熱中症になりかけた 映画「工作 金黒星と呼ばれた男」
2019年 09月 10日
台風で都内の電車は計画運休していると知りながら、10時過ぎたらもう開通しているだろうと、のこのこ桜新町まで行った。
ワッ、なにかあったんか?ラッシュ並みの混雑、乗り切れない人がいっぱい、台風一過の混雑はここにだって起きる。
一般的情報と我が身に起きることとを関連付けられないのだ。
エアコンの利かないホームで五本、見送って乗れた。
なにも台風の日なんか仕事を休めばいいのに、という僕は映画を見に行くのだ。
雨が止むと途端にぞろぞろ出てくる虫のようだ。
首筋をぎらぎら炙られながら、学生時代に飲み歩いたバー(今でもある)やお好み焼きの跡をみつつ宇田川町の路地を歩いて、沖縄そばの幟で店に入る。
ラーメンの店はいくつもあったが、どうもしつこそうだし熱そうだしで、敬遠したが、ソーキそばなら食えそう。
見損じていたのをテイクさんのブログでまだやっていると聞いて、昨日のうちに予約しておいた。
台風がくるからとベランダの洗濯物干しなどを片づけているのに、映画の切符を取るというチグハグ。
小さな映画館、ゆっくり座って、冷房が効きすぎているのを忘れるほどに熱中してみた。
北京を舞台に、派手に金を使う事業家に化けて北朝鮮の経済委員会のリ・ミョンウン所長に接触を図る。
北は金黒星の尾行をし、盗聴をし、背景の安全を確かめる。
所長と初めてあったときも、巧妙に罠を仕掛けられる、それを見抜く。
スパイ映画の醍醐味だ。
なぜか金黒星はいつも、リ所長との初めての豪華なデイナーの席でも、レインコートを脱がないのだが、金正日と会う時は脱ぐのが不思議だ。
首領様にあわせる前の入念なチエックもスリルがあった。
(ネタバレ)
北と南の組織の現場で働く人々は、双方が「祖国と民族のため」命がけだ。
だが、上の人間は保身が第一。
そして分不相応なゼイタクもする。
そのおこぼれにあずかりたい男たちも節を曲げる。
アベが保身のために韓国を敵に仕立て上げ、まんまと成功している。
この映画を見たあと、すがすがしい気持になりちょっと感動もするのは、アベみたいな野郎が負けるからだ。
ほんとに家族や国を愛する人たちの心の通い合いが、悪に勝つ、イイネ。
映画を見たあとの渋谷はクラクラする猛暑日。
あわてて日焼け止めを塗って、副都心線で自由が丘の眼医者へ、検査と薬の処方だ。
待たされることもなく、やさしく視力検査や炎症の有無を診てくれた。
もっと冷房の部屋に居たかったが、薬局に行かねばならぬ。
目黒通りを歩いて、初めての薬局でドライアイの薬を貰い、こんどは郵便局へ。
スマホや「勘」の援けで、柿の木坂の郵便局に飛び込んだのは4時50分、歯磨きの振り込み、お寺への卒塔婆代の振り込みは振りこめず。
じつはこっちに来たのは都立大学で銭湯に入って、どこかで一杯やって帰ろうという目論見なのだ。
汗だく、膝も少し痛くなるころ、銭湯「旭湯」についたが、ガーン、月休、調べるんだったなあ。
着替えのTシャツまでもってきたのに、この汗では呑む気になれない。
諦めてバスで帰宅、久しぶりに一万歩、持参した麦茶は空っぽだ。
深夜に起きたりガラス窓を拭いたりの上に、外と電車、外と映画館、外と室内、極端な暑いのと寒いのとの繰り返し、少々熱中症になりかけ状態だった。
いよいよになるまで自分の体調を冷静に捉えられないのも老化現象だ。
それでも、冷蔵庫の冷えた麦茶を飲んだら元気回復、風呂場の掃除もして、浴槽の蓋をきれいにした。
まあ、よく働いた、だから映画の一本くらい見ても罰は当たらない。
それにしても台風の影響で交通事情が悪い中、そして蒸し蒸しと暑い中をお疲れさまでした。銭湯が休みで残念でしたね。
神様のおさとし?
然り。