アベの花見は長屋の花見とは大違い&「モスクワの伯爵」(エイモア・トールズ)
2019年 11月 13日
町内の旦那衆が火の用心の夜回りをして、番小屋で仲間がもちこんだシシ鍋を食うのが冬、一膳の箸をみんなでじゅんぐりに使う。
ずるい男が「シシの肉は駄目だが葱は好きだから」と葱ばかり食うふりをして、じつは肉を葱の陰に隠して食ったり、宴たけなわのとき見回りの侍がやってきて周章狼狽、証拠を隠そうとあつい鍋の上に座ってあちち、となったり、その侍も心得たもので、薬と称する酒をうまそうに飲んで心は仲間となる。
春の花見は貧乏長屋の大家が言いだした貧乏花見にみんなが付き合う噺。
オチャケに玉子焼きは沢庵、蒲鉾は白い大根、毛氈ならぬ茣蓙を敷いての、つもり花見。
「う~、この酒は冷えるなあ、ションベンが近くなってしょうがねえ、酒柱が浮いてらあ。」なんてぶつぶつ言いながらも、気のいい連中は大家をタテて楽しんで見せる。
アベのやる「花を見る会」の思想(なんてものがあるとして)は、ふたつの落語に描かれる、心の通った楽しい宴とは真逆なものだ。
豪華な樽酒、つまみの数々(いずれも(いずれもタダ)、肩書、権力の悪臭、、そういったものに惹かれて集まっただけの人々。
前の晩から高級ホテルでご馳走三昧の人もいる。
花を見たけりゃこんなところに来る必要もあるまい。
アベさまは、僕たちの税金を使って自分を売り込むわけだが、そこには落語の連中のような心の通い合いなどは見られない。
「私は主催者として挨拶はおこなうが、とりまとめなどには関与していない」という総理の答弁は、虚偽答弁なのではないか。秘書がやったことというのでしょうか。予算委員会を開く必要があります。 https://t.co/YfsXoTef1v
— 宮本徹 (@miyamototooru) November 12, 2019
どうしても読み切りたいと思って、タリーズに寄った。
狭いスペース、右の男の子は「就活」と見出しのあるパソコン画面を入念にチエックし。左の女の子は「歯科衛生士」の分厚い問題集を開いている。
1922年、革命後死刑を許され、モスクワのメトロポールホテルに軟禁されたロストフ伯爵の、
自分の境遇の主人とならなければ、その人間は一生境遇の奴隷になる。という二つの信条に裏付けられた32年間の、恋あり、冒険あり、策謀あり、友情あり、文学あり、音楽あり、哲学あり、映画あり、グルメあり、紳士のエチケットあり、高級ホテルの裏側あり、子どもとの遊び方あり、現代ソ連史あり、ロシア人の歴史あり、ソ連の裏側あり、、華麗にして激動の、ユーモアとペーソス、大いなる感動に満ちた物語が、思いがけないフイナーレを迎える。
叡智のもっとも確かなしるしは、常に朗らかであること
ああ、楽しませてもらったなあ。
読み終わって、ちょっと伯爵ロス。
前菜が始まる前の時間、どんな親しい仲でもどう時間を使うか、下手すると気まずい時間になりかねない。
ロストフ伯爵が、ホテルで吾が子として慈しみ育て上げた、天才ソフイアとする遊びは「ズ」という遊び。
どちらかが、あるカテゴリ―を言い、相互に答えていくのだ。
例えば「有名な四つ一組」と出題されたら、「四季」「四元素」「東西南北」「ダイヤ、クラブ、ハート、スペード」「バス、テナー、アルト、ソプラノ」「マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネ」、、といった調子。
僕は昔、反対の意味の字の組み合わせ遊びを提唱して遊んだことがあるのを思い出した。
「大小」「黒白」「長短」「善悪」「美醜」「苦楽」、、なんてね。
こういう小説を読んでいると自分の人生に起きたあれこれが思いだされて、それも読書の楽しみだ。
宇佐川晶子 訳
早川書房
アベ 辞めろ!
公費の公的行事に、自らの選挙区の者を大量に接待。票の。。
費用は国庫に弁済しましょう
叡智のもっとも確かなしるしは、常に朗らかであること」
読まないとわからないかもですが、この部分、おおいにいいなあ!と思いました。
桜は見る人を選びませんが、アベは人を選ぶんですねえ、ほんとうにイヤなヤツ!
だから私は「病気自慢」をしません。
体のことだからこの歳になっては少々悪いとこもあるのが普通。
持病もあるしね。でもそれは見ないふりして。
機嫌よく暮らすことにしています。
うちは子供の小さい時。親子3人で。
さんずいやニンベン木偏などの漢字がいくつかけるか?
意外と簡単なのが大人は書けない。
それで作る熟語ゲームをしてました。
もう、辞めて頂きたい。