。
Commented by j-garden-hirasato at 2019-11-25 05:59
おおー、
お孫さん、この歳でマイ包丁ですか。
将来は、料理人ですね。
Commented by saheizi-inokori at 2019-11-25 06:58
> j-garden-hirasatoさん、さて、どうなるやら。
Commented by hanamomo60 at 2019-11-25 12:06
はあちゃんにマイ包丁を買ってあげる親御さんもすごいな~。
こんな素敵なものをねだる隼くんすごい!
夫のおじいさんと同じ名前でぐ~んと親しみがわきました。
はあちゃんのさばいたお魚で握るお寿司は美味しいでしょうね~。

サンちゃんの サンマの落ちがいい!
Commented by saheizi-inokori at 2019-11-25 12:24
> hanamomo60さん、そのうちはあちゃんの釣果を握ってもらえるかな。

Commented by aomeumi2 at 2019-11-26 09:37
青目
おはようございます。
この坊やが捌いたのですか ? 先が楽しみですねぇ。
それにしても、よく歩かれるのですね。田舎より、東京の方が歩く気がします。
Commented by saheizi-inokori at 2019-11-26 09:44
> aomeumi2さん、パパに教わりながらやったようです。
東京は交通の便がいいのと、催し物が多いので出歩くことになりますね。

Commented by みい at 2019-11-26 13:09 x
はあちゃん頑張って!

サンチ君かわいい♡
サンマ破壊しないでね(笑
Commented by saheizi-inokori at 2019-11-26 13:13
> みいさん、今のところは無傷です。
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by saheizi-inokori | 2019-11-24 10:55 | 今週の1冊、又は2・3冊 | Comments(18)

ホン、よしなしごと、食べ物、散歩・・


by saheizi-inokori
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