腰抜けと言われても軍備より年金(孫子の)が大事 「9条の挑戦 非軍事中立戦略の挑戦」
2019年 06月 17日
けさも青空だけど、あの蒼さではない。
部屋で本を読んでいると開けた窓から爽やかな風が入って来る。
それに騙されて夕方になるのを待たずに散歩に出たら暑い、日焼け止めを塗らなかった顔がひりひりした。
万葉集が明治の国策で「古典」に仕立てられる顛末をツマミにして飲んだ。
我が国は防衛任務を専ら自衛隊が担います。その任務から解放された在日米軍は、同盟により全世界に展開する米軍の中で、アメリカの世界戦略を唯一直接支える重要なツールとなっています。このことから、日米同盟に基づく在日米軍は、日本海から中東までの世界のホットスポットに米軍を展開させる際に不可欠な、重要拠点となっているのです。元自衛隊、自衛艦隊司令長官を務めた香田洋二氏のことばだ。
日本の国内だけでなく外においても米軍を守る役割が増大している。
イージス・アショアをびっしり日本海沿岸に設置しても北から飛んでくるミサイルを打ち落とすには万全といえない。
あれはアメリカに飛んでいくのを打ち落とすためのものなのだ。
海上自衛隊の戦力は圧倒的に対潜戦力に偏っている。
それは中国封じ込めを行うアメリカ軍の活動を守るためだ。
アメリカが中国や北朝鮮の攻撃から日本を守ってくれる?
ミサイルが一発でも原発に命中したら?
そもそも中国や北朝鮮が日本を(米軍基地がなかったら)攻撃する、どんなメリットがある?
何兆円もの戦闘機を買って、何に使うのだ。
僕は臆病だから、敵が責めてきたら戦わずに降参する。
その方が、かえって日本人を守ることになるとも思う。
日本だけが平和ならいいというのではない。
世界が「戦争を絶対に起こさない」ことが共通の利益になっている。
相手に壊滅的な被害を与えられるだけの攻撃力を持つことによって自国の安全を確保するという考え方自体が、現代の国際情勢に合わなくなっているのではないか。
今や世界の主流になっている地域の多国間安全保障体制を目指すべきだ。
テロや周辺の小規模な侵略は警察力を強化するほうが合理的だという。
軍事によって日本を守ることの非現実性、いっぽうで非軍事中立戦略のリアリズム。
ロスジエネ世代や若者たちにある、自分のアイデンティティの不安さを、ナショナリズムで埋めようとする衝動が冷静な議論を妨げていないか。
「世界最強のアメリカに認めてもらっている日本」に溜飲を下げているなら危険きわまりない。
多くの人に読んで欲しい一冊だ。
大月書店
昨夜、寝る前にスマホで今から弘前に行くとしたらどういう行程になるかを訊いたら瞬時に答えが出た。
10時31分の家の近くでバスに乗って、田園都市線、南北線、王子からバスで盛岡(6時間35分)、新幹線、新青森から奥羽線で弘前到着が8時39分、運賃料金は7187円(割引を使わず)。
あんがい近いんだ。
中でも、鈴木大拙記念館は、憩いと癒しの場所です。
戦争で一瞬で失われてしまう命だけでなく、戦闘機の購入によって予算を回せずじわじわと死んでいく命があります。
なのに、そういう政権が支持されているのは、恐ろしい限りです。
何も考えない、今だけの人が多いのでしょうか。
埋めようとする衝動が 冷静な議論を。。」
この頃、内から壊れる恐怖を感じます 人も国も。
1995年に起こった二大事件は、日本という国家が
激しくその航跡を転換させた年だったと後で知ると
村上春樹が書いてましたが。ご教示の本読みたいです
最高です(笑)。
深刻な内容にも関わらず気持ちよく読めました。