渋谷で呑む 「志ん生の右手 落語は物語を捨てられるか」(矢野誠一)
2019年 10月 16日
写真↓の左に見えるのはお茶の水幼稚園。
金ちゃんに似た子にも逢わない、ここは白雲なびく駿河台・明治大学のテリトリー、山の上ホテルは工事中だ。
坂を上って御茶ノ水駅を通り過ぎて東京医科歯科大学で月例の診察、予約時間よりかなり早着だけど診てくれた。
診るといっても、雑談を3分ほどの認知療法、相変わらず症状はあるけれど、あの頃のように「死んだ方がまし」という気持ちがなくなったのは、馴れなのか治療効果なのか。
歯が染みる、とか嚙み合わせが気になるという普通の症状については先生が通院している町の医師に紹介状を(無料で)書いてくれた。
僕が以前通っていた歯科医が医科歯科大学に紹介状を書いてくれて、そこで向精神薬による治療を薦められて断り、知人から銀座の別の開業医を紹介され、そこでまた「後輩の」医科歯科に電話してくれて、こんどは薬を使わない治療(日記・メモをつける、雑談する、舌の運動をする、、)を続け、また開業医を紹介される。
なんかおもしろい成り行き、楽しんでいるのが以前と異なる。
ほろ苦い思い出の地だ。
思い出の団地の跡には大きなビルが建っていて、しばし眺めていたら、管理会社らしき男に「なにかお探しですか」、50年ほど昔の話をしてやった。
古今亭志ん生という落語家の藝を支えているのは、綿密な計算による正確な描写ではなく、鋭い感性だけがたよりの発想そのものである。う~ん、そうかなあ。
たしかに文楽や圓生の噺が楷書だとすれば、志ん生のそれは八方破れハチャメチャな感じもある。
でも、それも天才志ん生が綿密に計算した八方破れなのではないか。
夜、眠れないままに彼のテープを聞いていると、登場人物が生き生きと動き出すようで、その描写の巧みさに感動することがある。
もっと駅よりにあった店が、新しいビルが完成するまでの5年間、ここで仮営業なのだ。
友人が「消費税を上げてよかった。悪い影響も出ていないし」とアベみたいなことを言うのには驚き「まだ二週間だぜ、俺はそれでも悪影響はでている、そもそも上げる前からアベノミクスで、ひどいことになっていると思う」といい、なぜ消費税を上げてよかったのかと尋ねると、国の借金を返す、国際的な信用を取り戻す、、などという。
大学を出ていい年をした男がそういうことをいうのかい?6兆円の税収増でどれだけの借金を返せるというの?と呆れた。
呆れていささか腹も立ったので、いっそ帰ろうかと思ったが、それも大人げないので、煽るように飲んだら、だんだん気分が良くなって、過去の自慢話をしてしまった。
3時間のあまり、愉快に飲んで帰ったが、朝起きてみると後味が悪い。
いい年こいてるのは、こっちもだ。
つくづく未熟な爺であることを痛感する。
小泉君のカレーなる国会答弁。スマトラじゃないよ。
福山「流出した数が分からなければ回収が何割か分からない。2600個もあった。いくつ流出したのか」
— 山岸一生 りっけん 立憲民主党 (@isseiyamagishi) October 15, 2019
小泉「そこも含めて調査中です」
ええ?「6個回収した」と胸を張る前に、全体像の把握が先では。福山さんも突っ込みます。
小泉「ご指摘の通りなので」
山岸一生さんの国会中継ダイジエストです。
山岸一生さんの今日の国会質疑まとめ。お勧めです。特に普段国会を見る時間のない方へ。 https://t.co/TTXYdZVG2s
— cynicaloid (@cynicaloid) October 15, 2019
いい年こいてない小泉君はこの先どうなっていくのでしょう。余りにもみっともなくて見ていて可哀想になります。つくづく阿呆だなぁと思うのです。
「ウチの親父はマッチカク(真っ四角)な芸だったんすよ」と志ん朝が述懐しています。志ん生特有の描写の単純化や言い淀みも噺にコクを出すための緻密な計算だったのかもしれません。
前の圓楽も「そりゃあ、たいへんな計算をしてます」と志ん生を評しています。
彼はなぜか志ん生に気に入られてお供をしたり稽古をつけてもらったそうです。
お供は下戸なのを見込まれたようですが。
私の記事の上から二枚目が錦華公園のようです。