珈琲は北国に似あう
2019年 06月 16日
花は勢いを取り戻していたが、なかにテオクレもあった。
分からん僕には少し試飲(カップに入った方がスタンダード、小皿がダイレクト)させてくれる。
あのあとネットで調べたら、ちゃんと「藩士のコーヒー」は知る人ぞ知る有名なコーヒーのようだ。
「まるごと青森」というブログには、「藩士の珈琲 ~日本の庶民初の珈琲~」という記事があって、この珈琲の作り方や味のことも書いてある。
この中で、弘前の成田専蔵珈琲店の成田さんの言葉
珈琲の苦味は、食文化と直接関わっていて、農村部と都市部とでは違いが出る。弘前の珈琲は深い苦味があり、港町である神戸の珈琲に似ているといわれることが多い。弘前で話をする仕事があって、その前の晩にホテルに泊まったのが3・11だった。
弘前は根っからの気位の高さ、ハイカラ気質から、内陸地であるにもかかわらず、上質な苦味のある珈琲を出す喫茶店が残った。弘前は他の農村部に比べ、ギャラリーや美容院、スイーツのお店が多く、お洒落をする場所が多い街。心も身体も磨いた女性が最後に求めるのはおしゃべり。そのコミュニケーションの場が喫茶店。喫茶店は街の艶なんです。
あれは5000円のコーヒーを飲むんじゃなくて、北国の藩士たちの蝦夷地における苦闘や太宰たちのマント姿、そして春爛漫の桜などを思い浮かべ、ばっちゃのおしゃべりを楽しむ何時間かを買う値段なのだ。
一日限定二人、儲けようなどとは毫も考えていない、ふつうのコーヒーは350円だもの。
ざわざわ生きている東京人にこの粋・シャレがわかるだろうか。
僕はせっかちの味覚音痴だから、挑む資格はないけれど。
雨に濡れながら長靴を引きずって紫陽花を見て歩く気持ちに少し通じるのではないか。
そう言えば、上の成田さんはこうもいっている。
珈琲文化は寒いところほどのびる。金沢や松本に惚れるなら弘前にも惚れておかしくなさそうだ、ちょっと遠いけど、いかざあなるまい。
北欧では、年間一人当たり1,300杯くらい珈琲を飲むのに対して、日本は333杯。
青森は日本で8番目にコーヒー飲料を飲んでいる県
読み終わった本の紹介をしようと思ったが、なかなかその気になれない。
何を言っても無駄と思っているわけではないけれど。
岩木山に登った後で、その日のうちに帰るつもりだったのに
そのまま帰ってしまうのはなんとも惜しい町だったからです。
見逃してしまった洋館もあるので、
saheiziさんのこの記事読んで、また行ってみたいなと思ってしまいました。
美味しい和菓子やさんもありますね。
ひとり旅で青森を旅しました。
弘前は2回目だったけど、ひとりだとまた街の感じ方が違います。
コーヒーの歴史も古いですよね。
洋館巡りが趣味なので2度目だったけど、ハイカラな街を楽しめました。