梅雨の晴れ間の松本三昧

松本二日目の朝、飯を食べずにお城まで歩き蓮の花を探した
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あるかな、、晴れてきたし、お濠にはないぞ、、あった!梅林の隣の池に咲いていた。
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こんどのタイルは蓮花をモチーフにしたいというカミさん、大喜びでスマホを構える。
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青空をバックにした松本城、どこから見ても素晴らしい。
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目を喜ばせたら次は腹、近くの「紫陽花カフエ」が開店したばかりのようだ。
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ジエラートの仕込みなどで忙しいママに、「どこがお薦めの場所」なんて訊いて悪かったが、終始ニコニコと親身に相談に乗ってくれる。
今までに行った店などを話すと「よく知ってるじゃん」と褒めて?くれる。
浅間温泉てどんなところ?、、そう、それじゃ浅間温泉に行こう。
分厚いトーストがウマかった。
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あちこちにカワイイ絵が飾ってあって、それは娘さんが描いたもの、絵ハガキにしたものを何枚か買った。
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いったんホテルに戻る途中でお祭りの飾りをする人たち、背中の丸いおばあさんも手伝っていた。
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お濠ばたのバス停にいると白鳥が青空を泳いでいい感じ。
二匹のワンちゃん(ぬいぐるみ)を連れたおばあちゃんと、大笑いしていると浅間温泉につく。
とちゅう緑に囲まれた信州大学キャンパスが気持ちよさそう、自分もせっかく大学に入ったものの怠けてろくに登校しなかったから、今頃になってこういうところで学ぶ青年たちが羨ましくてしょうがないのだ。
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「枇杷の湯」は、浅間温泉最古、初代松本藩主が開いた「殿さまの湯」で、ちいさな温泉町の一番奥にある。
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室内の浴槽も立派だが、僕は野天風呂に直行、青空、郭公の鳴き声、そよ風を満喫する。
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あとで聞いたらカミさんの風呂からとても立派な百日紅が見えたので、服を着てスマホを取って来て写真を撮って、また風呂に入ったそうだ。
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お行儀は悪いが、誰も居ない浴槽の縁に腰かけて足湯にしていると膝の痛いのなんか消えていく。
小一時間も、いい汗をかいて、ロビーのカフエで冷たいサイダーを呑みながら庭の石川康長お手植えの松を見る。
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昼飯は、カフェのママに教わった「つけもの喫茶」、近所のおばさんたちの手製の漬物と手打ち蕎麦が売り物だ。
僕は「三陸なんとか」という車麩とワカメを乗せた蕎麦で復興支援。
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午後は中町をぶらぶら、天井の高い、我が家の近くの菓子屋NAOKIで修業した男がオーナーの中町カフェでまったり、女の子たちが大きなパンケーキを食うのをちょっとうんざりして眺めたりして過ごす。
不思議に本を読む気にならない。
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夜は「菊蔵」、これで三度目、すっかり定番になった。
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きのうの「山女や」に比べると洗練された野性の味とでもいおうか、これが最後だという「根曲がり竹の焼いたの」とか「雪笹とシオデ」「黒崎茶豆」「ホヤ」「岩ガキ」「トマト」「馬刺し」、、どれもこれも、エクスクラメーションマーク!酒は大雪渓、夢み心地なり。
隣に座った若い男の料理がちょっと出てこないようなので、根曲がり竹を少し分けて上げたことから、彼も「馬舌」を分けてくれたりして話が弾む。
やはり東京の人でこっちに仕事があると、必ずこの店に来るのだけれど、なかなか入れない、今日はラッキーだったという。
泊まるのかと訊いたら、今日中に東京に帰るのだとギリギリまで時間を図って行った。
親方は二階座敷の15人のためにずらっと小鉢を並べて生湯葉にエビやジュンサイなどをいれて一丁上り、忙しいのに「蕗味噌」につけた「花筏」のことなど親切に教えて下さる。
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きのうはカラオケだったが、きょうはホテルの前の古本屋カフェで、地ビールを呑み、若い店主と「安曇野」のことなど話す。
あの小説は守衛が死ぬまでで、あとは読まなくてもいいです、なんていう話から明日は碌山美術館に行くことになる。
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9時過ぎ、満ち足りて外に出ると祭りの花火が見えた。
なんという「お・も・て・な・し」!
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Commented by jyariko-2 at 2019-07-12 19:06
おっ 菊夫さんがいる
毎度ありがとうございます うれしいですね
花筏はお店の入口に植えてありますね 
秋になれば好みが赤くなると思いますので
確認のため秋のきく蔵へどうぞお越しを
松本神社のお祭りでしたね
Commented by tona at 2019-07-12 19:15 x
松本の旅、いい旅でしたね。
人型人形に浴衣を着せるという七夕に感動です(昨日コメントしたのですが行かなかったようです)。
松本城、いろいろな角度からのどれも素晴らしいです。
奥様もたくさんの絵の構想が得られたようで良かったですね。新しい作品が待たれます。お食事もお酒もとても美味しそうです!
Commented by saheizi-inokori at 2019-07-12 22:23
> jyariko-2さん、ほんとにいい店ですね。これだけのために松本に来てもいいと思います。
花筏が赤くなることも教えてくれました。
Commented by saheizi-inokori at 2019-07-12 22:26
> tonaさん、怠け者の旅、それでも一万歩は歩きました。
食事と町のいろいろ、そして何よりも人との出会いが楽しかったです。
Commented by takoomesan at 2019-07-12 22:46
豪儀やなぁ〜
Commented by たま at 2019-07-12 23:49 x
蓮華(ハス)に舘葵(タチアオイ)がいいですね!
初夏の立山から黒四ダムを訪れた際、改装前(?)の松本城に女房殿と立ち寄ったかと思い起こしますが、水面に移る逆姿も実に凛々しかったかと・・・。秋もいいのでしょうけど、しっとりと新緑の緑が深まる今時が一番似つかわしいかと。
Commented by germanmed at 2019-07-13 06:34
私は最初の頃浅間温泉に下宿していました。下宿先にはお風呂がなくて、近所の家族風呂(勿論温泉)で、冬は帰り道に髪が凍ったりして。
当時はもっと温泉客が多くて、お店もいっぱいあって、夜になると浴衣に下駄の温泉客がカラコロそぞろ歩きしていて、とってもいい雰囲気でした。
Commented by j-garden-hirasato at 2019-07-13 06:48
松本でも、
美味しいものを食べまくっていますね。
焼きネマガリダケは、
長野だけでしょうか。
Commented by saheizi-inokori at 2019-07-13 09:01
> takoomesanさん、なんのなんの、ささやかな楽しみ、安上がりでっせ。
Commented by saheizi-inokori at 2019-07-13 09:03
> たまさん、雪をかぶった、サクラの咲く、四季折々に素晴らしいと思いますよ。
Commented by saheizi-inokori at 2019-07-13 09:05
> germanmedさん、私たちが漬物喫茶にいたら、かっこいい女性が入ってきて、その方は東京とべつに浅間温泉のマンションを借りているのだそうで、そこは24時間温泉に入れる、夜遅く帰ってもいいの、とここの暮しをエンジョイしているようでした。
Commented by saheizi-inokori at 2019-07-13 09:07
> j-garden-hirasatoさん、この店のために松本に来るという人がいるのも頷けました。
根曲がりなんて、高校までの長野生活では口にしたことはありません。
味噌汁もいいですね。
Commented by そらぽん at 2019-07-13 23:29 x
旅の記事や夢のような写真を拝見し、人心地つきました

「県庁で勤務中職員が必勝コール」という秋田の新聞記事を
読み、日本は底が抜けたかと衝撃を受けたところでしたので
美しい場や人の居る日本を見せて頂き 涙がでそうです
Commented by saheizi-inokori at 2019-07-14 06:34
> そらぽんさん、好い人たちが抜けた底の上で、その自覚もなしに生きているのかもしれませんね。
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by saheizi-inokori | 2019-07-12 13:01 | こんなところがあったよ | Trackback | Comments(14)

ホン、よしなしごと、食べ物、散歩・・


by saheizi-inokori