税金を使って後援会を花見に招待するアベ＆能「三輪」狂言「鴈礫」

いつものことながらアベが国会で道化を演じている。
これが我が日本の独裁者であることを考えなければ笑っていられるのだが。
まいとし新宿御苑で開かれている首相主催の「桜を見る会」に山口からアベ後援会員を、ことしは８００人も招待、前日はＡＮＡホテルで盛大なパーテイを行い、当日はバス１７台を連ねて定められた開門時間の前に御苑に入って首相夫妻と記念撮影をしている。
アベ後援会の定例行事になっているらしい。

「桜を見る会」は、年々肥大化して来年度は５７３０万円の予算を計上している。
役人は「各界の功績者を各省庁から推薦してもらって」招待し、その名前は個人情報だから公表できないと突っぱねている。
共産党の田村議員が周到な下調べに基づいて、鋭く追及するのに対して、馬鹿の一つ覚えを繰り返すアベと官僚。
「なぜ７時３０分に後援会メンバーと写真を撮ったのか」と訊かれて「私自身のセキュリテイに関わるから答えは控える」とアベ。

自分の金で招待、供応していれば公選法違反だから税金を使ってやっている。
自分の金を使うよりはるかに悪質だ。
公選法はまさかこんな悪質なケースがあるとは予想しなかったのだろう。
ちょっと長いけれど、下手な落語より面白い（腹もたつが）から是非ご覧ください。
僕はこれだけでも内閣総辞職に値すると思う。

党派を超えて、数年に一度の素晴らしい質疑だったと思います。
少し長いかもしれませんが、やり取りに引き込まれて、あっという間に感じます。
多くの方にご覧いただきたいとお願いします。

「桜を見る会」が首相後援会の恒例行事に https://t.co/wWi3BO0JCg @YouTubeさんから

— 枝野幸男 りっけん 立憲民主党 (@edanoyukio0531) November 9, 2019

きのうは国立能楽堂１１月普及公演。
解説「無所得の思想－三輪清浄「三つの輪」の神秘ー」と題して成城大学の大谷節子教授の話。
三輪伝説と天岩戸伝説の関り、本地垂迹の思想、衆生の苦しみを救うために本来男体の三輪神が女体となり、蛇体となって現れる、、どうもこんがらがって難解なり。
お布施を与えたと思うな、貰ったとも思うな、それが無所得の思想と言われて、分かったようなますます分からないような。
伊勢神と三輪神が実は同体であること、岩戸から現れた神を見て神仏の心を感得すること、、僕には無理。（カミさんのムスビ弁当を能楽堂の前庭で食った。
ムスビだけでなく玉子焼きなどを添えてあると、途端にご馳走になる）

狂言「鴈礫（がんつぶて）」

腰抜け大名が、鴈を見つけて弓矢で射ろうとして、もたもたしている間に、通りがかりの男が石礫で打ち殺してしまう。
間抜けでも欲深な大名が、あれは俺が「狙い殺した」のだから、俺のものだといちゃもんを付ける。
きっとこの大名の子孫がアベ一族だろう。（ハクモクレンの蕾、早すぎないか）

能「三輪」

三輪山の麓に庵する玄賓僧都（ワキ）の所へ、毎日樒と閼伽の水を持ってくる女がいる。
どこの人か尋ねてみようと思ううちに彼女は、罪を助けてくれ、寒くなったので衣を一枚くれという。
この女は三輪の神なのだ。
後藤芳一「能楽手帖」には、ほんらい男神である三輪神が女体なのは、三輪の神が巫女に憑き、巫女が神がかりをして、昔の恋物語をしていると見るべきだという。
それなら分かる。
神でありながら僧侶に罪を救い給えと頼むのも、今日の視点では異様に思えますが、古代の神は人間と同じ感情を持ち、従って恋も語るわけです。
これもよく分かる。

前シテの面「曲見」と謡いは、深い情緒を感じさせて良かった。
後シテ、神々しい神になって舞うところは、やや冗長で眠くなって困った。
能が始まるや否や寝てしまう人（いい着物をお召しになって）が多いけれど、僕は寝たことはなかったが、そろそろ寝る年ごろなのかもしれない。

ワキの高井松男、いい声なのだが、膝かなにか故障があるようで所作がぎごちなかった。
つらいだろうな。
田村智子のブログで、書き起こしや図表などが見れます。
http://naomikubota.tokyo/blog/cherry_bribe