「もう半分」がとまらない金沢
2019年 06月 14日
カミさんは加賀棒茶のミルクティー、お茶の香りを褒めるとマスターが加賀棒茶のなかでもこれが(高いけれど)一番ウマイとニッコリ。
でも、その前に一階両翼のイベント会場を覗く。
48人の会員がそれぞれに丹念な仕事の成果が会場一面に並んでいる(写真を禁じられていたのが残念)。
小手毬なんてみんな似たようなものと思っていたら、とんでもない、色遣い、模様、じつに多様多彩で一つ一つ見飽きない。
大曲の花火のそれぞれを丸い玉に封じ込めたようだ。
外は円くても内に四角なところがあって欲しい(鈴木大拙のことば・前日大拙記念館で知った)作る人の宇宙観も表れているのか。
稽古の開催日別のグループがまとめられていたが、それぞれの作風が似ているのが面白い。
亭主と喧嘩したときなど、この手毬をぶつけてやろうかと思いながら作っていると次第に集中して気持ちが落ち着いてくると、出展者がカミさんに語っている。
暑くなってきたので日影を選って歩く、風が涼やかでいい気持だ。
茶屋街の店を二三冷やかしていくと「ここから五分、お城を見下ろしながら手打ちそば」みたいな看板にひっぱられて急坂(卯辰山)を上る。
隣の部屋で賑やかだった奥様たちが帰ったあとに行ってみると、たしかに城の櫓らしきものがみえた。
勘定を終えて帰ろうとすると、女将さんが追いかけてきて、そこの宝泉寺の表に回ると眺望がいいですよ、親切だ。
なるほど好い眺め也。
ひがし茶屋街を後にしたら反対側に渡ってこんどは主計町茶屋街を歩いて、一週間ぶりに暗がり坂を上がって、尾張町の古いステンドグラスとシャガールの額があるカフェで喉の渇きを癒す。
そんなこんなで一万歩近く歩いたのでバスに乗って香林坊にもどり、せせらぎ通りにある僕が先週入った小さなカフェでコーヒーを飲む。
その店のユーズドは、大きすぎて買えなかったが、こんど来た時も必ず来たいカフェだ。
半分のつもりがもう半分になった。
と、再発見です。
さすが、旅の達人が歩くと、不思議の扉が開きますね〜
健脚のご夫妻なればこそ。
いつまでも、仲良くお元気で!