亡妻の27回記念昼食会
2019年 06月 24日
月曜日は缶や瓶、新聞紙や紙などの資源ごみをだす。
強い雨の中で傘をさしながら、缶や瓶をいれる箱を組み立てて分別する。
「雨よ降るな、脚よ痛むな」と念じた通り、きのうは雨が降らなくて良かった。
脚も痛まずに、たっぷり飲んで食って、晩飯も食わずに休んだのにこんなにも寝ていられたのは、気持ちのどこかが緩んだからだ。 亡妻の27年を期して開いた「偲ぶ会」、中心になる人が亡くなって逢うことも久しくなっていた姪や義姉などを主体にして、長崎から駆けつけた長男や群馬からのNちゃんも含めて23人が集まった。
カミさんや次男の嫁さんの知恵も借りながら試食して歩いた末に、少々僕の現役時代のコネも動員して銀座の赤坂璃宮を会場とした。
店のオーナーでもあり、中華料理界に知られた名人、譚さんがわざわざ挨拶に見えて恐縮する。
カミさんや長女がなにかと会場の設え(亡妻の写真と花を飾ったり)などに動いてくれる。
気を使わせてはよくないので、気持ちだけの会費をいただくことにした、それを集めてくれるのもありがたい。
やっぱり、一組が道に迷って少し遅れたのを待って、僕が挨拶、献杯を義兄に頼んで和気藹々の会が始まった。
大連から引き揚げてきた一家、女三人に男一人の4人姉弟、その三女だった亡妻、小学校の同級で文字通り机を並べていた。
今は亡き義姉の家にみんなが集まって大騒ぎしながら正月を過ごしたメンバーだから、久しぶりにあっても、名前を呼び捨てにして、僕はオジちゃんと呼ばれる。 何人かが思い出話をしてくれたが、「何度も遊びに行って、手作りのシュークリームの美味しさが忘れられない、誕生祝も手作りのケーキだった」などと、僕たちが引っ越してもなんども遊びに来てご馳走になったことを言うのが、すっかり忘れていたことだった。
貧窮のなかで近所が助け合い、人の子も自分の子のように見てくれた、長野のバラック生活の思い出を語る義弟に、あの頃の竹の棒をバットにした三角ベースの利かん気が蘇る。
長男、Y君、Kちゃんの申年トリオのイタズラ回想にも大笑い、人生を二回楽しませてくれた。 差別のない社会にしたいと最後まで言っていた亡妻は特殊学級の教諭だったのに、バカな差別主義者僕が自分の仕事のために、それをやめさせたことは痛恨だ。
でも、毎日のようにテレビをにぎわす親子の軋轢・葛藤・悲劇を観るにつけ、つくづくいい子供たちを遺してくれたと感謝している。
僕が主夫をしていたら、そんな偉業は成し遂げられなかった、可愛い姪や甥が遊びに来てくれることもなかっただろう。
孫たちを見ることなく逝ってしまったのも悔しいけれどしょうがない。 料理はさすが赤坂璃宮、どれをとっても文句なし、「姿ふかひれの五目蒸しスープ」「絹笠茸・白木クラゲ入り極上八宝菜」なんて初めてかも、淡麗にして濃厚、慈味きくすべき料理に堪能した。
強い雨の中で傘をさしながら、缶や瓶をいれる箱を組み立てて分別する。
「雨よ降るな、脚よ痛むな」と念じた通り、きのうは雨が降らなくて良かった。
脚も痛まずに、たっぷり飲んで食って、晩飯も食わずに休んだのにこんなにも寝ていられたのは、気持ちのどこかが緩んだからだ。
カミさんや次男の嫁さんの知恵も借りながら試食して歩いた末に、少々僕の現役時代のコネも動員して銀座の赤坂璃宮を会場とした。
店のオーナーでもあり、中華料理界に知られた名人、譚さんがわざわざ挨拶に見えて恐縮する。
カミさんや長女がなにかと会場の設え(亡妻の写真と花を飾ったり)などに動いてくれる。
気を使わせてはよくないので、気持ちだけの会費をいただくことにした、それを集めてくれるのもありがたい。
やっぱり、一組が道に迷って少し遅れたのを待って、僕が挨拶、献杯を義兄に頼んで和気藹々の会が始まった。
大連から引き揚げてきた一家、女三人に男一人の4人姉弟、その三女だった亡妻、小学校の同級で文字通り机を並べていた。
今は亡き義姉の家にみんなが集まって大騒ぎしながら正月を過ごしたメンバーだから、久しぶりにあっても、名前を呼び捨てにして、僕はオジちゃんと呼ばれる。
貧窮のなかで近所が助け合い、人の子も自分の子のように見てくれた、長野のバラック生活の思い出を語る義弟に、あの頃の竹の棒をバットにした三角ベースの利かん気が蘇る。
長男、Y君、Kちゃんの申年トリオのイタズラ回想にも大笑い、人生を二回楽しませてくれた。
でも、毎日のようにテレビをにぎわす親子の軋轢・葛藤・悲劇を観るにつけ、つくづくいい子供たちを遺してくれたと感謝している。
僕が主夫をしていたら、そんな偉業は成し遂げられなかった、可愛い姪や甥が遊びに来てくれることもなかっただろう。
孫たちを見ることなく逝ってしまったのも悔しいけれどしょうがない。
デザートの杏仁豆腐はこの店の看板でもある、杏仁豆腐の革命だ。
大皿から取り分けてくれたのも嬉しかった。
こんどは、Y姉ちゃんの家でね、次のイトコ会の約束が成立するのを、天の「おばちゃん」が見守っていた、「私も入れてね」と。
大皿から取り分けてくれたのも嬉しかった。
こんどは、Y姉ちゃんの家でね、次のイトコ会の約束が成立するのを、天の「おばちゃん」が見守っていた、「私も入れてね」と。
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jyariko-2 at 2019-06-24 14:13
素晴らしいご家族ご親戚の方々
皆さんの心に温かいものが溢れていたことでしょう
saneiziさんのお気持ちも皆さんにちゃんと届けられましたね
亡妻さまもお喜びになってみていてくださったことと思われます
これからも時々こうして集まれるといいですね
saheiziさんのご家族ご親戚皆さまのこれからの日々に乾杯!!
皆さんの心に温かいものが溢れていたことでしょう
saneiziさんのお気持ちも皆さんにちゃんと届けられましたね
亡妻さまもお喜びになってみていてくださったことと思われます
これからも時々こうして集まれるといいですね
saheiziさんのご家族ご親戚皆さまのこれからの日々に乾杯!!
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saheizi-inokori at 2019-06-24 14:19
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saheizi-inokori at 2019-06-24 15:14
> みいさん、殺伐とした家族のニュースが多いのにありがたいことです。
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そらぽん
at 2019-06-24 17:07
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at 2019-06-24 17:12
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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doremi730 at 2019-06-24 18:36
良い親族会になられてよかったですね♪
奇しくも、近くで同じ日でしたね(^^)v
奇しくも、近くで同じ日でしたね(^^)v
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nenemu8921 at 2019-06-24 19:01
奥さま、すてきな方だったのですね。
ご家族が多いことは幸せが増殖しますね(^^♪
美味しいお料理をみんなでいただくと、自然に話が弾むことでしょう。
皆さんの笑顔を天上で喜んでご覧になっていることでしょうね。
ご家族が多いことは幸せが増殖しますね(^^♪
美味しいお料理をみんなでいただくと、自然に話が弾むことでしょう。
皆さんの笑顔を天上で喜んでご覧になっていることでしょうね。
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saheizi-inokori at 2019-06-24 19:43
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saheizi-inokori at 2019-06-24 19:44
> 鍵コメさん、消えてます。読みたかったなあ。
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saheizi-inokori at 2019-06-24 19:46
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saheizi-inokori at 2019-06-24 19:49
> nenemu8921さん、亡妻だけでなく、母(両方の)、姉夫妻、、亡き人々の思い出話にもつながり、昔に帰ったような気分でした。
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slow33jp at 2019-06-24 20:40
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saheizi-inokori at 2019-06-24 20:42
> slow33jpさん、伝えておきます、ありがとう。
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ginsuisen
at 2019-06-24 21:27
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saheizi-inokori at 2019-06-24 21:30
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たま
at 2019-06-24 23:01
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孫5人にして、その各人に会うたびに違った声色を使い、私に見せたこともない笑顔を見せる妻に驚きつつも、そのことのラッキーさに思いをはせ、現役中は妻も3人の子供にもちっともかまってやれなかった自己を懺悔しつつ、これからは少しは恩返しをと・・・?
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saheizi-inokori at 2019-06-25 05:09
> たまさん、そうです、できるうちに!
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rinrin1345 at 2019-06-25 06:34
ステキな会でしたね。お食事も豪華ですねーみんなにお会いできてよかったですね。これもsaheiziさんのお人柄でしょうね
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j-garden-hirasato at 2019-06-25 06:39
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saheizi-inokori at 2019-06-25 08:20
> rinrin1345さん、チガイマス!故人の遺徳です!120パーセント、そうです。
ありがたいことです。
ありがたいことです。
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saheizi-inokori at 2019-06-25 08:23
> j-garden-hirasatoさん、ランチの一品料理などは、たまの贅沢の範囲でいけそうです。私もこれが縁で銀ブラ途中で、、なんちゃつて。
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tona
at 2019-06-25 08:41
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つくづく可愛いお孫さんのお顔を見ないで逝かれてしまったのが残念ですが、残された佐平次さんが頑張ったことと、立派なお子さんたちに成長したことをあの世から、今日のこの日の様子を喜んでいらっしゃると信じます。
途中の不幸もこんな幸せとなって帰ってきてsaheiziさん良かったですね。
途中の不幸もこんな幸せとなって帰ってきてsaheiziさん良かったですね。
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saheizi-inokori at 2019-06-25 11:29
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koro49 at 2019-06-25 14:53
>やっぱり間に合わなかった妻や親たちを思うと可愛そうでもありoろ
確かにそうですが、それでも亡き奥さまや、他のあちらの方たちも、この会の様子を見て喜ばれたと思います。
大成功でしたね。心が温もりました^^。
確かにそうですが、それでも亡き奥さまや、他のあちらの方たちも、この会の様子を見て喜ばれたと思います。
大成功でしたね。心が温もりました^^。
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saheizi-inokori at 2019-06-25 15:12
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jyon-non at 2019-06-25 18:04
さへいじさんの温かさに、今は亡き奥様も幸せだったと思ってらっしゃるでしょう。きっと喜んでらっしゃいますね。そして今傍にいて下さる奥様も温かい方。作品にもお人柄が滲んでいらっしゃいますものね。御子さん達もこの御法事、喜ばれましたね。・・
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saheizi-inokori at 2019-06-25 18:38
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hanamomo60 at 2019-06-25 23:00
御隠居の周りにはこんなにもいい方がたくさんいらっしゃるのですね。
それは御隠居がすばらしいからですよね。
お孫さんたちを見れずに逝ってしまわれた奥様、でもこんな会をみんなで開いた事は天国にも届いている事でしょう。
杏仁豆腐、美味しそうです。
友人の家の杏をもぎに行ったとき、種を割ると白いやわらかな核のようなものが出てきました。
その香りが杏仁豆腐の香りです。
すごく美味しそうです。
それは御隠居がすばらしいからですよね。
お孫さんたちを見れずに逝ってしまわれた奥様、でもこんな会をみんなで開いた事は天国にも届いている事でしょう。
杏仁豆腐、美味しそうです。
友人の家の杏をもぎに行ったとき、種を割ると白いやわらかな核のようなものが出てきました。
その香りが杏仁豆腐の香りです。
すごく美味しそうです。
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saheizi-inokori at 2019-06-26 06:08
by saheizi-inokori
| 2019-06-24 11:19
| よしなしごと
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