消費税の本質&台風19号の気象庁、国、JRの責任は?
2019年 10月 17日
だから、昔はブルーの紫陽花が好きだったのに、母が死んでから、コスモスが好きな花ベストに進出してきたのだと思う。
改札口で待っている坊主頭の僕を見つけると母はパッと笑顔になった。
残業があると、汽車は出ていく煙は残る、虚しく家に帰った。
踏切で走りゆく汽車を見送っている道ばたにコスモスが揺れていた。
なんとも甘ったるい話で恐縮だが、僕にとっては原体験のようなイメージがある。
テイクさんのブログに、その僕に似た思い出が載っていた。
共産党の大門実紀史が、京都先斗町で働いていた母に会いに出かけたという話だ。
僕は少し年上だったから自転車に乗せて帰ってあげようと思ってのことだが、やはり早く会いたいという気持ちももちろんあった。
弟は実紀史君と同じくらいだったなあ。
その大門君の昨日の国会代表質問、僕は初めて見たのだが、渋くてなんとなくユーモアを漂わせながら、消費税の本質について改めて教えてくれた。
元々消費税は、直間比率の見直し、すなわち、法人税や所得税などの直接税を減らして消費税のような間接税を増やしたいという新自由主義的な税制改革の目玉として、八〇年代に財界を中心に打ち出されたものでした。そうだよ、直間比率!思い出したよ。
実際、経団連などは、大企業や富裕層向けの減税を行うための財源として消費税を導入するよう、あからさまに要求していました。しかし、直間比率の見直しだけでは国民の理解を得ることができなくなり、途中から社会保障のためと言い換え、増税に対する抵抗を和らげようとしてきたのです。(2019年3月27日 本会議 所得税法等改正案に反対する、大門の弁論)
この話は、「消費税アップは麻生の顔をたてるため?」に書いた、高橋洋一の話ともつじつまが合う。
つまり、もともと消費税は、国の借金を返すとか社会保障のために設けられたものではないってことだ。
きのう書いた、消費税が借金減らしに当てられると信じている(?)旧友に、もういちど、「バカなことをいうな」と教えてやりたい。
こんなことはいくら怠け者の僕だって、「財政学」かなにかで知っていたはずなのだ。
大門が質問したときの麻生の笑い顔↓を見てください。
彼だってそれを承知で「社会保障の充実」なんて嘘をついてるんだから。
大門は、世界的不況のなかでドイツ、フランス、アメリカが庶民減税を行っているなかで日本だけが、庶民増税を行っていることを糾弾した。
国会中継
— 但馬問屋 (@wanpakuten) October 16, 2019
大門議員
「この31年間で消費税の税収が増えた分、法人税・所得税の減った税収に消えていった。
直接・間接税の比率の見直しは経団連が強く要望してきたこと。
『大企業の減税、富裕層向けの最高税率の引き下げを。代わりの財源として消費税の増税を』と、あからさまに」
ムカムカ〜😡💢 pic.twitter.com/jyHSJLYssO
まいにち、台風の惨状を見ていて思ったこと。
1・東海・関東を中心に「地球史上」などの言葉で、強風と高潮対策を煽った気象庁に問題はなかったか。
「上陸時945hPaと言われていた台風19号(ハギビス)の勢力は、実際には960hPaまで中心気圧を下げていた。この予測情報は米軍とロンドンの気象観測機関から事前に提供されていて」と「世に倦む日日」が書いている。
それでアベたちは気を緩めてフランス料理に舌鼓をうったのではないか、と。
僕が12日の夜まで見ていたNHKテレビは、全国放送だと思う。
そこで、長野や東北の洪水(ダムの決壊)についてどれほど注意が喚起されたのだろう。
真暗になってから避難勧告が出ても行政のアリバイ作りでしかない。
2・昨日と今日の東京新聞「本音のコラム」に斎藤美奈子と三木義一が書いているが、アベ内閣の「国土強靭化」対策は不十分だったのではないか。
斎藤美奈子が、
国の最大の責務が「国民の生命と財産を守ること」であるなら、国防以上に防災、他国からの攻撃よりも南の島から列島めがけてやってくる台風への備えが重要なはずである。戦争は外交努力で回避もできるが、自然災害は避けられない。と書き、19年度の防衛予算が過去最高の5兆26百億円であるのに、防災関係予算は前年度の補正予算をあわせても2兆4千億円であるのは、「これ、逆じゃありませんか」というのは、まったくの正論だと思う。
3・長野の新幹線が水浸しになってしまったことについて、JRの過失責任はないのか。
ハザードマップではリスクのある場所に基地を作ったこと、台風に備えて電車を安全な高台に退避させなかったこと、きちんと検証されるべきだろう。
特に考えなくても、消費税・介護保険・小選挙区制・・・。
どれもこれも国の政策をマスコミが宣伝、コメンテーターたちが「こんなに良くなるよ」の大合唱。
一つ騙されたと気付いても、次にまた騙される。
不思議な国民性です、素直で性善説で、ということでしょうかね。
政府の云うことを心から信じているお友達に大門議員のレクチャーを聞いて勉強する様に勧めて下さい。日本中の無関心庶民が勉強しなければ騙され続けるだけです。
なんとなく消費税は社会保障のためだからしょうがないって我慢してしまってる空気を変えないと・・・と思った昨日の質問でした。
親不孝なわたしもコスモスを見ると、母も好きだったなぁと思い出します。
ほんきでアベがそんなに悪くないと思っている無関心庶民に読んでほしいな。