国益を損なう歴史修正主義者 「海を渡る『慰安婦』問題 右派の『歴史戦』を問う」
2019年 05月 20日
それは今、アメリカを主戦場にしていることも。
強制された「慰安婦」「性奴隷」はいなかった、とする右派・歴史修正主義者は(勝手に)国内では勝利したと思い、米中韓が連携して慰安婦問題で日本を攻撃しているという危機感にもとずき躍起となって、海外に情報発信をしている。
その経緯や内容をまとめたのが本書だ。
出所のはっきりしない金で国内外の歴史家や政治家著名人に「慰安婦はいなかった」というようなトンデモ本(右派にとっては残念なことだろうが、慰安婦問題についての学術書はほとんどない)を送り付け、講演活動や少女の像に対する反対運動を繰り広げる。
少女の像を設置したことで在米日本人の子女がいじめにあっているなどという根も葉もないデマもふりまく。
さいきんは政府もかなりおおっぴらにそういう活動に肩入れして、アメリカで使われている歴史教科書の内容を削除修正するように働きかけたり(一介の係官が歴史の専門家に)している。
読んだ人たちはその内容に驚き、逆に日本政府の対応に批判を強めることもある。
実際に手を下したことではないにせよ、過去の不正義を支えた「差別と排除の構造」が現在も残っているのであれば、わたしにはそれを是正する責任が確実にある(テッサ・モーリスースズキ)
自分たちの都合の良い歴史を捏造し、不都合な事実は無視し改竄する。
昨今の政府やアベスガたちのやり口を見ていると、ちっとも不思議じゃない。
国内ではもう、僕たちは馴れっこになって、彼らの言う、たいていのことは信用しない。
消費税は社会保障に使う、使った、アベノミクスで国民の賃金は上がった、、みんな嘘っぱちだということはよくわかっている。
でも海外に対して、国の歴史を修正し、他国の罪なき人をヒドイ目にあわせた事実すらないことにしてしまうのは、恥ずかしいこと、日本の恥ではないか。
日本政府の言うことは信用できない、眉唾だという気持ちが蔓延したら、それは国益を損なうことではないか。
そんなことを税金を使ってやっているのは許せない。
岩波書店
日本すごい本や番組があるとか 危うい時代ですね
日本社会の「Honne To Tatemae」が海外で話題に
なって久しいですが 真っ直ぐ観る資質が弱い?
自分たちの首を絞めているのになあ。
日本語訳付きで紹介しているサイトがあるので是非ご覧ください。「慰安婦像設置容認を決議したサンフランシスコ市議会で日系団体に「恥を知りなさい」(#ShameOnYou)と語ったカンポス委員」
httpsコロンスラッシュスラッシュ(の後に)note.mu/tkatsumi06j/n/n8a70c5c7b71a
慰安婦だったら朝鮮の娘より日本の東北地方の娘の方が多かったと上坂冬子は暴露しています。また、ユダヤ人の迫害はナチスの専売特許でも何でもなく、キリスト教国家のお家芸であることもこの本はスルーしているみたいですね。こういう本を書く人たちは歴史隠蔽主義者と云うべきではないでしょうか。
護憲者は、憲法九条を改正したら昔の軍国主義に戻ってしまうと云うけれど、そもそも、現憲法を裁可し制定したのはその軍国主義教育を受けてきた日本人ですよね。
皇国史観なんぞばからしいと思うのと同様に日本が一方的に他国の言いなりになって媚びなければ維持できない友好なぞクソ喰らえだと思います。その他国の支配者たちも日本に反省を求める一方自分たちに都合の悪い歴史は同じように美化しているではありませんか。
ただ私は慰安婦が非人道的な形で存在したことを信じていますし、それは被害者の人格の如何によらず、日本は謝り続けるべきだと思っています。事実をなかったとする歴史修正主義は受け入れられません。